第9回:山崎悠介さん(トビタテ5期、多様性人材コース)

2021年10月26日

ーー「当たり前」を常に疑い、自分の気持ちに誠実に行動してくださいーー
トビタテ5期 ヤマザキユウスケ

こんにちは!トビタテ5期の柴田です!今回は、同じ5期でニューヨークに留学していた山崎ゆうすけさんにインタビューしてきました。


私立の名門高校から慶應義塾大学に入学し、ニューヨークへ留学した山崎さん。小さい頃から音楽が身近な存在だった。バックグラウンドだけ見れば、いわゆるエリート。そんな彼が卒業時の人生選択において、人生で初めて「人と違うこと」への一歩を踏み出した経緯について語っていただきます。

柴:おっす!出国前の忙しい中で時間をとってくれてありがとうね!突然内定した企業をやめて世界を放浪しにいくなんて聞いたからびっくりしたよ(笑)。一緒に内定先課題の本を一緒に探してあげたのに(笑)。

山:いやいや、突然のことで、伝えていなくてごめん!何より、こんな僕を記事にしてくれてありがとう!

柴:うん、ボクらって何度も飲んでいる仲なのに、いつもここでは話せないようなくだらな〜い話ばかりしているじゃん。あんまりゆうすけの留学時代の話を聞いたことがなかったから、会いにくくなる前にぜひ聞いてみたかったんだ。

山:確かに!この前も東京駅で終電ギリギリまで飲んでたけど、なんの話したか覚えていないくらいしょうもない話しかしていなかったんだろうね!

(笑)(笑)

就活までは、はっきり言ってフツーの慶應生

柴:早速なんだけど、どこで何をしていたんだっけ?

山:ニューヨークでジャズ留学をして来たんだ!


ブルックリンのジャズバーでの演奏。一流のミュージシャン達とジャズ本場の地で演奏し学べたことは、留学中の大きな成果の一つ。

柴:なかなか珍しいテーマで留学して来たんだね。もともと音楽好きなんだっけ?

山:うん。小さい頃から音楽をやっていて、自分にとっては無くてはならないものなんだ。

柴:ほうほう。育ちがいいだけあってさすがだな!ちょっと偏見かもだけど、ザ・慶應生って感じだね!で、音楽の中でもジャズを選んだ理由は何?

山:確かに、うちの大学で音楽教育を受けた人は多いもんね!大学で様々な音楽に出会い、演奏するうちに、ミュージシャンとしてのレベルアップするのにジャズを勉強することは欠かせないと思ったんだ。

柴:ジャズってそういう位置付けなんだ。知らなかったよ。ところで、ジャズっていうとボクにとっては西洋のイメージがあるんだけど、なんでニューヨークの地を選んだの?

山:あ、確かにそのイメージがあるかもしれないけど、実はニューヨークはジャズ発展の地なんだ。それに、多様な価値観に触れてみたいって思いもあって。

よく聞く話かもしれないけど、せっかく留学に行くなら、自分の幅を広げるために自分とは全く違う価値観に触れたいなって思ったんだ!人種についても宗教に関しても多様性の宝庫であるニューヨークなら、それができると思ったんだ!

柴:なるほど!具体的に現地ではどんなことをしていたの?

山:カレッジに編入してジャズを学ぶ傍、演奏活動やインターンシップをしていたんだ。地下鉄の駅で演奏をしたこともあったし、自分と同じストリートミュージシャンに対して、インターンの仕事としてレコーディングスタジオの営業をしていた!

柴:ニューヨークでは本当に音楽漬けの毎日だったんだね!地下鉄の駅で演奏していたんだったら、もしかしたら僕の目にも触れていたかもしれないのか!!そういう話を聞くと、ニューヨークで働くなり、音楽関係の道に進むなりすればいいのにって思ってしまったんだけど、、、(笑)

山:うん、もともとそう考えてはいたんだけど、ニューヨークだと、文学部の学部卒じゃ仕事が見つからないんだ。それに、日本の新卒切符を使えばいい仕事が見つかるんじゃないかって思っちゃって。

柴:なんか、こう言っちゃなんだけど、普通の大学生的な考えを持って就活していたんだね。

運命を変えた出会い

柴:んで、日本で就活を終えた後は何したんだっけ?

山:その後バックパックの旅をしたんだ。実は、この旅での出会いで人生が変わったと思っているの!

柴:お、あのインドに行くって言っていたやつね!ゆうすけの今回の決断にか関わる話か!詳しく詳しく!

山:タイでポーランド人の女性と出会ったんだ。ちょっと恥ずかしいんだけれども、なんというか、彼女に対して過去の恋愛とは比較にならないほどの運命を感じたんだ。出会った次の日に夜通し語り合ったんだ。ザ・真面目なホンネトークだった。

柴:その時、どんな話をしていたの?

山:お互いの価値観についてかな。向こうの話から色々学べたんだけど、特に印象的だったのは、ポーランドでの価値観なんだ。ポーランドでは、お金は自分や家族、大切な人のために稼ぐものなんだ。つまり、仕事がそれらよりも優先されることはないんだって。

柴:仕事よりも家族や恋人との時間を大切にするべきだっていう価値観ね。

山:そうそう。でね、この価値観、僕の中にもあるんだ。就活中とかはこれに気づかないようにしていたんだけど、この女性との出会いを通じて、やっぱり自分の大切にしている価値観の中で生きて行こうと思ったんだ。

柴:それで、日本で働くのをやめたって感じなのね。

山:うん。日本の新卒切符を捨ててもいい。自分の幸せに主眼を置く人が多いヨーロッパで、自分の道を探していきたいなって思ったんだ。その選択を今後の自分が正当化すればいいだけだし!

決断を支えてくれたのは、ニューヨークで見て感じたこと。

柴:ちょっと聞きにくいけど、その決断するのは大変じゃなかった?だって周りの「フツー」から思いっきり外れている生き方だと思うんだけど、、、。

山:確かに大学同期とかにそういう人はいないね。なんとなくだけど、この決断を後押ししてくれたのが、あのニューヨーク留学だったと思うんだ。例えば29歳の学部生がいたり、僕を含め地下鉄の駅でライブをしている人がいたり。日本的な「ちゃんとしていない人」でも、当たり前のように生きていけるってことをこの目で確認してきたんだ。だから、人と違うことをして生きていてもいいと思えて。

国連本部で開催されたSummer Youth Assembly終了後に、タイムズスクエアで撮った一枚。 NYという土地柄、世界中の優秀な学生と議論し、交流を深められた。

柴 確かに、それは海外留学に行くと感じることだよね(笑)で、この後はどう自由に生きていく予定なの?

山 まずは世界を旅して色々な文化に触れて、その後はヨーロッパの大学院で学ぶ予定なんだ。その後は、もしかしたら現地で就職しちゃうかも。だから、しばらく会えないかもね(笑)

柴 そうなんだ。間も無く働き始める身からすると、羨ましいな(笑)なんだか寂しい気がするけど、夢に向かって頑張ってくれ!最後に、このインタビューを読んでくれた方に、一言メッセージをくれない?

「当たり前」を常に疑い、自分の気持ちに誠実に行動してください、って伝えたいな。

柴 自分の気持ち、直感に従って、これからも頑張ってくれ!じゃ、また世界のどこかで!

Thanksgiving Dayに親友が家に招待してくれた際に撮った一枚。いつも家族のように受け入れてくれた。この友人たちのおかげで、NYを深く知ることが出来たし、また英語も上達した。何より、留学終了後も東京やNYでお互いの家に泊まったりと交流は絶えず、一生の友人を得ることが出来た。