第36回とまりぎインタビュー:小林 慶さん【幸福とは何か??ヘルシンキで学んだ幸せを感じる社会とは?】

2019年10月30日

こんにちは!トビタテ7期生の梅木です!!
今回は”フィンランドの幸せと市民活動を学ぶ”をテーマにヘルシンキに留学した小林慶くんをインタビューしました。「幸福とは何か」「なぜフィンランドは幸福度が高いのか」、そんな疑問が小林くんをヘルシンキの地へ駆り立てました!留学経験から得たモノや帰国後の活動など語ってもらいました

 

市民活動と幸福

梅木:久しぶり!!トビタテ7期の集まり以来だね。今日はよろしく

小林:うん、久しぶり。よろしくね!!

梅木:”幸せと市民活動について学ぶ”というテーマで留学したと思うんだけど、どうして”幸福”に着目して留学しようと思ったの?

小林:そうだなぁ。高校の頃、理系コースで勉強して大学受験をしてたんだよね。その頃から漠然とだけど「もっと人に関わる仕事がしたいなぁ」って考えててさ。
人と関わることのできる職は福祉だなって思ったんだ。

だから、大学は社会福祉士の資格が取れる学部に決めたんだ。社会福祉士の資格を取るために色々勉強してたら”幸福”とは何か?幸福になるには?とか考えることが多くてさ。
そんな時、北欧の幸福度が世界でもトップだということ知って、「何でこんなに幸福度が高いんだろ?」って疑問に思ったんだ。

梅木:北欧の幸福度は高いってよく聞くよね。実際なんで高いんだろ?

小林:僕はその時、市民活動の参加率が幸福度に比例してると考えたんだ。北欧は日本よりもNPO活動などの市民活動が歴史的に文化と根付いていて、色んな人が市民活動を通してコミュニティに参加できる環境が日本よりも整っているんだよね。だから、幸福と市民活動に重点を置いた留学をしよう!って決めたんだ。

 

ヘルシンキで感じたリアル

梅木:留学ではどんな活動をしていたの?

小林:留学中は主にヘルシンキ大学で社会科学学部に所属しながら北欧の福祉システムを学んだり、講義がない日はKansalarisareena(市民アリーナ)という団体でイベント企画したり、精神疾患を抱えている人を支援する施設や団体に訪問する活動などもさせていただいたよ。

Kansalarisareenaでボランティアをしたときの写真

                          Kansalarisareenaでボランティアをしたときの写真

梅木:大学に在籍しながら、実践的にフィールドワークできる環境っていいね。留学が充実してそう!

小林:そうだね。大学内ではチュータグループのメンバーと各自の国の料理を持ち寄るポットラックパーティーをやったり、スオメンリンナ島に行ってみたりすごく楽しかったな。ただ、ヘルシンキにいるからこそ見える”負”の部分もあったりするんだよね。

梅木:”負”の部分か、具体的にどんなこと?

小林:若者の失業率が高い事や、治安面なども問題として挙げられているね。
ある日、駅の広場でデモ運動が行われていたんだ。移民排斥者が拡声器を使って「移民受け入れに反対!!」って僕の真ん前で活動しているわけ。
フィンランドが幸福度が高いって指標が出ているけど、僕は日本人と比較してものすごく彼らが幸福を体感しているとは思ってはいないんだ。
日本と同様に孤独死も問題になってるし、家がなくてホームレス生活を余儀なくされている人もたくさん見てきたからね。

梅木:現地に行ったから見えたリアルだよね。

小林:うん、そう思う。留学前は市民運動の参加率と幸福度が関連してるから、フィンランドの社会活動について学びたいと思っていたけど、社会活動に参加する人って、それなりに”余裕”がある人しか参加しないんだよね。

梅木:”余裕”?

小林:そう、精神的にも金銭的に余裕がある人は色んなコミュニティに積極的に参加できる。だけど、反対に精神的、金銭的に疲弊している人は色んな人が交流する場に簡単には入れないんだ。そういう人たちと接して初めて留学テーマである幸福と市民活動の関連性は僕の想像以上にシビアで複雑な問題だと思ったんだ。

 

方法は無限大

梅木:留学を終えてちょうど1年くらい経過したけど、今は何をしているの?

小林:今は楽天に入社して研修を受けているよ。9月くらいまで研修期間なんだ。

梅木:そうなんだ!帰国後は福祉関連の仕事に就くかと思ってた。

小林:正直、すごく迷ってさ。福祉関連の仕事に就くか今所属している会社に入社しようか。就活では自分が成長できるかどうか、その環境で社会に対してどのくらいの価値を与えられるのか、この二つを軸に活動してたよ。

梅木:なるほど。自分の成長と、その仕事を通じてどのくらいの価値を社会に提供できるか。

小林:留学してる時さ、多くのスタートアップ企業が誕生するのを見たんだよね。だいたいのスタートアップはITに関連した企業がほとんどだった。
テクノロジーはすぐに既存の技術が古くなる、そんなスピード感が早い中に身を置いたら自分の成長に繋がると考えたんだ。
今、メンタルヘルスってオンラインでもできるし、オンラインだからこそ相談できる人も少なくないんだ。だから、ITを通して誰もが幸福を感じることのできる世界を創りたいと思って、今の会社に入社を決めたんだ。

 

梅木:なるほど!留学後も誰もが幸せになる環境を創りたい想いは慶の根幹にあるんだね。

小林:そうだね。その想いは留学前も留学後も変わらないな。
留学する前は社会福祉士や公務員として誰もが安心して生活し、幸せを感じる社会を実現したいと思っていたんだ。だけど、ヘルシンキで色んな所に行ったり、たくさんの人に触れていくなかで、自分の実現したい世界を実現する方法は無数にあることに気づいたんだ。

                   ヘルシンキの友達と談笑しているときの写真

 

梅木:だから、今の会社に入社するという選択肢も見えてきたんだね。

小林:そう思う。留学しなかったらほぼ間違いなく他の進路に進んでいたと思う。留学することでたくさんの機会をもらって色んなものを見てきたからこそ、将来の選択肢も増えて葛藤も生まれたんだ。「本当に自分がしたいことは何か」すごく悩んだ。だけど、色んな選択肢もあることを知ったから色んなアプローチで誰かの幸せのために貢献できることも気づくことができたんだ。

梅木:話を聞いているとすごく勇気をもらえるよ!!僕もキャリアを考えるうえで色んな機会に触れて自分の答えを出そうと思う。

小林:うん、応援している!

梅木:今日はありがとう。お話することができて楽しかった!今後の活動応援してます!

小林:こちらこそ、ありがとう!お互い頑張ろう。


 

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