第67回とまりぎインタビュー:岩田 竜馬さん【NYでホームレス生活?!研究のトップランナーとしてのアメリカをみた!】

2020年1月9日

岩田 竜馬さん(理系、複合・融合系コース、8期生)

ラボのメンバーと

こんにちは、トビタテ9期、事務局インターンの若林里咲です!今回は留学中にニューヨークで知り合った8期の竜馬くんに久しぶりに再会、留学中の裏話や現在の活動についてたくさん聞かせてもらいました!研究者志望と語る彼ですが、この視野の広さと視座の高さはこれからも絶対大切にしていって欲しいです…!

 

インタビュイー

岩田 竜馬(いわた りょうま)さん
出身:岡山大学
留学先:アメリカ/ニューヨーク (NYU/Stony Brook University)
留学期間:2018年8月〜2019年5月

 

大学入って即決意!?いざ、アメリカへ!

若林)竜馬くん、久しぶり!今日はよろしくお願いします!

岩田)お願いします!

若林)まず初めに、留学を決めた経緯を教えてください!

岩田)僕は今薬学部の3年生なんですけれど、留学しようと思ったのは大学1年の夏ですね。トビタテの中でも早いって言われるんだけど。

若林)いやほんと、大学入りたてで研究もよくわからないときにすごい…!

岩田)研究したいっていう思いがあって4年制のコースを選んだんですけど、大学に入って最初の夏休みに1週間だけ研究室で何をやっているかを体験できることがあったんですよ。その時、ロドプシンっていうタンパク質に出会って初めて研究をやってみて、研究やるならアメリカなんじゃないかと、そこから視野に入れるようになりました。日本もドイツも研究はすごいんだけど、やっぱりトップはずっとアメリカだったので。だからアメリカって何でそんなに強いんだろう?トップランナーの研究が見たい!って思って、留学を決めました

若林)そうなんだ!留学の中で、一番の気づきや学んだことって何だったと思いますか?

岩田)行く前は、人種差別あるよって言われてビビっていたんだけど、意外と差別はなくて、遠い別の国であっても結局みんな同じだなっていうか…。例えばショートトリップに行ってお土産を買ってきたらみんな喜ぶし、食べた後の食器をキッチンに放置していたらそりゃ怒るし。文化によって違いはあるけれど、それって表面上の違いだけで、みんな一緒なんじゃないかなって。

若林)それわかる!根本的な部分を見たらみんな同じ人間だなって、私も留学中思った!

岩田)そうそう!これはアメリカに行っていなかったらわからなかったんじゃないかと思うし、萎縮していたところがなくなったと思うかな。

まさかのホームレス生活を経て…

若林)ところで、竜馬くんはニューヨーク留学中に印象に残っている出来事ってありますか?

岩田)同じラボのアンドリアっていう博士の学生が一番印象深くて、頑張っている姿に支えられたというか、感動させられました。彼女は2児の母でありながら博士課程の最終学年にいたんだけど、その最終論文発表までのプロセスを全部隣で見させてもらっていたので。しかも、彼女の旦那さんも同じ博士課程で化学をやっていたんですよ。何がすごいって、それを受け入れているラボがいいなぁと。

若林)それはいい環境!逆に、留学中すごく大変だったことってありますか?

岩田)僕はお金で苦労しましたね。

若林)ニューヨークって何でも高いよね。

岩田)まあ結局自分が悪くて、経済プランがうまく立てられていなかったからなんだけど、留学中に2週間くらいホームレスになりまして。家賃が払えなかったから追い出されて。

若林)それは大変だ…。

岩田)で、荷物を学校の24時間ラウンジの隅っこに目立たないようにおいていたんです、2つに分けて。それで3日目に授業に行って帰ってきたら、片方無くなってたんですよ。

若林)片方…?

岩田)そう、片方。リスクヘッジは効いたけど。(笑)

若林)たしかに…。(笑)

岩田)でも、服とかタオルとか全部盗られちゃった。逆に残ったのが教科書の方で良かったけどね。でもそういうことがあって、その時はすごく凹みましたね。置いていた君が悪いって言われそうだけど。

若林)それはダメージ大きいね…。じゃあその時はずっと学内ラウンジで生活していたってことなのかな?

岩田)そうですね、ソファーが寝床でした。だけど、同じホームレス仲間が結構いて。学費も高いし、同じような状況の中国留学生仲間がいたり、田舎から頑張って出て来たけれどお金が足りない人がいたりとか。そういう人たちとは友達になったよね。

若林)そっかそっか。色々大変だったと思うけど、留学をしていて良かったとは思う?

岩田)思うかなぁ、個人的には。留学中はかなり自分の時間ができたから、自分と向き合うことができたんじゃないかと思っていて。留学の前半はフラフラしていたというか、学びがあまりなくってあれやこれやに手を出すばかりだったんだけど、途中でこのままじゃダメだと思って、留学後半は研究に集中できたことは良かったかなと思います。

若林)それはすごくわかるかも。日本にいると何かと日常に忙殺されちゃうから落ち着いて考えられないしね。

岩田)うん。そういう意味で、自分と向き合って軌道修正ができたのかなと思います。

Japanese Theatreというイベントで

 

 

研究室の外で、思わぬ出会いも!?

若林)ところで、竜馬くんは今は何をしているんでしたっけ?

岩田)今、実は1学期間だけ休学して、新横浜の中小企業でインターンシップをしています!

若林)そうなんだ!すごいね!!どんなことをやってるの?

岩田)新規事業の立ち上げをしていて、産学連携に近いようなことをしてますね。中小企業とアカデミアにいるドクター人材をマッチングさせるような。

若林)面白そう!じゃあ自分の専門知識もちょっと使いつつ、って感じなのかな?

岩田)うーん、意外と使わないかな…。

若林)まぁ確かに専門分野ってすごく狭いからね。

岩田)専門の深い話できるのって一部の人に限られているし、そこにしか必要とされないのかも、とも正直思っちゃったりはします。

若林)そうだなぁ、研究室以外でも案外と専門知識を伝えられる人材も必要ではあると思うけど。

岩田)確かに、専門的な話をわかるように翻訳してあげる役は絶対に必要だとは思っていて…。

若林)そうそう!だから竜馬くんみたい研究とは別のこともやって視野を広げてみるのは、私は個人的にすごく大切だと思う。アカデミアにいるとそういう視点ってなかなか持てないし。そういう意味では留学に行っていろんな世界を見てきたからこそ、視点が変わる部分もあるのかなと。

岩田)あ、あと実はインターンのきっかけは留学中に行ったボストンキャリアフォーラムだったんですよ。

若林)そうだったんだ!

岩田)そこで本当にたまたま、この企業の方とお会いしたんだけど、人事担当の方の話が本当に面白くて。そこに惹かれてここに行こう!って思いました。

若林)それはいい出会いだったね!研究だけしていたら無いご縁だったかも。

岩田)僕の場合は偶然の出会いだったけど、研究にフォーカスしている人にも必然的に作れたらいいな。もちろん研究に没頭することは素晴らしいことなんだけど、そればかりだと外が見えないので。

若林)ほんとに!まったく同感です!

岩田)うん、やっぱり研究+αが欲しいかな。

和太鼓サークルのメンバーと

 

 

将来は、再び海外へも?そしてベンチャーも??

若林)竜馬くんはインターンも頑張っているみたいだけど、これからやってみたいことってありますか?もしくは、目標が留学前と変わることとかはありましたか?

岩田)留学前までは博士に一直線で行きたかったけれど、今は寄り道してもいいのかなって思っています。

若林)ちなみに、修士や博士で海外に行ってみたいとかは考えてるの?

岩田)うーん、ちょっと思っているのは、東工大に中国の清華大学とダブルディグリーできるプログラムがあって、いいかもなと。2年半のプログラムのうち、東工大と清華大で半分ずつくらい研究できるので。

若林)そんなプログラムがあるのかぁ!いいね!!

岩田)あと、日本の研究室をもっと見て見たい!っていうのは、アメリカ留学中に思った!アメリカの研究室を見たくて留学に行ったけれど、そもそも日本の研究室を詳しく知れていない状態で行ったから、ちゃんとした比較対象がなかったから。

若林)なるほど!でも学部3年生からそんなに考えているのはすばらしすぎる…。

岩田)あと、将来的にはベンチャーをやってみたい!

若林)おお!薬学部だし、やっぱり創薬関係?

岩田)薬関係だと大企業の方がいいかもしれないから、健康食品とかやりたいかな。例えば発酵とかに関するものとか。

若林)バイオ系面白いよね!ほんとにすごくいいと思う!応援してます!!ではでは最後に、これから留学にトビタっていく後輩に、何かメッセージをください!

岩田)留学中は凹むことも多くても、ちゃんと自分と向き合っていきましょう!お酒とかに逃げるんじゃなくて。(笑)あとネットとかに答えを求めても出てこないから。ちゃんと立てた計画を振り返っていかないとね。原点に戻って行くと答えが見つかることの方が多いから、そうやって立ち返っていくと悩みとかも解消されていくと思う!

若林)確かに、何事においてもそうかもしれないね!今日はありがとうございました!!

インタビュアー

若林 里咲(わかばやし りさ)
トビタテ!留学JAPAN 9期生