【壮行会スピーチ文掲載】トビタテ!留学JAPAN:12期地域人材コース 梅田 芽実さん

みなさんこんにちは!先日トビタテ12期生のオンライン壮行会が行われました。この記事では、オンライン壮行会に登壇予定だったトビタテ12期地域人材コース石川代表の梅田 芽実さんのスピーチをご紹介いたします。

皆さん、こんにちは。

石川県立大学 生物資源環境学部 食品科学科4年の梅田 芽実と申します。

この度、12期地域人材コース石川代表に採用いただき、今年の7月から3ヶ月間タイ王国に留学します。

石川の良さは数えきれないほどありますが、なかでも “石川の食”は自然豊かで伝統的な石川そのものを表現しています。治部煮や蓮蒸しといった加賀百万石の歴史と伝統から発する加賀料理は、一年を通して新鮮で旬な食材を用いて、それらに合った調理を施し、輪島塗や九谷焼といった美しく趣のある器に盛りつけられ、非常に洗練された料理であるといえます。

↑治部煮(じぶに)

 

↑蓮蒸し

 

このような魅力が詰まった石川の食に触れながら食を学びたい、そう思い地域密着型である石川県立大学のオープンキャンパスに訪問しました。そこで、実際に企業と機能性食品を開発しているお話や実験体験を通して食で人々に役立つ商品を開発したいと思うようになり、入学を決意しました。

1年生の新学期、食について学べる嬉しさに期待を抱いていました。しかし、1,2年生で学ぶ内容が、直接的に食を学ぶ内容ではなかったことに落胆し、果たしてこの道を選んで良かったのかと考えるようになりました。そこで一度自分の視野を広げるために、世界を見ようと思いました。そこで、貧困国の学校建設を支援している企業のボランティアプログラムに参加し、スリランカで文化交流を行いました。その地域の子供たちに、私は将来の夢を絵で表現してほしいとお願いしました。その絵には勉強できない環境であっても、一心に”誰かの役に立ちたい”という想いが詰まっていました。その時、入学前に抱いていた食を通して人々を支えたいという気持ちを思い出し、その気持ちがより一層強まりました。

(スリランカで出会った子供達)

 

帰国後、人々の生活、さらに言えば健康に特化した機能性食品を開発したいと思うようになりました。特に、機能性成分として知られる乳酸菌は自身も慣れ親しんでおり、乳酸菌について深く学びたいと感じました。そんなときに、石川県の発酵食品で有名な魚醬油のいしるや、魚と米を用いたあじのなれずしのように、タイ王国にもナンプラーやプラーソといった魚を用いた発酵食が盛んであるという共通点があります。この共通点を生かし、タイ王国でしか見ることのできない乳酸菌に対する新たな知識や技術を学ぶことで石川の食に還元できると思い、今回のトビタテに挑戦しました。

留学では、1つ目にネームヘッドというキノコを用いた発酵ソーセージの研究、2つ目にタイの発酵品を把握するため、市場で発酵食品の販売形態や現地の方々へのアンケート・インタビュー調査を行います。3つ目には、タイの小中学生を対象に食育を通して食の重要さや楽しさを知ってもらう予定です。私はこの経験を通して、石川県の食産業をより活性化させたいと思っています。北陸新幹線開業により、石川の食をより多くの方に知ってもらう機会が多くなりました。しかし、地元出身者としてまだまだ知られていない魅力的な食材、食品、料理があります。そのため、これらのさらなる発信に加え、石川の食材由来の機能性成分や発酵食品から単離した機能性乳酸菌を用いた新規食品の開発、既存食品の品質改良などに貢献することで、石川の良さをより一層多くの方に知っていただきたいです。そして、最終的には日本さらには世界へと活動を広げ、食で人々を健康で幸せにすることのできる人になりたいです。

最後になりましたが、トビタテ!留学JAPANというプログラムを通して、学ばせていただけることに感謝しつつ、常に向上心を持ち行動していきたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。