【実施報告】トビタテ学習PFイベント「オンラインプチ留学交流会 No.4」が開催されました。

2020年6月21日

トビタテ11期生の重政海都と申します。 ”日本のエネルギーの将来を考える”という留学テーマで、ドイツの国立研究所でインターンシップをしていました。

今回は、6/14(日)に開催されましたトビタテ学習PF勉強会「オンラインプチ留学交流会」第四弾の実施報告をさせていただきます。

新型コロナウイルスの猛威により、留学への思いや計画が頓挫している方が多いと思われる昨今、リアルな留学体験をお届けすることで、留学や海外への思いを再度奮い立たせよう。また、同じトビタテ生同士で留学テーマを軸に、ゆるっと交流しよう。これらの想いからトビタテ11期生有志によってこの企画が立ち上がりました。

第四弾は10名近くの方にご参加いただき、登壇者の五十嵐健太くんの留学体験談を聞きながら、”日本の今後の教育”について議論をし、交流を深めました。

五十嵐君は現役教師であり、”教育の最前線”のリアルな部分にもフォーカスをして話をしてくれました。その辺りの要素も盛り込みつつ記事を書きますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

度々に渡る中国への渡航、高まる中国への想い

最終的に、中国における最先端の教育を学ぶためにトビタテでの留学先を中国に選んだ五十嵐さん。
しかし、中国への渡航はこれが初めてではなかったようです。
初めて中国に留学に行ったのは、学部生になって間もない頃。先生に言われるがままに中国に赴き、新たな世界を発見したのがきっかけで、どんどんのめり込んでいくようになります。
気づけば中国への渡航は複数回に渡り、研究室に配属の頃には先生の付き添いで中国語の翻訳者として仕事の手伝いをするくらいに中国語のレベルは上がっていったそうです(すごすぎる…)。
しかし、先生の手伝いではなく、自分の思うがままに中国を見てみたい、という想いが五十嵐さんを中国へ、そしてトビタテへと導いたのでした。

度々中国に行く中で、中国への思いも変わっていったようです。中国と最初聞くと、どうしても途上国によくある、開発中の街並みを想起してしまうというのは一定あると思っております。
しかし、実際の中国はかなり栄えており、そして何より五十嵐さんはその過程を間近で見た人になると思います。
いい意味で裏切られた中国へのイメージ。そして何より現地の優しい人々が五十嵐さんをどんどん中国へと引き込んでいったのでした。

日本の教育のこれから

”未来は目指すものであり、作るものだ。(安宅和人『シン・二ホン』より引用)”

この言葉に象徴されるべく、これからの未来は自分自身で切り拓いていく必要がある。これは僕らも含めて同じことである。
『シン・二ホン』のメッセージを僕なりに解釈するとこんなところでしょうか。
しかし、これを従来の教育で実現できるかというと、難しそうである、というのが結論です。机に座って先生に言われた課題をこなしているだけでなく、これからは自分で考えて自由に様々なことに挑戦していくことが求められるということでしょう。

そして、前述の通り、これを実現していくためには教育の変革が絶対条件です。ここで出てくる重要な言葉として、『学校 Ver3.0』というものがあります。

従来の勉強、そして学習を経て、これからは”学び”の時代である、というのが学校Ver3.0の概念だそうです。学力の基礎を備えつつ、体験の重視、見方・考え方の深化を育むことを求めるのが新しい教育とのこと。ここで重要なのは、”実体験を通じた体験”から学ぶことであり、仮想世界(VR等)を活用したオンライン学習は趣旨が外れることにご留意いただきたいです。

”Active Learner(主体的に学ぶ人の総称)”、”個別最適化された学び”が実現されることが必要で、きっと僕らが過ごしてきた教室の形は、この学校Ver3.0では最早存在しないかもしれません。

では、この新しい教育を実現させる要素はどこにあるのでしょうか。

学校Ver3.0と実現可能性

もう皆さん薄々気付いていると思いますが、テクノロジーなしにこの学校Ver3.0は実現しません。出席簿に生徒の様子を記録し、それを通信簿に書いているうちは、個別最適化された学びを提供することはきっとできないでしょう。

そこで登場するのが”ICT教育”。タブレット端末を用いることで、個別の学習状況を記録すること、学びの履歴を残すことは一気に簡単になります。また、クラス内の端末は全て一元ネットワークで管理されるため、共有することも容易となるでしょう。

このように自分で考えたことを次々残し、みんなで共有して、更にそれを発表する。これまでの黒板の文字をノートに記録する手法でできなかったことが次々実現していく。

ここで活躍するのはiPadだろう、と五十嵐さんはおっしゃりました。個人的なApple信者ということもさることながら、Apple社の教育に関する理念にも大きく共感しているとのことです。そもそもAppleのHPに教育に関する理念が載っていることすら知らなかったのが申し訳ないくらいでした。。。

※登壇者のスライドより引用

それ故、Appleでは教育に関するアプリ開発も盛んであるそうです。コロナの影響あって、ICT端末の普及は図らずも進んでいきました。コロナとiPadが日本の教育を救う、なんて見方もできてしまうかもしれないですね。

tips:今後の日本はどうなる?:教育者の観点から掘り下げる

登壇者のプレゼンは、1時間きっかりで終了。残り30分では、任意で残っていただいた聴講者と五十嵐さんとのディスカッションが続きました。

メインテーマは、”日本の教育者の制度”について。先生の育成制度に関する議論について、五十嵐さんが日本と中国の違いを交えつつリードしてくれました。

出来ない人を育てる日本の育成制度、出来る人を伸ばして育てる中国の育成制度、どちらが今後の国民の成長につながるのでしょうか、皆さんも是非考えてみてください。

まとめ

教育に関しては、多くのトビタテ生が議論したいと思っているところだと思います。今後、五十嵐さんを中心に、教育に関する議論が波及していき、日本の教育が良い方向へと変わっていくかもしれません。その小さなはじめの一歩を見た気がした回でした。

本イベントは、トビタテ11期生有志4名、及びトビタテ事務局の七條晶子さんのご協力の下、企画運営を行いました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

最後に

トビタテ学習プラットフォームでは、今後も随時、企画を実施予定です。
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司会を務めた重政海都がお送りしました。