第85回トビタテ!起業家インタビュー第1弾:佐々翔太郎さん (後編)【一番大切だったのはNAKAMAだった】

2021年8月30日

みなさんこんにちは。トビタテ10期の内木です!

後編では、事業で一番辛かった事の乗り越え方、今後のビジョン、トビタテ生に伝えたい事を聞いてきましたのでご紹介します!

まだ前編を見られていない方はこちらから

ストライキ問題の乗り越え方

内木:早速ですが、ストライキなどの大きな問題どうやって乗り越えられたのですか?!

佐々:とりあえずは謝りました。(笑)事業成長だけを追い求め、目に見えないカスタマーのことばかり考えてしまっていました。一番大切にしなければいけないのは辛い時にいつも一緒に頑張ってくれる仲間たち(従業員)という事にその時にようやく気付きました。従業員が働いてくれるからこそ、我々のビジョンである「ミャンマーの教育情報格差を是正しよう」が達成できると考えました。

そこから本当に彼らがどうしたいと向き合えるように、社内の文化作りに力を入れて乗り越えました。

内木:なるほど、事業を回すのにユーザーファーストにするのも大切ですが、仲間がいないと事業はできませんよね。
実際にどのように社内の文化作りをされたんですか、、、?

社内文化の作り方

佐々:例をあげますね。日本だと退職する人に色紙を渡す文化があると思いますが、ミャンマーだとそもそも色紙が街にありませんでした。でも実際に色紙を渡してあげると泣いて喜んでくれるんですよね。こういう文化は日本だからとかではなく、世界の誰でもされると嬉しい世界普遍のものだと思うんです。偉そうになりますが、まだミャンマーにはなかった文化なのかなと。敢えて言えば色紙のような「日本の当たり前」をミャンマーの常識に囚われず普及していくと、会社全体の絆がどんどん深まっていき、会社が従業員にとっていつでも戻ってこられる故郷みたいな場所になっていったんです。

(従業員とのパーティーの様子)

内木:日本のポジティブな当たり前を世界に!!!なるほど〜!
そんな色々な経験をされた佐々さんですが、どんな将来のビジョンをお持ちですか?

将来のビジョン

佐々:1兆円企業を途上国10カ国で創りたいです。起業してみて、雇用が生みだす事が最大の国際協力だと僕は思いました。何だかんだ、自由に使えて生活の根本を支えられる雇用環境が一番必要とされてるんです。僕たちだって、親からもらうのはプレゼントよりお金の方が嬉しい時って多いじゃないですか。(笑)

あと一つ理由をあげるとすると仲間ですかね。

ミャンマーでは色々ありましたが、ただの友達ではない深い絆で結ばれた仲間ができました。それは本当に辛い会社立ち上げを一緒に経験したからなんですね。だから、こういう仲間を無限大に創りたい。

みんなが、こういうかけがえのない仲間を世界中に創る事ができたら、世界って平和になると思うんです。もちろん、一緒に泣き笑いながら時間を共にした仲間の祖国を悪く言わないですよね。そんな経験を持った人たちが財閥のトップや、政治家とかになったら絶対戦争なんて起きない。そんな単純な話じゃないって怒られるかもしれないですけど。(笑)

 (Live the dreamの集合写真)

内木:素敵な夢ですね!最後に起業を考えているトビタテ生や何か行動を起こそうと思っているトビタテ生にメッセージをお願いします。

トビタテ生へのメッセージ

佐々:とりあえず、考える前にやりたいと思った事をやってみる」です。
やりたい事は、自分の為でも人の為でもいいと思います。よく「世の為、人の為になることをしろ」って言う人もいますが、僕は自分の為でも、家族の為でも、好きな人の為でも何でもいいと思います。自分が「あったらいいな」と思うことに向かってとりあえず進む事が大事だと思います。僕もミャンマーで「キャリアがわかる動画メディアあったらいいな」と思ってとりあえず進んでみたら100万人に見られてました。

でも、ただやりたいことやるだけではダメだと思っていて、「一生懸命」やる事が大事だと思います。「やりたい事やる」のは誰でもできますからね〜。

何かやりたいと言った時にとやかく言って邪魔してくる大人もいると思います。僕にもいました。

ロールモデルに取材を申し込んだ時、「日本からいきなり来た大学生にミャンマーの何がわかる」と何度も言われましたが、毎日毎日その人の会社のビルの前に立ち続けました。そしたら出て来てくれたんですよ。これ本当の話です。(笑)

一生懸命やってれば、とやかく言う人たちも次第にその姿を認めてくれるはずだし、結果が付いてくればもうそういう人たちは応援せざるを得ません。周りも巻き込んでいくにはやっぱり「一生懸命」なんですね。

内木:「とりあえずやってみる」当たり前で、「一生懸命」が組み合わされば最強ってわけですね!ありがとうごいざます。

本日は貴重ななお時間を頂きありがとうございました!これからも応援してます。

佐々:こちらこそありがとうございました!また世の中が落ち着いたらASEAN HOUSEにも遊びに来てください!

編集後記

ミャンマーで起業して成功しても尚、挑戦し続ける佐々さん。

その行動力やマインドは本当に尊敬です。

これからの佐々さんがどのような企業を創っていくか目が離せませんね!

また佐々さんに直接会いたいよって方はぜひASEAN HOUSEまで!

また最近ASEANHOUSEに関するクラウドファンディングを始められたようなので

是非ご確認をお願いします!