第96回トビタテ!起業家インタビュー第6弾:荒木孝文さん 【本音そのまんま安心できる社会へ】後編

2021年8月30日

みなさんこんにちは。トビタテ10期の内木です!

起業家インタビュー第6弾として、そのまんま荘 代表理事で「そのまんま等身大の自分に安心できる社会を実現する」という思いの元、恵比寿駅徒歩7分の地方就活生向けのゲストハウスである「そのまんま荘」を運営されているトビタテ4期の荒木孝文さんにお越しいただいております!

後編では、事業で一番辛かった事の乗り越え方、事業運営でトビタテ留学が活かされた事、今後のビジョン、トビタテ生に伝えたい事を聞いてきましたのでご紹介します!

前編をまだ見てない方はこちらから

どう乗り越えたか

内木:婚約破棄と1億円規模の支援がストップって、とんでもないことだと思うのですが、それをどうやって乗り越えられたんですか?

荒木:それは、メンバーに頼って、プライベートを処理することに注力し、休養を取りながら、周りの助けで這い上がることができました。

内木:具体的に、どのように乗り越えられたんですか、、、?
もっと具体的にどのようなサポートがあったとか教えていただきたいです!
僕だったらすぐには這い上がれないなと思いまして。

荒木:そうですよね、僕も本当に苦しかったです。

4月は番組で1億の支援決定、6月にソーシャルメディアとシェアリングエコノミーに注力している株式会社ガイアックスのCVCより1000万融資(後に2000万円追加)が決定し、人生の絶頂だと思いましたが、支援は難航し、9月に婚約破棄。

山手線をグルグル回って、ガードレールから落ちたら楽になるのにと思うまで苦しかったです。正直9月は一切仕事に手がついていなかったです。

しかし、そんな時に、事業はメンバーにサポートしてもらって僕がいなくても回るように頑張ってくれました。そのサポートを受け、自分も行動しなくてはと思い、まずは、破棄と両親と距離を置き、プライベートの問題の解決に取り組みました。

そして、10月は事業に集中しました。ハロウィンの10月31日が日本財団への最終提出日だったので、そこに照準を合わせてメンタル崩壊しながらも、メンターの船橋さんなどトビタテ事務局の方などに相談したり、起業家仲間に相談したり、周りのトビタテ生、長谷川エイジさんなどにも話を聞いてもらいながら、メンタルを落ち着けて、一歩ずつ積み上げていきました。

具体的には、立ち直れてきたタイミングで、8期生理系複合コースの長谷川エイジ君に声をかけてもらって、トビタテ文化祭の司会の依頼を受けたりして、久しぶりにトビタテ生と触れる機会があって、外に出るキッカケになって、すごく元気をもらいました。

そして、3ヶ月~半年かけ、最終的には這い上がりました。

(中央:荒木孝文さん、右側:長谷川エイジさん)

内木:荒木さんとはトビタテ文化祭のフィナーレでお会いしたことあり、そんな様子は微塵も感じなかったので、今お聞きしてびっくりしました。

荒木:トビタテ文化祭の時(2020年2月)はまだ少し引きずっていましたね。

事業を回すのにトビタテ留学で生かされたと思うこと

内木:そうだったんですね、改めてその困難な状況から這い上がれてすごく尊敬です。
ここからは少し質問内容が変わるのですが、事業を回す上で、トビタテ留学が生かされたと思うことってなんですか?
トビタテ生向けなのでトビタテを絡めて教えて欲しいです!

荒木:それは3点あると思っていて、

①一人で出来る範囲は限界がある。
→大きな規模ならば、仲間とやれば良い。チームで動く原点に(10億円を乗り越える際に、頼る)

②アメリカの自由な風土に、表現する楽しさを体感。
→現在のプレゼン等に反映

③なんとかなる精神。
→10ドルで1週間NY滞在にてです。

内木:なるほど!1つ目はイメージつくのですが、2,3つ目の話をもっと詳しく聞かせてもらってもよろしいですか?

荒木:②に関しては、アメリカでの経験により、自由な風潮、個を出せるようになり、相手を魅了させる突き抜けるプレゼンができるようになりました。

当時の自分は、就職活動の話でもありましたが、常に周りの顔を伺って生きていました。
しかし、アメリカは多民族でいろんな民族への寛容があるので、日本より受け入れてもらえて、徐々に個性が出せるようになりました。

内木:その経験が、荒木さんの2億円弱の支援が決まるようなプレゼン能力につながっているんですね。
実際に何か突き抜けるプレゼンのためのコツみたいなものはないですか?
起業家目指す方などはプレゼン能力を高めたいと思っていると思うので知りたいです!

荒木:自分の恥を捨てて、殻を破ることですかね。

やはり、突き抜けるプレゼンになるには熱意を出して自分らしくするという要素が必要となりますが、恥があると、殻を破れず、自分らしく突き抜けたプレゼンができないと思うので。

内木:なるほど、恥を捨ててプレゼン。簡単そうに聞こえて、めっちゃ難しいですよね。
教えていただきありがとうございます!
次に③について、なんで10ドルで滞在することになり、10ドルでどうやって滞在したんですか!?!?

荒木:10ドルになったのは、恥ずかしながら、ビットコイン詐欺にあって、60万円が無くなり、留学費用を切らしたのが原因です。笑

ニューヨークは東京の倍以上の泊まるのに値段がかかるので、お金がない当時の私は、公園で過ごそうと思ったのですが、当時のインターン先の上司にすごく反対されたので、どうしようと途方にくれていました。

そしたら、元々のインターン先やフェイスブック上の助け、路上パフォーマンスでの投げ銭、母親の妹とかの様々な人に助けてもらい、家を転々としながらなんとか乗り切ることができました。

周りの助けがあれば、なんとかなるんだな。人のありがたみを深く感じました。

内木:すごくありがたいですね、それは。そして路上パフォーマンスはメンタル凄すぎます!

荒木:なんなら路上パフォーマンスのおかげで500ドル以上手元に残りました。笑

内木:500ドルって、50倍以上じゃないですか!笑びっくりしました。

荒木:自分でも驚きましたし、本当に人のありがたみを感じました。

(留学時の写真)

自分らしく生きるためには何が大切だと思うか

内木:そんなゲストハウス運営やトビタテの経験から、自分らしく生きるためには何が大切だと思いますか、、?
自分も自分らしく生きたいと考えておりますが、なかなか難しくて。

荒木:一言で言うと、いろんな自分が居ていいんだと思うことだと思います。

ダメダメな自分、例えば、ビットコイン詐欺にあって留学費用を無くす自分だとか、両親とうまくいっていない自分とか、同時にこんな社会を作ってみたい!と夢見ている自分、いろんな自分がいていいと思うこと。こんな自分を話しても大丈夫という安心感と、違う見方や多様な考え方を取り入れていくことで、どんどん本当はどういうことがしたいのか?何が自分にとって大切なのかをコミュニティの中で見つけていけるかと思います。

将来のビジョン

内木:なるほど、色んな自分を見つけてあげることが自分らしく生きるには大切なんですね。
そんな荒木さんの将来のビジョンを教えて頂いてもいいですか?

荒木:僕たちはこれからも「本音そのまんまに安心できる社会。」を創っていきます。

そのために、今後就活生と社会人の宿泊マッチングサービスの立ち上げや、誰もが本当の自分に近づけるオンライサロンなどを作り上げていきます。共に創る仲間も募集しています!

学生のみなさんには、こう思われたらダメなんじゃないか?とかそういう思い込みに気付き、本当の自分を生きていて欲しいなと思っています!!!そんな人で溢れた社会を、一緒に作って行きましょう!

トビタテ生へのメッセージ

内木:素敵なビジョンです!ありがとうございます。
最後になんですけど、起業を考えている、自分らしく生きたいトビタテ生に何かメッセージをよろしくお願いします!

荒木:留学終わってから熱量てさがる一方だったりしませんか?
それなら、一度そのまんま荘に遊びに来てください。

痛みは世界を変える情熱になるし、新しい当たり前を作る原動力です。
共に、語らう中でこれからを創りましょう!

学生のみなさんには、こう思われたらダメなんじゃないか?とかそういう思い込みに気付き、本当の自分を生きていて欲しいなと思っています!!!そんな人で溢れた社会を、一緒に作って行きましょう!

まとめ

本日は大学4期でそのまんま荘の代表理事の荒木孝文さんに取材させていただきました!

荒木さんは様々な壮絶な経験されてもなお、「本音そのまんまに安心できる社会」の実現に向けひたすら努力されていて、すごく尊敬でした。

荒木さんの今後の活躍には注目ですね!

最後に今後就活生と社会人の宿泊マッチングサービスの立ち上げや、誰もが本当の自分に近づけるオンライサロンなどを作っていかれるそうです。共に創る仲間も募集されているとのことでした!

よかったらぜひ応募してみてください!

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