【実施報告】トビタテ学習PFイベント「企業で、研究で、エネルギー問題に挑むトビタテ生と語る!エネルギー問題最前線!」をオンラインで開催しました。

2020年8月17日

トビタテ11期生の重政海都と申します。”日本のエネルギーの将来を考える”という留学テーマで、ドイツの国立研究所でインターンシップを経験しておりました。

今回は、8/2(日)に開催されましたトビタテ学習PF勉強会「企業で、研究で、エネルギー問題に挑むトビタテ生と語る!エネルギー問題最前線!」の実施報告をさせていただきます。

”エネルギー問題”という社会課題に関心のあるトビタテ生は多いのではないかと思います。かくいう僕もその中の一人。そして、日々終わりのない議論を重ねる、あるいは自問自答の日々ではないかと思います。

しかし、エネルギー問題(勿論その他の社会問題も)は根深い問題であり、人ひとりが考えたってどうにもならない、というのが実情です。そもそも、エネルギー問題って何だ、その定義すら人によってまちまち。

ならば、今回は有志のトビタテ生を集めて、気の向くまま議論しようではないか。そう思ってこの企画を立ち上げました。

さらに今回は学生のみの議論ではなく、実際にエネルギービジネスの最前線で業務に携わっている社会人トビタテ生をお招きし、より具体的な議論を誘発することを意図しました。

当日は私を含めてエネルギーに関する研究をしているトビタテ生だけでなく、事業会社の人、官公庁の人、10代から50代まで!幅広い参加者のもと、白熱した議論が繰り広げられました。

そして当然のことながら、議論に執着点は見えませんでした。今後、ここでのつながりを起点とし、また違った切り口からエネルギー問題を議論する機会を企画するつもりです。
今回参加くださった方、また逃してしまった方、次回をお楽しみに!!

エネルギー問題にまつわる政策について
~FIT→FIPの効果って?~

京都大学大学院所属で、デンマークの学校でボランティアをしていたトビタテ10期生 内藤光里さん主導のもと、2019年に終了したFIT(固定価格買取制度)から新しく移行する制度であるFIP(フィードインプレミアム)に関する議論が展開されました。

固定価格で買い取ることを約束した制度であるFITにより、再エネの市場価格はこの10年で十分に下がりました。次に検討されるべきは、発電事業者みずからが電力市場で電気を売ることを原則とすることです。市場価格は諸条件によって変動するものであり、その価格に追従してプレミアム(補助額)を上乗せする制度がFIP制度です。

この制度により、段階的に市場原理に近づけることを目的としています。

この場所では概要の説明にとどめておきます。僕もこの一回で終えた自信がありません。とはいえ事後アンケートでは、このパートが大好評でした!!光里ちゃんグッジョブ(^0^)

今後は、こういった形で勉強会と銘打って企画するのもいいかな~と思ったりしました。もし、”こういったテーマで勉強会してほしい!”というテーマがあれば、教えてほしいです。あ、エネルギー関連という前提ありきですが。(^^;)

エネルギービジネスの変容について
~ヨーロッパでの実情を踏まえて~

次に、私重政主導のもと、今後エネルギービジネスがどういった形で推移していくのか、ということに議論を移しました。

早い話、”今後売れていく電源ってなんだろう?”という私の個人的な疑問のもと、このセッションを進行させていただきました。

FITの効果で太陽光/風力発電共に十分値段が下がった今、この後どのように電源構造が変わっていくのだろうか、気になって質問してみました。

結論、再エネはどんどん増えていくという大まかなトレンドは維持されるようです。問題は、変動が大きい再エネをいかに貯蓄し、輸送するか、蓄電技術をセットで議論する必要がある、という点にあります。

私個人としても、蓄電という文脈で水素の研究に従事しているという点で、技術的観点から見た実現可能性を議論する場を設けたいと強く思った次第です。

社会課題としてのエネルギー問題
~ボトルネックはどこにあるか~

この日最後の議題は、こちら。アイスランドの大学へ再生可能エネルギーをテーマに留学をしていた増本大貴くん主導のもと、再エネが普及しない理由や、その他消費者活動の観点からエネルギー問題を議論しました。

僕という一学生の観点からすれば、”再エネの普及が諸外国より遅れているのは何故か”といったマクロな電源構造に目が行きがちなところですが、普及しないのには、それなりの理由があり、殊エネルギー問題には様々な分野に取り組むべき課題が散見される、というのがこの日の大局的な学びとなりました。それは技術的側面もそうですが、政策/経済的側面にも課題があるということです。

だからこそ、バックグラウンド関係なしに議論をすることは大変有意義であると感じました。

総評

またこの日はゲストとして、資源エネルギー庁より長谷川洋様にお越しいただき、僕たちの議論の様子をご覧いただき、最後に総評を頂きました。

雑多な感想に留まることなく、議論の場が存在することに関する喜びの気持ちや、この後に行ったブレークアウトセッションを利用した総合討論の場でより活発な議論のための具体的数値をフィードバックいただきました。

正直なことをいうと、この総評の部分だけで勉強会1回分の価値があるのでは、、、と思ってしまいました。ご興味ある方、学習PFグループで配信されている動画を是非ご確認ください。

まとめ

今回ご登壇いただいた廣田さんや長谷川様、その他最前線でご活躍なさっている社会人の皆様と話していると、やはり勉強不足であるということを認識せざるを得ませんでした。

ただ、ここで自らの勉強不足に気づくことができたことが大きな収穫でもあり、引き続き努力していきたいと強く思った次第です。

同時に、社会で活躍なさっている方でも詳細は追い切れていない部分もある(社会人の皆様が全てを知っているということはない)ということを、アンケートの感想等から知りました。今度自分の専門である研究についても勉強会を開く予定ですので、皆様、そのときは奮ってご参加ください。

本イベントは、トビタテ有志生3名、及びトビタテ事務局の七條晶子さんのご協力の下、企画運営を行いました。また企画全体の趣旨に関して、トビタテ11期田内大輝くんの着想を下に運営を行いました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

最後に

トビタテ学習プラットフォームでは、今後も随時、企画を実施予定です。
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※トビタテ学習プラットフォーム(PF)とは・・・
トビタテ生の留学後の継続的な成長促進と支援企業等との接点、コラボレーションの創出と同時にトビタテ生コミュニティの活性化を目指すものです。

以上、重政海都がお送りしました。