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【SDGs特集 Vol.4】宮川南奈さん:日々の暮らしの中で実践する「Ethical Action」だからこそ「自分のペースでゆるく楽しく」(第141回)

福永夏輝 【事務局インターン】

福永夏輝 【事務局インターン】

2021.04.14

こんにちは、事務局インターンの福永です。

SDGs特集第4弾のテーマは「Ethical Action」。

日々手に取る食材、着ている洋服。当たり前のように消費し、利便性を享受している私たちですが、一体どれだけの人がその裏のストーリーを意識することが出来ているのでしょうか?

今回は、自分らしくエシカルな暮らしを実践しているトビタテ5期生の宮川南奈さんに「Ethical Action」をテーマにお話を伺いました!

福永:南奈さん本日はよろしくお願いします。早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします。

南奈:小学生の時にインドネシアに三年間住んでいたことをきっかけに、大学では主に平和構築や発展途上開発を学んでいました。トビタテでは5期生としてフランスとルワンダに「難民・移民」をテーマに留学しました。

学生時代からソーシャルビジネスに興味がありました。国際機関やNGOで働くなど社会課題を解決するためのアプローチはたくさんありますが、「ビジネスで社会問題を解決していける人」になりたいなと思いファーストキャリアでは総合コンサルティングファームのPwCで人事のコンサルとして2年間働きました。

福永:私の中で南奈さんはコンサルでバリバリ働くかっこいい女性像がありました。

南奈:2020年3月にPwCを退職して、2020年5月から長期アルバイトという形で社会起業家のプラットフォームであるボーダレス・ジャパンに参画し、広報アシスタントとしてメルマガ配信やSNS更新などの業務をしています。他にも短期でETIC.のプロジェクトにも関わらせていただいたり、いまはトビタテ事務局インターンとして働いています。。

報酬をもらうお仕事以外では、“花のロスを減らし花のある生活を文化にすること” をミッションに掲げたフラワーサイクリストのアンバサダーとしての活動や、ボーダレスグループのエシカルファッションブランド”Enter the E”でもアンバサダーとして関わり、それぞれでイベント運営や認知拡大のサポートをしてきました。

廃棄されるお花(ロスフラワー)を用いて自分で作成したギフト

【どれだけ共感出来るのか、社会にポジティブなインパクトを生み出せるか】

福永:南奈さんは”social good”という軸を持って活動をしていますが、自身の活動の幅を広げる時の共通項みたいなものはありますか?

南奈:いまアンバサダーとしてPRなどに関わっているもので言えば、活動をされている方の想いやビジョンに自分が共感すること、且つその活動が世の中に広がることでポジティブなインパクトが広がると思える活動に参加しています。

例えば、現在活動しているロスフラワー(廃棄されてしまうお花)に関連するアンバサダーの活動を始めるきっかけは、昨年の自分の結婚式でした。規模にもよりますが1回の結婚式で総額10~40万円もするブーケや装飾に用いられるお花ですが、その日限りで回収されて廃棄してしまうというのは勿体無い!と感じたのが始まりです。それでいろいろ調べ始めると、結婚式だけでなく、お店のオープン記念で贈られるお花も数日間だけ飾られて廃棄されることが多いことが分かりましたし、「ロスフラワー」と名付けてドライフラワーにすることで花の二次利用を促進している河島春佳さんに出会えたんです。

ブーケや会場装飾は、すべて廃棄予定のお花を使用した自身の結婚式

彼女に出会ってから、花にも野菜のように規格が設けられていて、丈が長すぎたり短すぎたり、蕾が既定の数未満などの理由で市場に卸すことができない、いわゆる規格外の花も廃棄されている事実も知りました。

そんな花を花農家さんなどから買い取って二次利用することで、農家さんにとってもポジティブなインパクトが広がったらいいなとロスフラワーを通じた活動に共感したんです。

福永:私は結婚式を経験していないので実際にどれくらいのお花が廃棄されるのか想像がつかないのですが、南奈さんの想像を上回る廃棄量だったんですね。

南奈:想像以上でした(笑)食べ物は誰にとっても身近なのでフードロスは最近認知度が上がってきている印象がありますが、廃棄される花がこれだけ日常にあるという認識をもっと広げることで「一度限りで捨てられてしまうお花や、素人には分からないレベルの規格などが理由で廃棄されるお花がこんなにあるんだ」と消費者が現状を知ることに繋がったら、そして私のように結婚式などお花をたくさん使用するシーンではサステイナブルな選択をしてくれる人が増えたらと願い活動しています。

また、Enter the E は世界中のエシカルブランドを取り揃えていて、カジュアルなTシャツやジーンズから、オフィスでも着れるようなパンツやワンピースに小物など幅広いアイテムがあります。デザインも色々と揃っているので、皆さんが新しいアイテムが欲しいなと思った時に手に取りやすい選択肢として広がることで消費者、環境、生産者にとってもプラスになると思い活動しています。

福永:南奈さんの活動軸すごく素敵です!エシカルファッションへのハードルが高くてまだエシカルファッションデビューをすることができていないのですが、ずばり南奈さんの考えるエシカルファッションの魅力とはどのようなものでしょうか?

南奈: 世界中のエシカルブランドの創立者の人たちがとても素敵な人達で、その人たちが言っていることが本質的なのでとても勉強になることが多いです。大量生産で作られた洋服にはない、1着1着にデザイナーや作り手などのこだわり、ストーリーがあるのが魅力ですね。

Enter the E では取り扱っているファッションブランドをピックアップして、そのブランドの創業者やデザイナーさんへにも登場してもらうオンライン受注会も開催しています。服に込められたストーリーや作り手の想い、背景を消費者に届けることで「どこにこだわっているのか?」ということが見えてきます。

生産過程や素材にこだわるイギリスのエシカルブランド「BIBICO」のオーガニックコットン100%のカーディガン。

そういうこだわりを作り手の方から直接聞くと「同じジーンズを買うなら、ここから買おう」と思うようになり自分の選択肢の中に自然と入ってくるようになります。最近はモノの見た目やコストだけで選ぶのではなく、背景やストーリーに共感して選択する人が増えてきているなと感じています。

一方で、洋服でもお花でも単純に「この洋服が可愛いから選ぶ」「ドライフラワーのアンティーク感が好きだから選ぶ」という入り口はあっても良いと思っていて、むしろこれに惹かれる!という感覚で手にした人が「実はこんなに環境や作り手にいいモノだったんだ…!」という気づきにつながるといいですよね。素材や見た目、使い勝手などが好きで選んだら、実はエシカルなモノだったということが増えるきっかけを増やしていけたら嬉しいです。

ウェディングドレスはトビタテ生の友人が展開するインド刺繍のエシカルブランドitobanashiに依頼

【ゆるやかに楽しく続ける】

福永:南奈さんはエシカル消費やエコなショッピングをする上で心がけていることはありますか?

南奈:毎日の食生活や何かを購入するという選択は1年間365日続くので、ストレスになると続かないですよね。完璧を求めるのではなく、ゲームのような感覚で楽しく続けられることを自分に合ったペースでゆるっとやることを心がけています。

あとは本質的かつマクロな視点で考えることはすごく大事だと思っています。例えば「畜産業が環境に与える負荷が高いからといって、外国産の野菜や農薬をたくさん使っているものなどの代替食品を選ぶのは本当に環境や自分の体にとっていいことなのか? 」といった具合に、様々な要素を考えないと本質的に人や地球に優しいモノか否かは判断できないなと思っています。洋服や日用品なんかも同じです。パッケージだけ環境に優しくても、肝心の中見の生産過程や使用後は環境によくないなど。

ただ、皆がそれぞれの領域で学者レベルの知識を持つのは難しいですし、それこそ完璧を求めだすと苦しくなるので、必要な情報をできる範囲で収集して取捨選択し、自分で考えて選択することが大事なのではないでしょうか。



竹の歯ブラシや、天然素材でできている洗顔石鹸、シャンプーバー

福永:「ゆるっと楽しく」を合言葉に生活できたら楽しく続けられそうですね。社会人として働きながらSDGsやサステナビリティー の分野の活動に関わるコツはありますか?

南奈:PwCで働いていた時に、社内のダイバーシティー&インクルージョンの促進や社員同士のネットワーキングを促進するイベントを開催するなど有志の仲間と共にソーシャルな活動を推進していました。

ほかにもプロボノで非営利団体の活動に関与していた経験などもあります。

福永:社内でかなりダイナミックに活動されていたんですね…!

南奈:私の周りのメンバーは年次が上の方々含めて、「やるべきことをやれば、社内でも社外でも好きなことをやっていい経験を!」と応援してくれる方に囲まれていたという恵まれた環境にあった背景もあります。

自分1人が変わることで生み出せることは限られますが、会社という1つの大きな組織が少しずつ変わることによって生み出されるインパクトってすごく大きいですよね。

福永:先ずは自分のいる組織の中で始めて身近なところから変えていくこと、すごく大事ですよね。最後になりますがトビタテ生へのメッセージを1言お願いします。

南奈:社内で1年目からこういったソーシャルな有志活動に参画していたことや、日常のエシカルな選択の話などをすると「すごいよね」「意識高いよね」という言葉をかけられることがあります。

でも人の家に行ったり何か借りたものを返す時って、「来た時よりも綺麗に。」なんてことをよく言いますよね。私は自分の身の回りの生活や自分の行動もそんな感覚で考えています。地元の湘南では花火大会の後にみんながゴミを置いていって汚染されてしまう、海が全体的に汚染されていったりするのを見ると、自分の好きな景色がなくなってしまうようで悲しくなるんです。

湘南の海の景色

花火大会や観光で海に行ったら、自分のごみを自分で持ち帰るのは当然のマナーとして、逆に、ひとり一つごみを持ち帰るくらいのマインドでいられたらなと思います。私はまだ子どもはいませんが、自分の子供や孫が生きていく地球環境はできるだけ綺麗な形で残したいと思っています。

「社会のためや組織のために何かをする」と思って活動しているというより「自分の好きな景色や環境がこのまま残って欲しいな」「自分にいつか子どもや孫ができたとき、その子たちが暮らしやすい社会であってほしい」という感覚で活動をしています。究極は自己満足で、エゴなんだとも思っています。

ただ自分が何かを選択する時は、そこに自分なりの考えを持っていたいし、未来にどんな影響があるのかや背景をと考えた上で選択していきたいなと。何かアクションする時に「社会のために」なんてそんなに身構えず、小さな一歩から自分のペースでスタートして良いのではと思っています。

福永:私もついつい肩の力が入りがちなので、自分のペースでゆるく楽しくエシカルな暮らしを続けていけたらと思います。南奈さん本日はありがとうございました

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