第49回 とまりぎインタビュー:竹村風力さん【ウミガメ救出大作戦】

2021年10月26日

みなさんこんにちは、高校生コース3期生の積千夏です。「ウミガメ救出大作戦」をテーマにメキシコに留学していた竹村風力さんにインタビューしました。

トビタテ!留学JAPANでの留学

竹村風力さん
高校3期
国際ボランティア

 

 

 

積)こんばんは、今日はよろしくお願いします。

竹村)よろしくお願いします!

積)まずは留学したきっかけを教えてください!

竹村)私は小さい頃から動物が好きで、生物多様性に興味があったので野生動物がたくさんいるメキシコに留学しました。メキシコは日本人も少ないので!

 

 

ウミガメの保護留学

積)ウミガメの保護留学ですよね!現地ではどんな活動をしていましたか。

竹村)ウミガメが産卵しにくる夜に、ウミガメが掘った巣から卵を集めて、朝に安全な場所に移していました。日本では、同じ場所で産卵を見届けているんですけど、メキシコでは違う場所に移すことで、ウミガメを狙うハンターや鳥から卵を守っていました。

積)日本とメキシコでは対策が違ったんですね。その持ち帰った卵は研究者が育てていたんですか?

竹村)そうです、近辺にいる動物を保護する国立保護区があって、そこにカメを育てる場所がありました。そこにはイグアナとか小さなワニも育てられていました。怪我などで上手に泳ぐことのできないカメの育成もしていました。

ウミガメ保護活動中の竹村さん

 

 

1日のスケジュール

積)1日のスケジュールはどんな感じでしたか?

竹村)夜に卵を集める活動をして、朝に起きてご飯食べてキャンプ地の近くの国立保護区まで移動してカメの卵を埋めなおしたり、大人のカメのプールを掃除していました。イグアナのご飯も作っていました。

積)イグアナって何を食べるんだ…?

竹村)実は、イグアナって草食動物なんですよね。ご飯は現地の瓜やキュウリを切ってあげました。ウミガメと違ってイグアナは木の上に登るので柵が高くて大変でした。

積)ウミガメの卵の保護以外にも様々な活動をしていたんですね。

竹村)でも、主に活動していたのは朝と夜だけだったので、午後はみんなそれぞれのことをしていました。

積)午後はどんなことをしていましたか?

竹村)夜中に活動して朝も活動していたのでハンモックで寝ていたり、日によっては海に行き、ゴミ拾いをしていました。みんなそれぞれ自由に過ごしていましたよ。

積)夜中の活動は疲れますもんね。留学中の活動はどんなことに活かされていますか?

竹村)日本人は察することでこの人はこうしたいんだなというのが分かるんですけど、海外の方は、自分がこうしたいとハッキリ言わないと伝わらなくて…。その経験は、大学生活でも活かされているなと感じます。

積)今後の目標や、やりたいことはありますか?

竹村)今後は他の地域にも行き、そこにいる動物たちがどうやって暮らしているのか知れたらいいですね。あとは、海外に行った経験を生かして色々な地域の人たちと交流したいなと思います。日本人はあまり留学する人が多くないと言われているので、それが改善できたらなと思っています。

バードウォッチング中の1枚

 

 

環境保護プロジェクトに参加

積)今も生物多様性などの勉強はしているんですか?

竹村)大学で、少しだけですがしています。実は9月にマレーシアのボルネオ島に環境保護プロジェクトで行く予定です。ボルネオ島では森が減っていたり、動物が絶滅しそうになっています。これ以上、絶滅しそうな動物を増やさないように、現地で調べてきます。

積)夏休みに行くんだね!大学ではどんな勉強をしているんですか?

竹村)今、環境共生学類で勉強をしています。まだ1年生で専門的なことは学んでいないのですが、これから海外について、日本の環境のことも調査していきます。

積)おもしろそう!

 

 

学外での活動

竹村)僕は、色々な場所で活動しているNGOやNPOの集まりである北海道NGOネットワーク協議会に学生理事として活動しています。年末に行われる札幌の国際協力フェスタの準備や海外支援をしています。

積)大学1年生のときから学外でも活動されているんですね!自分から申し込んだんですか?

竹村)国際交流サークルの集まりで先輩から誘われて立候補しました。僕もこんなに充実しているとは思っていなかったのでとても嬉しいです!

積)これからの活動も楽しみですね!

 

 

編集後記

実は卒業祝い研修でお会いしていた竹村さん。今回のインタビューではメキシコのウミガメ救出大作戦について深くインタビューできてとても嬉しかったです。これからも応援しています!