【報告】とまりぎEducafe vol.4 ~フィンランド教育ってぶっちゃけどうなの?~
2022.05.02
みなさん!こんにちは(*^^*) トビタテ高校生コース1期生とまりぎ教育チームの内山翔太です!
とまりぎEducafeも第4回目!
今回の企画はフィンランドに留学中のトビタテ生4名をカフェ店員(ゲストスピーカー)としてお呼びしてイベントを開催しました!
「フィンランド教育はぶっちゃけどうなの?」をテーマにゆるゆるお話ししました!
当日は主に教員志望のトビタテ生や学校現場で働いているトビタテ生、フィンランドに留学中のトビタテ生が交流する機会となり、先輩がトビタテ生が現地で経験したフィンランド教育のリアルな話に基づいたブレイクアウトセッションなど30分の延長戦も含めた2時間となったその様子を記事としてまとめました!
【教育に興味がある!フィンランド教育の実際を知りたい!】そんなトビタテ生にオススメの記事となっております。
ぜひご一読ください!
目次
とまりぎEdu Caféとは?
☕とまりぎEdu Cafe🍰とは・・・?
教育をテーマに設定したお茶会☕です!
教育に関わる・興味のあるトビタテ生はたくさんいるからこそ、ふらっと交流して情報共有・励まし合える場がほしい!
そんな思いから、居心地のいい、深い繋がりをつくっていけるカフェのようなイベントを定期的に開催しています!
好きな時、疲れた時、気分転換をしたい時にふらっと立ち寄れるカフェのような感覚でぜひ訪れてみてください!
イベント概要
<開催概要>
■開催日時:3月13日(日)21:00~23:00
※出入り自由(ドタ参・途中参加・途中退出、大歓迎)
■主催:とまりぎ教育チーム
■参加者:大学生以上のトビタテ生約20名
ゲストスピーカー(1日カフェ店員)紹介
トビタテ高校生コース5期生梶原万陽瑠 ゲストスピーカー☕(1日カフェ店員) 『最高の教育を日本の子どもたちへ』をテーマにフィンランド留学中
トビタテ大学生コース12期生植木青空 ゲストスピーカー☕(1日カフェ店員)「多様性を尊重し、主体性を育む教育へ!!」をテーマにフィンランド留学中
トビタテ大学生コース14期生鈴木大城 ゲストスピーカー☕(1日カフェ店員)「教育の本質を探す旅」をテーマにフィンランド留学中
トビタテ大学生コース14期生柳原沙紀 ゲストスピーカー☕(1日カフェ店員)「誰一人取り残さない国際教育協力を目指して」をテーマフィンランド留学中
当日イベントレポート
アイスブレイク
アイスブレイクではカフェでいつも注文するドリンクについて話しました。ゲストスピーカはなんとフィンランドのカフェから参加していました!
フィンランドではコーヒーを飲む人が多く、よくカフェに通うらしいです!ちなみに酸味のあるコーヒーがフィンランドでは特に人気みたいです。
オンラインイベントは、世界中どこからでもトビタテ生が参加できるのが醍醐味ですね(*^^*)カフェ巡りが好きなので海外の様々なカフェを巡ってみたいなと思いました。
子どもたちの取り巻く環境に注目して
トビタテ高校生コース5期生、梶原万陽留さんは高校3年生の頃「最高の教育を日本の子どもたちへ」というテーマで、フィンランド・タンミサーリへ2週間短期留学をしていました。将来、小学校教員になるために教育学部に通っています。もう一度フィンランドに留学したいと思った梶原さんはフィンランド・トゥルクのプレスクールでインターンをしています。
なぜフィンランドに2回も留学したかというと
- 教育水準が世界トップ
- 国民の幸福度・男女平等指数が高い
- 自然がたくさん
という3つの理由があるそうです。
今回は将来、自分が小学校教師として日本の学校現場へ還元できることを目標に子どもたちの取り巻く教室の環境や学習環境にテーマにフィンランドに留学しています。今までフィンランドで留学して気づいたこととして下記のようなことがあるそうです。
- フィンランドは小学校3年生から第三言語が始まる。
- 子どもたちの読書量が多い!それに伴って図書館の利用率が高い。
- 人口の少なさ+移民の多さから、テレビや映画はほとんど英語の音声のまま。そのため、家庭で英語に触れる機会が多い。
- 幼いときから子どもの考えを尊重する家庭教育
- ネウボラ、ユースセンター、などの福祉施設の充実
多様性を尊重し、主体性を育む教育
トビタテ12期生多様性人材コース、中高理科教員養成課程の植木青空さんは中高時代先生に理系が得意だから理系の大学に進めばと言われ、本当は勉強したい教育学を勉強できずに後悔したそうです。
- 何をしている時に嬉しいと感じる?
- 何をしている時にやる気が出る?
- 大切にしたいことは
- 何をしている時に悲しい気持ちになる?
- どんな人なりたい?
- どんな人と一緒にいたい?
自分理解が幸せな自立への第一歩なのではないか?ということを考えていた時に
- 生徒1人1人が違うのは当たり前で、その生徒たちが自ら学ぶように育てる
- 学力PISA: OECD生徒の学習到達度調査世界1位(2003)
- 世界幸福度ランキング4年連続1位というニュースを見て
幸せな自立を育むヒントはフィンランドにあるのではないか??と思いフィンランドに留学することを決めたそうです。
OECDの調査では、日本は読解力は高いが幸福度は低いというところに位置している。一方、フィンランドはどちらもバランスが取れています。このデーターを見て同じぐらいの学力なのにフィンランドの教育システムは日本とどこが違うんだろう?と不思議に思い日々フィンランドで勉強をしています。
主に下記4つの要因でフィンランドの教育は成功したのではないか?と言われているそうです。
- 常に政治的関心の中心にあること。
- 研究結果に基づいた教育システム
- 質の高い教師教育
- 改善し続ける学習指導要領
本ではわからないフィンランド教育のリアル
トビタテ14期鈴木大城さんは教員志望で、本当に児童のためになる教育を行いたいと思いフィンランドに留学することを決めました。大学時代、教育学を学び様々な教育プロジェクトで活動する中で教育レベルの高い海外で学んでみたいという想いが強まりトビタテで留学することを決めました。フィンランドを留学する国として選んだ理由は全部で3つあります。
- PISAにて安定して高い結果を出す。
- 日本の教育者の本に国名がよく上がる。
- 教員養成に力を入れている。(大学院までいかないと教員免許を取得できない。)
特にフィンランドの教員が、どのような意識・考え方で児童と関わっているか知りたかっため、鈴木さんは実際に現地のフィンランドの小学校でインターンをすることを決めました。
フィンランド教育のすごいところ
1つ目は一人を尊重する教育です。鈴木さんは現在フィンランドの小学校で低学年を担当しているが、走り回る子や乱暴する子どもがいても状況や時間を雰囲気を見て「なぜそうしたのか?どうするべきだったのか?」と教師が児童へ問いかけて考えてもらうそうです。様々な場面で「なぜ?」と問いかけること大切にしているなと感じたそうです。
2つ目は教育環境の投資です。上記の写真は体育館で実際はこの5倍のサイズの広さがあります。学校の施設や設備が充実していることに驚いたそうです。
3つ目は教師の裁量権の大きさです。教師がこの学びは児童のためになるのではないか?と思い行動することに対して基本Noはなくすぐに取り入れることができるそうです。Youtubeでワールドピースゲームという模擬国連のようなゲームを見て、早速授業に取り入れたそうです。教師の裁量権が大きいということは教師の熱量やスキル、実力がクラスに反映されやすく、同じ学年であってもクラスによって色やバラツキがあり、メリットもデメリットもあるなと感じたそうです。
個を大切にする教育とは?
トビタテ14期生柳原沙紀さんは誰一人取り残さない、個性を尊重できる押しつけではない、一人一人に寄り添う教育が日本とケニアで必要と考え、教育を通した子どもたちの幸せづくりを目指しケニア・フィンランドに留学中です。
フィンランドでは小中学校でのインターン・高校・小学校(英語教育視察)や経産省職員の家でのホームステイを行い。ケニアでは教育心理学リーサーチャー 国際NPOソーシャルワーカーインターン断水停電が普通な村に在住しているようです。
フィンランドで感じた日本の教育の違い
- 生徒が教育を受ける環境
- 先生たちの学校での環境
- 実践して学ぶ教育が豊富
まず、生徒が教育を受ける環境です。フィンランドでは一人一人の児童が集中しやすい環境が整っているそうです。
次に、先生たちの学校での環境です。先生同士が交流できるイベントを大事にしていて、スタッフルームというお菓子やコーヒを飲むことのできる場があります。リラックスして教えられる環境が整っているのがフィンランドの教育の魅力だなと思いました。
最後に、実践して学ぶ教育がとても豊富ということです。「主権者教育」「環境教育」「性教育」「お金の仕組み」など実践的に学べる教育が多くてワクワクして学べるものがたくさんありました。
参加者からの質問・感想
そのほかにも参加者から出た質問や感想を少し紹介します!
「フィンランドを実際に視察してみて変わった印象は何か?(参加者)」
「正直フィンランドの先生が100%いいとは思わなくなった。理由としてはフィンランド人の先生は怠惰な先生もいる。自由な教育は良くも悪くも捉えることができる。自由の概念って何なんだろうと深く考えるようになりました。(柳原)」
「フィンランドの先生の働き方はホワイトなのか?(参加者)」
「僕が勤務している学校では、教師は8時前に勤務、14時に帰ることができる。職員会議などは家からオンラインで参加している。授業が終わり次第、教員は家に帰ることもできる。ただ、家に持って帰ってテストの採点などをしている教師もいる。(鈴木)」
「フィンランドは何年生から言語教育が始まるのか?(参加者)」
「フィンランドはフィンランド語・スウェーデン語・英語と3言語学校で学びます。小学校3年生から3つの言語を学び始めます。自然と日常に英語に触れる機会が多いため、英語を話すことにも抵抗が少ない児童が多いのかなと思います。(梶原)」
今回の企画の感想と今後の取り組み
フィンランドに留学中のトビタテ生教育に関わる様々なトビタテ生が安心して交流できる素敵な場になりました!
今後も継続してこのような場を作っていきたいです!次回は5月にイベントを開催する予定です!
ぜひぜひ、お越しください!
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