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第125回とまりぎインタビュー:越沢琴奈さん【自分の中にあった偏った見方を理解する】

2021.01.21

みなさん、こんにちは!トビタテ高校生コース3期生の積千夏です。今日はシドニーに【自分の中にあった偏った見方を理解する】をテーマに留学していた越沢琴奈さんの記事です。

トビタテ!留学JAPANでの留学

越沢琴奈さん
高校4期
アカデミックショート
 

人間観察

積)シドニーに留学されていたんですね!留学の目的と現地での活動を教えてください!

越沢)留学の目的は、「自分の中にあった偏った見方を理解する」でした。これは自分でも気がついていなかったのですが、私は偏った見方をしていました。中学生の時もオーストラリアに留学していて、その時に「あれ、自分が思っていたより違わないぞ」って気がついて、それ以来、違いを理解しなきゃ、とずっと思っていたので留学を決めました。それで、色々な国から来ている学生がいる語学学校を選びました。人間観察しようと思って(笑)メモ帳に気がついたことをたくさん書いていました。2週間の留学中に小さいサイズのノートは二冊くらいたまりました(笑)

積)面白い!そのノートにはどんなことを書いていたんですか?

越沢)もちろん留学中にあった、その日楽しかったこと、勉強したこと、できなかったこと、悔しかったことも書いていましたが、主に語学学校で気がついた人間観察の結果を書いていました。今日OO君はOOしてた、みたいなことも書いていました。そのうち気がついたのは、人間違うとしたら一人ひとりが違くて、同じだとしたら、みんな同じだなという答えが出ました。それが結構面白かったです。

積)面白い、どんな風に気がついたんですか!書いていくうちに気がついたんですか?

越沢)そうですね。どこの国の人も、そこまで大きな違いはないというか…。私は昔からいじられキャラで男の子から、からかわれていたんですけど、留学先でも全く同じ現象が起こったので、どこの国も同じだなって思いました(笑) 

積)それは面白いですね(笑)それってなんでだろう…(笑) 

越沢)不思議ですよね(笑)でも、違うとしたら一人ひとり違うんですよ。もちろん考え方は違う。先生が語学学校で何かの話をした時に、全然聞かない子とか、熱心に聞いてメモを取っている子とか…。それは一人ひとり違くて、国とかは関係ないやって思いました。
それは私の中で大きなパラダイムシフトでしたね。

積)そうだったんですね!留学の目的がすごく面白いですね!初めて聞きました。

越沢)結局、留学の目的は違いを理解しようと思っていたんですけど、それを達成するというよりかは、そこへの見方とかアプローチの仕方が変わりました。これはホームステイしたことにも関わっています。理解しようって一点集中になっちゃうよりも、一人ひとり違ってそれもOKだよっていう見方に変わりました。

一人ひとり違う、それだけなんだな

積)ホームステイだったんですね! 

越沢)運が良かったのか、良くなかったのか、私は元々教えてもらったホームステイ先とは違うステイ先だったんです。現地に行って「ホームステイ先が変わったこと知らないの?」って言われて(笑)知らないよ!ということが起こりました(笑)行ってみたらステイ先は中国の方の家庭で、中国語と英語が飛び交う家でした。食事とかお菓子とか、中国語も教えてもらって、中国の文化を学んできました(笑)それで、私の中国人への見方も変わりました。
その中でも人間違うとすれば一人ひとり違うんだな、それだけなんだなって思いました。

積)急にステイ先が違うって驚き!でも、そのステイ先で良かったのかもしれないですね!

越沢)本当に良かったです。去年は日本に来てくれて一緒にディズニーランドに行きました!

積)仲良し!!心に残っている出来事はありますか?

越沢)中国語の中でも話す言葉の種類が全然違うことに驚きました。ホストマザーとホストファザーはどちらも中国出身だったんですけど、方言とかではなく話している言葉が全く違うということを知りました。共働きの家庭で、ホストファザーが料理や洗濯、掃除、家事全部をしていました。ホストファザーの方が早く帰ってくるからかもしれないけど、ホストマザーは5歳のホストシスターの面倒を見ることが仕事になっていました。面白いなと思って聞いたら、ホスタファザーの住んでいた上海では、男も女も関係なく、家にいれば全員手伝うことが当たり前だったんですって。その名残で今でも普通に家事をしているんだよって言っていました。休みの日にお弁当を作って持たせてくれる優しいホストファザーでした。そっか、それでもいいのかって思いました。

積)優しい…!

越沢)それが当たり前の家庭でした。でも、それもそうだよなって、男がやっても女がやっても変らないんだなって思いました。

ホストファザーが作ってくれた朝ごはん

積)留学中の活動が今でも繋がっているなとか、活かされているなって思うことはありますか? 

越沢)私が留学から帰ってきて、親には「柔軟になった」って言われて、先生には「大きくなった」って言われました。身長伸びていないんですけど(笑)それは「それでOK、それもアリだよ」って思えるようになったことが大きいのかなって思いました。許容範囲が広がったことで、友達も広がって、何かあった時に今までの私だったら「こうじゃなきゃダメ」って一本張りの視点で見ることが多かったんですけど、それだけじゃないよなって。視点を変えたら、こういう見方もできる、ということができるようになりました。それが今も活かされているなって思います。

積)本当に柔軟になったんですね。ストレートにその先生からも親からも言ってもらえるってすごく大きな変化だと思います。

越沢)その先生から言われた時には驚きました。授業を取ったことのない先生だったので。

高校生記者

積)帰国されてからも積極的に活動されていて、高校生新聞の担当もされていましたよね?

越沢)留学で視点が広がって、ニュースを読むのも面白くなりました。高校生新聞では、高校生記者を募集していて、記事を書いてみんなに自分の考えを知ってもらえるのかな、楽しそうだなって思ってチャレンジしました。記事を書かせてもらったり、取材に行かせていただいたので楽しかったです。

視点を増やすという意味でも色々な方に取材したり、何かを調べて書いたりすることで、自分の知らなかった視点から物事を見ることができました。例えば、看護とAIを組み合わせることをされている教授の方にインタビューしたことがあって、その教授が工学と看護の勉強をされていたんです。看護って医療とか、患者を手当てすることだと思っていたんですけど、それだけではなくて、AIができることと人間ができることを協力して看護を作っていくことに感銘を受けました。視点を増やすという意味でも、高校生新聞はとても良かったです。

友達をつくる、友達になること

積)これからの目標はありますか?

越沢)人と話して考え方が変わったり、新しい考え方をもらうことが多かったので、これからもずっと意識して取り組みたいなって思っていることが、友達をつくる、友達になることです。今まで会った人も、これから会う人も大事にしたいなって思っています。それを勝手に友達になるって呼んでいるんですけど。たくさんの人と友達になりたいです。友達になっていっぱい話してみると分かることがたくさんあります。新しく自分で考えることも広まって、世界がもう一つ増えるような気がしているので、友達を増やしたい、人を大事にしていきたいって思っています。

ある人から、人脈も才能だって聞いたことがあります。例えば、何かのプロジェクトをやるときに、全部自分の力でやる必要はないんです。できる人が友達にいて、「やって」と頼めるなら、それはそれでその人の才能なんだそうです。本当に会う人会う人を大切にしていきたいなって思っています。 

積)それに、色々なトビタテのコミュニティにも参加されているますよね!

越沢)私、トビタテがなかったら今の自分はいないなっていうのをつくづく感じています。トビタテで留学して考え方が変わったから色々なことに挑戦するようになったし、その挑戦したことで、友達も広がってトビタテで恩送りしたいっていうのがあります。だから、とまりぎコアにもいるし、EHS(Empowerment of high schoolers)の活動をしています。友達も増やしたいし、恩送りもしたいと思っています!

同じステイ先のルームメイト、ホストシスターと一緒にビーチに行ったときの写真。

編集後記

今まで会った人も、これから会う人も大事にしたいとお話しされていた越沢さん。生活している中で忘れがちだけど、すごく大事なことだよなと、改めて気づかされました。インタビューありがとうございました!

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