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第124回とまりぎインタビュー:星静さん【ラグビー留学!なぜニュージーランドではラグビーが盛んなの?】

2021.01.19

みなさん、こんにちは!トビタテ高校3期で事務局インターンの積千夏です。今日はニュージーランドに3ヶ月間ラグビー留学をしていた星静さんの記事です。

トビタテ!留学JAPANでの留学

星静さん
高校4期
スポーツ芸術

ラグビー留学

積)留学のきっかけは何でしたか?

星)小さい頃から留学に憧れていました。小学校2年生からラグビーを始めて、ラグビーといえばニュージーランドと思っていて、いつかニュージーランドでラグビーしたいなって思っていました。 

積)トビタテに応募したのは、先輩からの勧めとかでしたか? 

星)ニュージーランドでエージェント業をしている日本人の知り合いがいました。その方もラグビーをしている人で勧められて、挑戦してみました。 

積)そうだったんですね!

星)トビタテを受ける一年前にも文科省スポーツ庁が主催しているラグビー留学プロジェクトに応募しましたが、受かりませんでした。でも、何とか高校生のうちに海外に行きたかったのと、高校の時にラグビーをする環境があまりなかったので、ニュージーランドに行くことでプレーする環境を整えたいという思いもあって留学に挑戦しました。

星さん

留学中に所属していたクラブチーム

日本とは違う環境で

積)ラグビーで留学した方とお話するのが初めてで、現地でどんなことをしていたのか、すごく気になります!

星)現地の高校の部活動でラグビーをする予定でしたが、部活動が開講されなくなってしまいました。日本だったらあり得ないと思うんですけど(笑)どうしようって考えていた時に、部活とは別で地域のクラブチームでラグビーをしていた別の学校の友達に「見においでよ!」って誘ってもらって、地域に根ざしたクラブチームに入ることになりました。16歳くらいから大人まで参加できるチームで、ラグビーをしていました。

積)部活動がなくなるのは驚き…。予定とは違ったんですね。

星)日本で当時所属していたクラブも高校生以上が所属できるクラブだったので、日本にいた時のチームと形体は似ていました。でも、ニュージーランドのチームでは、州や国の代表の選手が身近にいたり、日本ではあまり行われない練習試合も週に1回は試合があったりしました。本当に楽しくラグビーをすることがモットーでした。日本だと、ミスすると怒られることがありましたが、ニュージーランドだったら、挑戦することが大事だからOKで、誰も怒らないし、勝ち負けだけにこだわらない、楽しくラグビーをすることを大事にしているなと思いました。 

積)考え方が違うのかもしれないですね。

星)そもそもの普及度、競技人口が全然違って、ポピュラーなスポーツでした。ニュージーランドの人は、小さい時からラグビーボールを触っていて、大人になっても楽しみながら競技を続けているような感じでした。日本だと競技人口が少ないので、限られた人で、限られた練習しかできない。競技者が少ないので試合も少ないですし。年に1回の大きい大会に向けてみんなで練習して、練習試合は半年、3ヶ月に1回とかですが、ニュージーランドだと毎週あって、競技環境が全然違いました。 

積)やっぱりニュージーランドだとみんなが知っているスポーツということもあって環境が全然違いますね。

星)そうですね。日本で言う野球みたいな感覚だと思います。逆にニュージーランドでは野球をしている人があまりいなくて、珍しいんですね。

積)そうだったんですね!国によって違って面白い。現地の高校にも通っていたんですよね。忙しそう。 

星)そうですね。部活ではなくなってしまったので、学校が終わってから自分でバスを乗り継いでグラウンドまで行ってました。日本の部活みたいに毎日練習するわけではなくて、基本的に週に3日くらい練習して、、土曜日に練習試合がありました。日曜日は日本人のタッチラグビーのチームに参加していました。その時だけは日本人とラグビーをしていました。

積)ラグビー漬けの日々ですね!一番心に残っていることはありますか?

星)毎日が楽しかったのですが、特に学校が楽しかったです。ニュージーランドは多国籍で、学校に留学生がいるのが当たり前でした。私がいたクラスにも、色々な国から来ている人が多かったです。急に折り紙を折っても、みんな興味を示してくれました。文化も宗教も違うのに、みんな仲が良くて、毎日それがすごく楽しかったです。 

積)留学生も多かったんですね。 

星)私が仲良かったも友達は、ブラジル人と、パキスタンとフィジーのハーフの人と、タイ人とサモア人と…。日本だと、帰省って言っても国内の家に帰ると思うんですけど、でも、現地の学校の人は国に帰るんです。色々な国の友達が、みんな自国に遊びに来ていいよって言ってくれたので、将来は遊びに行きたと思っています。

ラグビーの面では、世界の中でもレベルの高い選手達と練習ができたのが一番の思い出です。

星さん

プレー中の一枚

将来のやりたいことを見つけた

積)ラグビーだけではなく、学校も楽しかったんですね。

星)はい!それだけでなく留学して将来のやりたいことも見つけられたので、行って良かったなと思います。ニュージーランドのクラブチームは私の所属していた日本のクラブチームと違って、組織がしっかりとしていました。私の所属していた日本のクラブチームは、トレーナーもいなくて、クラブだけがあって、チーム専用のグラウンドもクラブハウスもないし、トレーニング施設もない環境だったんですけど、ニュージーランドのクラブは、トレーナーもいて、クラブオーナーもいました。クラブハウスにはキッチンがあって、練習の後とか試合の後にはみんなで一緒にご飯を食べました。クラブのメンバーだったら、理学療法士の方が、無料で施術してくれるサービスもあって、練習に早く行ったら、理学療法士の方がマッサージとか治療をしてくれました。留学を通して、日本でラグビーを普及するためには怪我予防に取り組むことが必要なのではないかと興味を持って、今は筑波大学の体育専門学部で勉強していいます。

積)留学を通してしてやりたいことが見つかったんですね!

星)なんでニュージーランドではラグビーが普及しているんだろう、日本と何が違うのだろうと思っていました。留学前に日本でも自分なりに普及活動はしていて、ワールドカップの前に開催地の豊田スタジアムがある市役所の方に、ワールドカップのステッカーをもらって、色々な人に配って「ワールドカップ見てください!」って普及活動をしたり、ボランティアの資格も取ったり、色々な活動をしたんですけど、どうやったら日本でラグビーを普及できるのかなって、ずっと考えていました。留学に行ったら、クラブ組織の中でも理学療法士さんの存在や怪我予防の意識がすごく大事だと気がついたんです。選手が怪我をしたら、どんどん意欲を失ってしまったり、親に心配をかけたりする。そうすると周りの賛同を得られなくて発展していかないのでは?と感じたので、怪我予防に本格的に興味を持ったきっかけになりました。 

積)留学前から活動されていたんですね。これからの目標はありますか?

星)将来的には、大学院に進んで怪我予防の研究をしていきたいなと思っています。今は、それに向けて少しずつ資格を取ったりしています。

 

編集後記

ラグビーをする環境の違いや、留学したことで怪我予防の大切さを学んだとお話しされていた星さん。大学での活躍にも期待です!ありがとうございました。

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