第104回トビタテ!起業家インタビュー第11弾:岡田悠輝さん 【香川県の健康寿命を伸ばす】
2020.09.25
みなさんこんにちは!トビタテ10期の内木です!
起業家インタビュー第11弾として、トビタテ5期でシンガポールとタイに行き、現在は現役医師でありながら、「情報過多の時代に正しい医療情報を提供する」という理念のもと、根拠があり、安心できる医療情報の提供を目指す新サービスや、医学的根拠に基づいたメディカルエステサロンを運営する、合同会社Setolaboの代表である岡田悠輝さんにお越しいただきました!
実店舗を経営されていたり、現在進行形でサービス作りをされている岡田さんに
- 店舗型の経営で意識している点
- スタートアップとして気をつけていることを知りたい
こんなことを思うトビタテ生も多いと思います。
そんなトビタテ生向けに今回は、事業を始めたきっかけ、現在事業を作っていて何を意識しているか、店舗型の経営で意識した事などを伺ってきました!
医療や、スターアップに関心があるトビタテ生はぜひ最後までご覧ください!
目次
トビタテ留学JAPANでの留学
当時の所属:香川大学医学部
期・コース・国:大学5期・香川県地域人材コース・シンガポール、タイ
期間: 2017年1月〜3月
テーマ:国際医療を通して、国際的な医師になる
自己紹介
内木:初めまして、本日はよろしくお願いいたします!
岡田:よろしくお願いいたします。
内木:早速ですが、簡単に自己紹介してもらってもいいでしょうか?
岡田:はい、トビタテ5期で、タイとシンガポールに行き、現在は現役医師かつ、根拠があり、安心できる医療情報の提供を目指す新サービスの開発や、医学的根拠に基づいたメディカルエステサロンを運営する、合同会社Setolaboの代表である岡田悠輝と申します。
内木:自己紹介ありがとうございます!
事業概要
内木:早速ですが、事業概要を教えていただいてもいいですか?
岡田:現在2事業に携わっていて、それぞれについてお話しします。
一つ目の事業は、「医療リテラシーの向上と予防医学の普及で香川県を世界一の健康県にする」という理念のもと、香川県の予防医療に「情報」の観点から貢献していこうという取り組みを行っております。
具体的には、2つの機能を持ちあわせるMeduon.jpというWebサービスの提供です。
2つの機能とは、開業医をはじめとする医師たちに病気に関する記事を投稿してもらい、その数を集めることで、香川県の方々がいつでも医療に関する有用な情報を得ることができるようにする事と、患者さん目線でどこの病院に行けば良いのかがいいのか分かると言う事です。
二つ目の事業は、医学的根拠にかけるエステサロンを医学的に監修したメディカルエステサロンSetolaboを運営しています。
近年、特に脱毛エステサロンを中心に、企業の利益を最優先にした広告を見かけます。
また、広告に加え、実際の現場でも、医学的根拠に欠けた説明を行い、消費者の方々も十分な知識がないためにその情報を信じてしまうことが多々あります。
結果的に消費者の方々が損をすることが非常に多い領域だと感じています。。。
そこで、医学的根拠に基づいてきちんと説明をしていくなど、医学的にエステサロンを運営していくことで、既存のエステサロンと比較され、今までのエステサロンが発信していた情報が誤っていたり過剰表現であることを認知してもらえればと思っております。
内木:なるほど!特に、2つ目のサロンに関しては、電車の広告とかで、脱毛が数百円と書いてあるのをよく見かけ、怪しいなと思っていました。笑
医学的根拠があるサロンが普及した方が、安心してサロンに通えますね。
(エステサロンの写真)
事業を始めたきっかけ
内木:次に岡田さんが、事業を始めたきっかけを教えていただけないでしょうか?
医者の方が起業するのは聞いた事ないので、とても気になります。笑
岡田:タイに留学していた経験がきっかけです。
タイで働いていた時、同じ病気で入院してくる患者さんが凄く多く、退院してもすぐに同じ病気の患者さんが入ってくる感じでした。この状況に対して、キリがないなと感じ、生活習慣病も多かったので、予防医療や医学の教育をすることで大元を止めなければならないと感じ、行動しようと思ったのがきっかけです。
内木:なるほど!確かに、特に生活習慣病だと、予防できる部分がありそうですし、世界的にも予防医療が凄く注目受けていますよね。
(留学中の写真)
事業の展開方法
内木:そこから実際にどのようにアプローチをしていったんですか?
岡田:アプローチはずっと一貫していて、情報の観点のアプローチが大切だと考えています。現在は、医師に関する情報はネットにあふれていますが、特に医師が見るとわかりますが、※アフィリエイトサイトがとても多く、信頼性にかけています。
なので、自身が香川県に貢献したかった背景もあり、顔が見える香川県の身近な先生から記事を集めて、医療の図書館のようなサイトを作り、人々が安心して情報収拾できるようにしていければといいなと考えております。
※アフィリエイトサイトとは、アフィリエイトプログラムによる商品紹介、およびそのインセンティブによる広告収入を主な目的として運営されているウェブサイトの通称である。
内木:なるほど!情報の信頼性ですね。確かにアフィリエイトサイトだと、営利目的が強く、信頼性はかけますよね。医療の図書館があったら、僕も安心して見れるなと思うので、出来上がるの楽しみにしております!
岡田:ありがとうございます!楽しみにしていください!
内木:はい!ここで一つ思ったのが、情報の信頼性という観点を大切にされている中で、なぜメディカルサロンをまず始められたんですか、、、?
岡田:一言で言うと、資金調達とビジネス経験を積むためではあります。
上記のWebサイト事業をするには、キャッシュと事業を運営する経験が足りないなと感じました。また、当時の僕には、香川県から投資を受けると言う概念はなく、ほとんどを自己資金でやろうとしていたので、キャッシュが足りなかったです。
ただ、このサロン事業も、目標としている情報の信頼性という点にはこだわっています!
前述にもありますが、脱毛業界は、企業の利益目的が多い広告が広がっており、医学的根拠にかけた店が多いのが現状です。
そのため、店に行っても、医学的根拠にかけた説明がされていますが、消費者としては知識がないので、その情報を信じてしまい、結果的に騙されているということが多いです。
この現状を打破するために、医学的根拠に基づく情報を提供する店舗を経営をしています。
具体的には、医学的根拠に基づく情報をお客様にしっかり届けることで、他店舗と差別化ができ、その信頼性が口コミにより認知度が広がり、誤った情報のメディカルサロンが撲滅できればと考えております。
最近は実際に口コミが広がったおり、グーグルで香川県 脱毛サロンと検索したら1ページ目に来るくらいには認知が広がってきました!
内木:なるほど!サロンでも、目標である、情報の信頼性という部分には凄くこだわられているんですね。
グーグル検索で調べると、大手脱毛サロンを抑えて、上位表示されていてめっちゃすごいです!!それほど消費者から信頼を獲得されているってことですね。
メディカルエステサロンのような店舗型の経営で意識した事
内木:ここからはメディカルエステサロン経営の深掘りをさせていただきたいです!
店舗型の経営で一番意識されている事はなんですか?
トビタテ!起業家インタビューで、実店舗を経営されている方に取材したことないのでお聞きしたいです。
岡田:3つあります!
1つ目が、従業員さんの理念共感です。
理念共感をしてないと、従業員の方も目指すところがわからなくなってしまうためです。
具体例としては、契約はとるな、契約はむこうから来るものと伝えています。
それより、コンセプトをお客様にお伝えすることを大切にしています。
2つ目、従業員さんのモチベーションです。
日々、従業員さんのモチベーション確認をするように意識しています。また、雇用契約するときに従業員さんの好きなこと、将来の目標のヒアリングをしています。
具体的には、働かれる方々が、きちんと働いていて楽しいかや、その人にとっての幸せとは何かを一緒に探してあげることで、定期的にモチベーションが保ているかどうか意識しています。企業のカラーに染めて従わせることではなく、事業の内容に共感していただくことで、皆さんと共通の目標を持ち、一緒に頑張っていただいています。
3つ目はマニュアル化です。
実は、経営を始めてからは香川県に住んでないです。笑
今は、愛知県名古屋市在住ですし、その前は、千葉県に住んでいました。
物理的な距離があるので、マニュアルをしっかり作らないと管理できないので、これも意識しました。
このマニュアルとは、細かいところまで作るよりは、一定レベルのマニュアル化ができたら、後のところは裁量与え、自由を持たせていました!
ただ、1つ目、2つ目があって3つ目が成り立つので、まず1つ目と2つ目を意識していました。
内木:なるほど!これに共通して言えるのが、従業員の方の目線に落とし、大切に思い警衛をするってことが言えますね。
経営者として、まず従業員を大切にするのは、当たり前のようで、難しいと思うので、それができているのはすごいなと思います。
(Setolaboの事業図式)
将来のビジョン
内木:これまでで、岡田さんが起業したきっかけ、事業概要、経営する上で何を意識しているかがわかりました!ありがとうございます。
次に、岡田さんの将来のビジョンをお聞きしてもいいですか?
岡田:最終的に目指すところは、香川県の健康寿命延ばす事です。
それには、正しい医療情報の提供に加えて、簡単に医師と看護師をつなぐ事も必要かなと思っております。
また、将来的にですが、オンライン診療の導入もしたいと考えており、法律によりますが、薬をドローンで届けたらいいなと考えております。
内木:なるほど、香川県の健康寿命を伸ばすために、様々なアプローチをされていくって事ですね!
医学部のトビタテ生へのメッセージ
内木:最後にトビタテ生へのメッセージをいただけますでしょうか!岡田さんが医学部出身なので、特に医学部生に向けていただければと思います!
岡田:外の社会を見て欲しいなと思います。
医学部はとても閉鎖的な環境です。そんな、閉鎖的環境から外に出て、外の社会を見て欲しいです。
内木:外の社会を見る。具体的に、外の社会を見ると、どんないいことがあるのですか、、、?詳しく聞きたいです!
岡田:一言で言うと、患者さん深く理解することができ、より的確な治療ができる医師になれます!
医者は、上手く患者さんと向き合うためには、自分以外の職種の理解もしなくてはなりません。例えば、建設業の方はどういう働き方しているのか、コンビニ店員の方はどのような思いで働いているかなど。
ただ、一度就職すると、外の世界を見ることはできなくなります。外の世界を見ることはできるのは学生です。
学生のうちに世の中のことを知らずに、医者になると付け焼き刃で治療する事になります。そうなることを防ぐためにも、学生の内に主体的に行動し、世の中のことを知っておくことをオススメします。
編集後記
本日はトビタテ5期で、シンガポールとタイに行き、現在は現役医師でありながら、安心できる根拠ある医療の情報を提供の新サービスの開発や、医学的根拠に基づいたメディカルエステサロンの運営をされている、合同会社Setolaboの代表である岡田悠輝さんにお越しいただきました!
岡田さんのインタビューでは、適切な医療情報を世の中に提供して、健康寿命をのばしたいという強い思いを感じました!
そんな岡田さんの今後の活躍には目が離せませんね。
また、岡田さんの会社では、インターン生の募集もされているので、
気になる方はこちらをご覧ください
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