こんにちは!トビタテ8期・事務局インターンの吉田です!
前回第9弾までお届けした「トビタテ!アフリカ留学特集!」を本日より再開します!
とは言っても、「アフリカ留学」ってあまり馴染みないですよね…
2014年に開始したトビタテ!留学JAPAN ですが、大学等コースの11期までの採用者は5,116人。
このうち、アフリカ地域を留学先として選んだトビタテ生は全体の4.6%、計238人なのです!
トビタテ生全体でも圧倒的マイノリティなアフリカコミュニティですが、実はとてもユニークで魅力溢れる方々ばかり。
「トビタテ!アフリカ留学特集!」ではそんなトビタテ生を続々と紹介させて頂きます!
第10弾の今日は、板倉蓮さん(新興国コース・7期)へのインタビューです!
板倉さんは「子供のためのコミュニティ開発」をテーマにウガンダに1年間留学されました。
アフリカ留学のあとは、南米大陸へと拠点を移し「行動力」と「好奇心」を武器に次々と新しい挑戦をして止まない板倉さん。
そんな板倉さんの秘話に留学時の経験から迫ります!

子供×コミュニティ開発を学びに
「子供のためのコミュニティ開発」って興味深いテーマだね。このテーマにしたきっかけは何かあったの?
もともと国際協力に関心があって、ジャーナリストの松本仁一さんが書いた『カラシニコフ』『アフリカを食べる』という本で子供兵について書かれていて。それを読んだことがきっかけで、子供の教育や開発に関心を持ったよ。
あとはネパールに大学の実習で行ったことも大きかったかな。2015年に起きた大地震後の復興プロジェクトで現地に足を運んで「コミュニティ開発」の概念を学んだことから、興味のあった子供を掛け合わせて、留学テーマにしました!
大学でコミュニティ開発を学んでいた教授の紹介で、本当にたまたまウガンダになった!現地では首都にあるマケレレ大学で開発学を学んで、あしなが育英会が運営するレインボー・ハウスという、エイズ遺児支援機関でインターンしていたよ。

マケレレ大学!東アフリカでも優秀な大学として有名だよね。
そうそう。だからめっちゃ楽しみにしてたんだけど、1月から新学期が始まる予定で現地に到着したんだけど、2週間遅れるって急に言われて…。2週間後に始まったはいいものの、取りたかった授業がなくなったとか言われて振り回されまくった(笑)
でもなんとか平和学とか、開発に関する授業を受講できたかな!自国の問題について頻繁に議論が起きたり、政治に関心がある若者も多くて、同じ環境下で彼らと学べたことは財産だなあ。イギリスとか先進国で開発学を学ぶ人も多いけど、アフリカという現場に近い場所で学問に触れられたのは、いい選択だった!

写真:留学先のマケレレ大学
あしながのレインボー・ハウスでもインターンしていたんだよね。
うん!エイズ遺児の教育支援に携わっていたよ。子供たちのお家にホームステイさせてもらったり、親御さんにインタビューしたり。現地に入り込んで生活を共にしてた!井戸に水を汲みに行ったり、穴だけのトイレだったり日本では考えられないような生活で、日本で暮らしてる自分がどれだけ恵まれているのかをすごく実感できたな。


写真:あしながレインボー・ハウスにて
「アフリカ=貧しい」という固定概念
現地で座学、そしてインターンシップに挑戦したと思うけど、どんなことに気づいた?
そうだね。まず1つに格差について話したいかな。「アフリカ=貧しい」というレッテルはよく貼られると思うけど、現地ではカナダに留学して高給取りの職につく若者もいたり、ウガンダの中でも特に北部と南部では格差が激しいんだよね。アフリカは確かに世界的に見たら「貧困」って括られるのかもしれないけど、国内・大陸内の格差が大きな課題でもあることに気づいた。
北部と南部の格差はやはり内戦の影響だよね…貧しさも豊かさも両面あるのは日本を含め、どの国も同じなのかもね。
そうだね。アフリカだから全ての人が貧しいわけではないし、それは未知を無知で処理してるだけだと思ってる。留学を通して、自分の目で正しい情報を見極めていくことが大事だと気づかされたな。
支援の限界とビジネスの可能性
次に「外国人である自分の存在」についてとことん考えさせられたな。留学中に、路上のお店で1本ずつタバコが売られてるんだけど、そこでよく現地の人とタバコミュニケーションしてたの。そこで「なんでウガンダに来てるの?」「俺たちに仕事をくれよ」とよく言われたんだよね…
日本、そして先進国からくるとお金持ちだと思われるのかな…純粋に友達になりたいだけだったら、それを言われるともどかしいよね。
それもあるし、仕事を欲しいと言われても自分から仕事を与えることはできないから結局草の根で支援をしても「経済成長しなかったら現状はこのままだな」って無力感に駆られたんだよね。雇用がないと技術があっても生かせないし、国力をあげたり、国全体のシステムを変えるとか…もっと大きい視点で変革が必要なんじゃないかなって感じたな。
そうだね。だから、自分がビジネスに携わって雇用を生み出したいって思うようになったかな。「国際協力よりも、ビジネスをやりたい」なって。
貫きたい「好き」を追求する生き方
ううん。実はさらに1年間休学して、南米に行ってた(笑)
ウガンダに留学して、自分はやっぱり行動力が強みだし、幅広いことにある知的好奇心が旺盛だなって気づいて。アフリカって最初は未知だったけど、留学で「自分の目で見て、確かめた」からこそ、多くの発見があって…学生のうちにもっと自分の関心や可能性を広げたいって思ったの!
おっしゃる通り、行動力と好奇心の塊…!何カ国行ったの?
グアテマラに2ヶ月行って、1週間1万円の激安スペイン語レッスンを受けて、残りの4ヶ月は中南米回ってた!メキシコ、キューバ、グアテマラ、アルゼンチン、ペルーと制覇したかな!全部は行けなかったけど。

写真:ペルーの世界遺産・マチュピチュにて
すごいなー。アフリカの次は南米!休学を経て、今は何をしてるの?
今は就活しながら卒論書いてる!海外にたくさん赴いて、自分はお土産を買うのがすごく好きで、その関係もあって「日本酒のお土産として文化」を地方創生とからめて研究してるよ。もともとはウガンダのチテンジ(アフリカの柄布)の研究を実地調査でする予定だったんだけど、感染症の拡大で難しくなって…
本当最高だよね!好きすぎて現地でチテンジのスーツをオーダーメイドしたくらい!通ってたウガンダのマーケットでは毎週土曜日に新しい布が入荷してたんだけど、いいものがあったらテーラーさんに仕立ててもらって、合計10〜15着くらい作っちゃった!作りすぎ?(笑)

写真:大好きなチテンジスーツ
日本では見たことない柄で素敵すぎる!沢山作っちゃう気持ちわかるな(笑)進路の方はどうなったの?
まだ就活中だけど、未知な世界に飛び込んだり、嗜好品も好きだからそんな「自分の好き」を生かした仕事に就きたいって思うかな。海外経験を通じて時間と心の余裕を持つ生き方って素敵だなってすごく感じて、そういう生き方はマネしたいなって思う!
まだ進路については模索中だと思うけど、これからも興味のあることには果敢に挑戦し続ける板倉くんを応援しています!

板倉さんの冒険はまだまだ続く!
編集後記
板倉さんのウガンダ留学での話はいかがでしたか?過去にもアフリカに留学したユニークなトビタテ生を特集したので要チェックです👀



こんな面白い人たちと繋がりたい!というトビタテ生はぜひ
トビタテ!アフリカ会へ!トビタテ生によるトビタテ生のためのアフリカコミュニティです。

次回のトビタテ!アフリカ留学特集は10月9日(金)公開です!
ゲストは、南部アフリカ・ボツワナ🇧🇼 でカウピー豆の研究をするトビタテ生。
お楽しみに!
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