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第163回とまりぎインタビュー記事:石原明日実さん【全米で一番住みたい街の本当の姿】

2021.06.10

みなさん、こんにちは!トビタテ高校3期事務局インターンの積千夏です。今日は高校1年生で留学した石原明日実さんのインタビュー記事です。

トビタテ!留学JAPANでの留学

石原明日実さん
高校3期
アカデミックテイクオフ

オレゴン州ポーランドへ!

積)どちらに留学されていましたか? 

石原)留学プログラムのパッケージを利用して、アメリカのオレゴン州ポートランドに2週間留学していました。当時は農業に興味があり、持続可能な農業が進んでいるポートランドを選びました。ただ2週間の短期留学だったので、語学の向上をメインに留学していました。 

積)農業に関心があったのですね!短期留学は長期留学に比べてなかなか成果が見えにくいですよね。ホームステイでしたか? 

石原)ホームステイで1家庭に2人の日本人がいました。安心ではありましたが、日本人の団体グループでの活動が多かったです。せっかく海外に来ているのに日本人とばかり話していたらもったいないな、と思ったので、できるだけ現地の方と交流できる機会を自分から作れるよう心がけていました。

積)日本人の団体行動が多いと、自分から行動しないと、なかなか現地の方とお話しできる機会ってないですよね。

石原)自分から動かないと英語を話す機会がないと思ったので、行動力を生かして、現地の方に話しかけることを頑張っていました。公園で遊んでいる親子に話しかけたり、アイスクリームのお店に行列ができていた時には後ろに並んでいる人に「日本から留学しているんだ」と話しかけたりしていました。このままじゃいけないというのは留学中、ずっと感じていました。 

積)すごい!そう思って行動に移せているのは本当にすごいことだなと思います。ホームステイはどんな感じでしたか?

石原)ホストシスターが双子で、双子の妹の家にステイしていました。ホームステイの受け入れにも慣れていて、料理を振舞ってくれました。双子の姉の家でも同じように日本人の学生を2人受け入れていて、一緒に食事をすることもありました。とても楽しかったです。

石原さん

ルールも英語で説明し、ホストファミリーとババ抜き

積)一緒にお出かけもしましたか?

石原)日曜日にキリスト教の教会に行きました。私は、教会に対して厳かなイメージを持っていたのですが、全然そんなことはなくて、とてもフランクな場所でした。ゴスペルを歌っていたり、ライブ会場のような楽しい教会だったことがとても印象に残っています。 

積)そうなんですね。実は私は教会に行ったことがなくて、私も厳かなイメージがありましたが、楽しい場所でもあるんですね。 

石原)コーヒーとかお菓子も配っていたり、イメージとは全然違いましたね。ホストファミリーがキリスト教だったので、お土産に聖書ももらいました。

トラブルが起き警察沙汰に

積)留学中、大変だったことはありましたか?

石原)ホストファミリーのおばあさんが家に帰ってこなかったことがありました。それで不安になって、留学プログラムの添乗員の日本人の方に連絡したら、警察沙汰になってしまったんです。警察がホストファミリーを探してくれて、大ごとになりました。 

積)警察沙汰!? 

石原)なんか帰ってこないな、と思って連絡したら大ごとになってしまいましたね。でも、翌日無事に帰ってきてくれたのでよかったです。その日帰ってこなかった理由が職場のパーティーだったらしくて、私もホストシスターも知らされていなかったんです。

積)無事ならよかったのですが、知らされていないとホストシスターもすごく心配になりますよね。

石原)いや、ホストシスター達はそこまで気にしていませんでした(笑)

石原さん

毎日の朝ごはんがコーンフレークのみで辛く感じ、早朝授業前に通っていたドーナツ屋

現実を知る

積)あ、そうだったのですね(笑)なんだか、海外らしいですね。留学中の経験が今につながっているなと思うことはありますか?

石原)高校生で留学行くって「普通」じゃないですよね。高校生の時に留学できたことが自分の中で大きな出来事だったので、自信にもつながりました。ポートランドは世界で住みたい街ランキング1位をとったことがあるんです。過ごしやすくて、みんな穏やかに過ごしているイメージもあったのですが、そういうイメージとは裏腹に、大通りから離れた道端とかには路上生活者もたくさんいました。それを見て、表向きのイメージとは違う現実が、そこにはあるんだなと感じました。日本も他の国から豊かな国と思われているけれども、日本の子どもたちの貧困も知って、大学では子どもの貧困や、高齢者の介護問題について勉強しています。 

積)留学で得た新たな視点が今の学びにもつながっているんですね。

石原)留学先で自分が見た現実から、そういうことに関心を持つようになりました。最初は地産地消や食品ロスについて関心があり留学しましたが、最終的に全然違うことを吸収して帰ってきました(笑)

積)留学して現実を知れたことで、今勉強していることにもつながっているのですね。

石原)現地の繁華街はすごく栄えていて、Theアメリカという感じでしたが、少し廃れたところには違う現実がありました。お金持ちにとっては住みやすい場所、お金がない人にとっては住みにくい場所でした。 

積)世界一住みたい街ランキングに入っていたら、そんなこと想像できないです。行かないとわからないことだと思います。これからの目標ややりたいことはありますか?

石原)もう一度海外で活動できたらいいなと思います。今は大学で貧困問題について勉強しているので、海外にも目を向けて貧困問題解決について活動できたらいいなと思っています。

積)行きたい国は決まっていますか? 

石原)今はソーシャルワークについても勉強しているので、福祉が進んでいるオランダやスウェーデンにも留学してみたいなと思っています。

積)留学できるといいですね!応援しています。

編集後記

世界一住みたい街ランキングトップでもイメージと違うことはあって、それは行ってみないとわからないものですね。私も改めて、留学することの大切さを感じました。ありがとうございました。

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