第156回とまりぎインタビュー:三浦玲華さん【マルタで大統領と対談?!先進国のボランティアを学ぶ】
2021.05.20
みなさん、こんにちは!トビタテ高校3期で事務局インターンの積千夏です。今回はマルタにボランティア留学されていた三浦玲華さんにお話を伺いました。
目次
トビタテ!留学JAPANでの留学
三浦玲華さん
高校4期
国際ボランティア
先進国のボランティアを学ぶ
積)どうして留学しようと思ったのですか?マルタを選んだ理由も教えてください!
三浦)ボランティアに興味があったので、高校1年生の時にフィリピンにボランティア留学をして、発展途上国のボランティアの状況を学びました。先進国のボランティアの状況も学んだことがきっかけです。その留学後、高校2年生の時に先進国であるマルタにトビタテでボランティア留学しました。
積)高校1年生の時に、すでにボランティア留学されていたんですね!
三浦)初めての留学は小学5年生の時でした。中学生の時も語学研修で海外に行きました。ボランティア留学はトビタテ含めて2回、語学留学も含めたら4回くらい留学しています。
積)それなら、もうご両親にも留学に反対されなそうですね!現地では、どんなことをしていましたか?
三浦)反対されませんでした。語学学校に通いながらボランティア活動をしていました。活動は大きく分けて3つあります。1つ目は子どもと関わるボランティアです。親の迎えが来るまで、子どもたちと遊んだり、折り紙や工作をしていました。マルタが位置的にアフリカとヨーロッパの間にある国なので、移民や難民の子どもたちと接する機会もありました。その子どもたちにおもちゃや服の寄付もしました。2つ目の活動では、老人ホームに行って、一人ひとりに食事のサポートをしたり、折り紙を教えていました。もう1つは、マルタの大統領と対談をして、今後のボランティアについてお話をしました。
老人施設でのボランティア
マルタの大統領と対談
積)マルタの大統領とも対談されたのですね!どんなことをお話したのですか?
三浦)自分がどうしてマルタに来たのか、マルタでどんな活動をしているのかを大統領に伝えました。マルタの大統領が「ボランティアには国境がないからもっと多くの人にボランティアという分野に興味を持ってほしい。遠い日本からわざわざマルタに来て日本人がボランティア活動をしてくれているのはとても嬉しい。」と言ってくれたことが、とても印象的でした。
積)どうやって大統領とコンタクトをとったのか気になります。
三浦)参加していたボランティア団体が、マルタで長く活動している団体でした。大統領も奉仕活動に興味のある方で、私たちがボランティア活動をしているのを知って、大統領側から声をかけてくださいました。その時にたまたま私がボランティアに参加していましたね。
積)それはラッキーですね。
三浦)日本を出る直前に連絡が来て驚きました。とても緊張しましたね。
大統領と対談の時の一枚
積)現地では寮生活でしたか?
三浦)ホームステイでした。最初の頃は文化の違いがあり、大変でした。マルタはキリスト教徒が多い国で、ホストファミリーもキリスト教徒でした。急に「今から教会行ってくるから」と言われて何時に帰ってくるか分からず、ずっと待っていたりとか(笑)私はタバコが苦手なので、タバコを吸わないホストファミリーをエージェントに希望して伝えていましたが、ホストマザーはよくタバコを吸う人で、言えずに悩んでいました。
積)エージェントに希望を出しているのに、そんなことがあるんですね。。。
三浦)驚きましたね。最終的にはそのことをホストマザーにも伝えて、出来るだけ吸わないようにするね、とは言われました(笑)
積)語学学校にも通っていたんですよね!1日はどんなスケジュールでしたか?
三浦)基本的に午前中に語学学校に通って、午後からボランティアに参加していました。土日は友達と市内観光をしていました。
マルタに恩返しがしたい
積)留学中の活動で一番印象に残っていることはありますか?
三浦)私自身の考えが変わったことです。留学を通して、自分ができることは限られているのではなくて、自分が行動していないから限られていたことに気がつきました。今まではプログラムに参加したからボランティアをしようと思っていましたが、帰国前の土日に、「もっとマルタでボランティア活動がしたい」と思うようになったんです。それで土日にトビタテの友達を誘って町のゴミ拾いをしました。プログラムの活動ではありませんでしたが「マルタに恩返ししたい」と感じて半日かけてゴミ拾いを自主的にしました。
積)自主的に活動したんですね!
三浦)ゴミ拾い中も町の人に「わざわざマルタに来て、ボランティアしてくれるんだね。ありがとう。」という言葉をかけてもらって、ボランティアしていて良かったなと思った瞬間でした。今まで自分から動くことはなかったけど、3週間の留学を通して自分からボランティアしようと思うようになったことにも驚きましたし、それを思うだけではなく実際に行動に移せるようになった自分も成長したなと思いました。
積)別のトビタテ生からそのお話聞きました!新聞に取り上げられていませんでした?
三浦)ゴミ拾い中に急にタクシードライバーの方が車から降りてきて「これ新聞に載せるね」と言いながら動画を撮り始めて「どうしてゴミ拾いしているの?」とか「これからどうしていきたいの?」というインタビューをされました。香港から来た方にも写真をお願いされたり、レストランの方も「ありがとう」と言ってくれ店で販売している水をくれました。人のあたたかさにもふれられたなと思いました。
積)有名人みたい!その活動はとても大きかったんですね。留学が今に活かされているなと思うことはありますか?
三浦)先進国で学ぶことで、先進国である日本にも還元できることを見つけられたような気がします。フィリピンでボランティアしていた時には、食べ物とか服とか物資的な支援をすればいいと思っていたのですが、先進国でのボランティア活動を通して人の心を満たすようなボランティアもできると感じたので、日本でも人の心を満たせる活動ができればいいなと思っています。
ゴミ拾いで拾ったタバコのゴミ。袋が破れるほど…
三浦)今、大学では幼児教育を専攻していて、幼稚園や保育園で子どもと関わる仕事についた時、子どもたちの心が満たされるような何かができたらいいなと思いながら勉強しています。
積)これからの目標や、やりたいことはありますか?
三浦)まずは、幼児教育の勉強をして、日本の子どもたちの心を満たせるような人になりたいなと思います。その後は、世界にも視野を広げて、国という概念を超えて色々な子どもたちの心を満たせるような人になりたいなと思っています。
積)また留学は考えていますか。
三浦)最近ずっと留学したいなと思っています。福祉や教育が発展している国に留学して教育についても学びたいなとも思っていますし、東南アジアでも、こんな状況だからこそ、発展途上国の現状も知りたいなと思っています。
編集後記
インタビューありがとうございました。マルタへの恩返しでゴミ拾いを自主的にしたことがとても素晴らしいなと思いました。コロナが終息して、発展途上国にも福祉が発展している国にも留学できるといいですね!これからも応援しています。
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