第121回とまりぎインタビュー:竹田遼太さん【ミクロネシアとの架け橋になる!】
2021.01.12
みなさん、こんにちは!トビタテ高校3期で事務局インターンの積千夏です。今回はミクロネシアとオーストラリアに留学されていた竹田遼太さんの記事です。
目次
トビタテ!留学JAPANでの留学
竹田遼太さん
高校2期生
プロフェッショナル
寄港地研修
積)留学したきっかけを教えてください!
竹田)外国や英語に興味があり留学しました。ミクロネシアに行く前にオーストラリアのケアンズで英語の語学学習を2週間行い真の目的ミクロネシアに行きました。現在日本の海外巻網漁船がミクロネシア水域200浬内で操業を行っていて1日100万円近くの入漁料(ディズニーで言うと入園料の様なもの)を支払っており漁業会社や国で問題にもなっています。巻網漁は群れで行動しているカツオ・マグロ等を稚魚・成魚関係なく根刮ぎ獲っていて今社会的問題になっており興味があったので留学しました。私は当時焼津水産高校に在学しており実習船でミクロネシアの寄港地研修があり現地の情報収集及び交流の掛け場所として行って来ました。
積)一度オーストラリアで語学の勉強をしてからミクロネシアへ留学したんですね!現地では、どんなことをしていましたか?
竹田)日本の水産会社がミクロネシアにある為そこでのインターシップ研修を受けました。実際に領海内で操業している巻網漁船にも乗船し巻網漁船から運搬船への洋上転載(積み替え)見学や日本人船員に漁業に対する・ミクロネシアのオブザーバー問題・ネット環境問題の聞き取り調査をしました。(オブザーバーとは観測者・第三者という意味合いで国の領海内で操業するには絶対乗せている職です。中には個人的にお金を払えば何をしても目を瞑っている人や、やっていないことをやったといいがかりを付けてくる事例などかなり問題になっているようです)また、海の上は電波やネットが無いので若い人が漁船(船)に乗らないと言うのも今問題視されています。また、世界遺産に登録されたナンマドール遺跡や短大にも足を運び見学や無人島でのシュノーケルをしました。海の青さや透明度の魚の多さに感動です。その中で寄港地研修に必要な情報を得たりもしました。
巻網漁船と運搬船における洋上転載の見学での写真。
積)水産会社でインターンシップをしていたんですね。何か印象に残っていることはありますか?
竹田)ミクロネシアでの滞在が印象に残っています。好きな曲の歌い出しに「未到の地なのに郷愁感」という歌詞がありまさにその歌詞を感じた国ですね。滞在中は水産会社の方と仕事は勿論色々なところに連れてっていただきました。無人島・知人の島・食事処・世界遺産に登録されたナンマドール遺跡。私が訪れた時、遺跡は世界遺産に登録されるほんの少し前ということで印象に残っています。後、無人島へランチを持参し行ったり綺麗な砂浜・綺麗な海でのシュノーケル、好きな海と自然と過ごしました。あの綺麗な海は今でも覚えています。モアナと伝説の海に登場してくるビーチだと認識していただければ幸いです。言葉では表せないです…。
積)とっても綺麗な海なんですね…。
竹田)もう一つありますね。私が留学に行く前に地元の市役所でミクロネシア大使館のジョン・フリッツ全権特命大使とお会いをしました。ミクロネシアでその娘さんと偶然にも会うという奇跡。まさか、親子と会えたことに驚きですね。ミクロネシアの短大に通い勉強をする学生でした。私がミクロネシアを発つ時、空港に花飾りを持って見送りに来てくれました。その花冠はmwaramwar(ムァラムァル)といいます。Mwaramwarは愛情や友情を示すもので、挨拶や歓迎(特に島にやってくるときや島を出て行くとき)のかたちとして渡したり、敬意を表するときに渡します。
積)それはすごい偶然ですね。思いの込められた花飾りを渡されたら、とても感動しますね!
日本大使館に訪問して堀江大使とお会いした時の写真(左、堀江大使・中央・私・右水産会社の方)
海と船が好き
積)現地での活動が今に活かされているなと思うことはありますか?
竹田)水産高校卒業後はマグロ延縄調査船に勤務をしていました。インドネシアの船員達と11ヶ月海の上という生活をしてきました。現在は転職して離島航路の貨客船の船員として勤務しています。そして、何よりも海と船が好き!外国が好き!という気持ちが増し、外国にもっと行き自分の視野を広げたいと思う様になりました。1年前の休暇ではブータンとタイに一人旅に行って来ました。外国にも何に対しても躊躇うことがなくなりましたね。昔から思いついたことはやるタイプでしたが留学のお陰でパワーアップしました。そして、コロナがなければ海外留学やピースボートをやりたかったなと思っています。でも、今考えると好きなフィールドで仕事している方が良いのかな?と思ってますね。勿論、大変なときはありますが…でも、やはり海と船が好きです。
積)今後の目標はありますか?
竹田)今後の目標は念願の航海士になることですね。ONE PIECEで言うとナミに当たります。色々吸収して信頼され目標としている人(現役船員)の様になりたいなと思ってます。欲を出せば、水産高校の教員もアリかな?と思ってます。船の免許で水産高校の教員をやる事が出来将来安定ですがまだまだ教員をやる程の能力はありません…「水産高校に教員として戻って来ない?」と声掛けられていますが船乗ってる方がお金も良いですし休みもしっかりしてますから(笑)でも、時々揺らぎます…。そして、ダイビングや旅行が趣味なので色々な海に潜ったり国内外問わずバンバン行きたいなと思ってます。
積)ナミ…かっこいい!!インタビューはこれで終わりです。ありがとうございました。
編集後記
私がインタビューさせて頂いた時も、竹田さんは「船に乗っている」とのことで今回は文面でのインタビューでしたが、海と船が好きな思いが熱く伝わってきました。これからの活動も応援しています。
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