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【SDGs特集 Vol.1(前編)】高木超さん〜自治体とSDGsの繋ぎ人 〜現場の人が悩みながら考えることに価値がある〜(第118回)

2021.01.04

[持続可能な世界であるために私たち1人ひとりができること]

こんにちは、トビタテ事務局インターンの福永です。

世界に飛び立ち色々な世界を見て、多様な価値化を吸収してきたトビタテ生だからこそ考えてほしいテーマ「サステナビリティ ・SDGs」

サステナビリティの分野で活躍している人にインタビューを行い、将来持続可能な開発目標(以降、SDGs)やサステナビリティに貢献したいと考えているトビタテ生に向けてロールモデルとして紹介することで「自分にできるアクションとは何か」と考えるきっかけになればと思い「SDGs特集」を始めることにしました♪

とまりぎインタビュー「SDGs特集」記念すべき第一弾では「行政とSDGsの架け橋」として活躍されている高木超さんにインタビューをお願いしました。

1986年東京都生まれ。NPO等を経て、2012 年から神奈川県大和市役所の職員として住民協働等を担当。17年9月に退職後、米国での在外研究を経て2019年4月から現職。国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット研究員、鎌倉市SDGs推進アドバイザー、亀岡市SDGsアドバイザー、能登SDGsラボ連携研究員等も務める。著書に「SDGs ×自治体 実践ガイドブック 現場で活かせる知識と手法」(学芸出版社)、「まちの未来を描く!自治体のSDGs」(学陽書房)。

[国連の現場でSDGsを学ぶ]

ー 福永:高木さん、本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、現在高木さんはどのようなお仕事や活動をされているのでしょうか?

高木:慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の教員として、主に「自治体におけるSDGsの活用」をテーマとした研究を行っています。

また、東京・青山にある国連大学サステイナビリティ高等研究所が、石川県金沢市に設置したオペレーティング・ユニットで研究員を兼任し、北陸地方の自治体のSDGs推進に向けた業務も行っています。

そのほかにも、鎌倉市(神奈川県)や亀岡市(京都府)をはじめとした自治体で、SDGsに関わる政策のアドバイザーをしていたり、ミレニアル世代の若者によるSDGsの推進を支援する団体「SDGs-SWY」の共同代表などもしていたりします。

ー 福永:2017年9月まで大和市(神奈川)の職員として働いていたとのことですが、現在のお仕事や活動に舵を切ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

高木:中学1年生の春休みに、ブラジルのリオデジャネイロに短期のサッカー留学をしました。その時に、生まれて初めて「ファベーラ」と呼ばれるスラム街を目にし、日本で自分が暮らしていたまちと比べて、その状況がかけ離れていることに衝撃を受けました。同時に、ファベーラでは、ゴミが散乱していたり、水道も十分に使えなかったりしていると聞き、「市役所がうまく機能していないのが理由ではないか」と考えたことがきっかけで、自治体の役割や仕事に興味を持つようになりました。

canva pro

大学卒業後は、NPO等で3年間働いた後、公務員試験を受験して、大和市(神奈川県)に入庁しました。SDGsが採択された2015年当時、SDGsの達成に向けて自治体が取り組まなければならないときが遅かれ早かれ来るだろうと思いましたが、これまで自治体が経験したことのないSDGsという国際目標に対して、自治体もどう活用したら良いか分からず、右往左往する時が来るのではないかとも感じました。

そこで、自治体職員としての経験があり、現場も知る自分が、グローバルなSDGsという目標とローカルな自治体の活動をつなぐ存在になることで社会の役に立てるのではないかと思い、2017年9月に退職して、翌月から米国・ニューヨークに留学しました。

入庁2年目には、大学のゼミで自治体の仕事について話す機会を頂いたこともありました(出典=高崎経済大学 地域政策学部 佐藤徹ゼミ facebookページ)

ー 福永:今まさに自治体とSDGsの両者を繋ぐ高木さんのような架け橋となる人が必要ですよね…!トビタテの留学ではどのような活動をされていたのでしょうか?

高木:トビタテの留学では、主にクレアモント大学院大学がニューヨークに設置したクレアモント評価センター・ニューヨークの研究生と、国連日本政府代表部のインターンという2つの立場から実践的なSDGsの研究を行うことができました。

まず、クレアモント評価センターの研究生の立場からは、SDGsの評価方法などについて指導教員から学びながら、国連訓練調査研究所(UNITAR)とクレアモント大学院大学が共催する「SDGsと評価に関するリーダーシップ研修」に日本人で唯一参加する機会を得て、無事に修了することができました。

次に、国連日本政府代表部のインターンとしては、国連本部で開催されるSDGsに関する会議に外交官が出席する際に同席させてもらい、どの加盟国等からどういった発言がされたのか等のメモ取りをする業務などに従事しました。

canva pro

このインターンを通じて、外交の場である国連の会議で実際にどのような議論がなされているのかを実感することができました。加えて、国連に加盟している193の国の半分以上は開発途上国ですが、SDGsの文脈における彼らの主張を目の当たりにできたことは大きな学びでした。

ー 福永:先進国で語られるSDGsと開発途上国で語られるSDGsは異なるということですね。

高木:はい、実際の開発途上国の現場では綺麗な水が出なければ電気も通っていないなど、議論の前提が異なります。

実態調査を行うためにデータを取るにしても、そもそもデータを扱える人も少なければ、データを入力するパソコンもない。仮にパソコンは用意できたとしても、停電が頻繁に発生してパソコンが満足に充電できない。

そうするとデータを取得することのハードルは先進国と比べて非常に高いですよね。こうした背景を理解する必要があるのではないでしょうか。

2017年から2018年にかけてインターンをしていた国連日本政府代表部の前で

ー 福永:日本のSDGsにおける得意分野はどのあたりなのでしょうか?

高木:日本は、地震や台風、水害などの自然災害が非常に多く発生する国です。こうした災害の実体験に基づいた「防災」に関する知見は多くの蓄積があると言えます。

また、国民皆保険制度を実現していることから「UHC(Universal health coverage)」にも経験がありますし、IoTやAIといった最新の技術を駆使して経済発展と社会的課題の解決を両立させる「Society 5.0」と呼ばれる分野でも、世界からも評価されていると個人的に感じました。こうした「防災」「UHC」「Society 5.0」に関連する内容は、SDGsのゴールやターゲットにも含まれており、重要なキーワードと言えます。

自治体や地方議会などで、SDGsのお話をする機会をいただいています。

ー 福永:挙げていただいた3つの分野が“世界”で導入されているケースはありますか?

高木:例えば、防災の分野では、2015年3月に仙台で開催された第3回国連防災世界会議では「*仙台防災枠組2015-2030」が日本で策定されましたが、SDGsのターゲットや指標の中にも「仙台防災枠組2015-2030」という言葉が明記されています。

*仙台防災枠組みとは…
“2015年3月14日から18日にかけて、宮城県仙台市で「第3回国連防災世界会議」が開催され今後15年間におよぶ国際的な防災枠組を策定することが主な目的。4つの優先行動と7つのターゲットが合意された。(出典:防災・減災日本CSO­ネットワーク)

ほかにも、JAXA(宇宙航空研究開発機構)とJICA(独立行政法人国際協力機構)人工衛星を使って熱帯林の伐採・変化の状況をモニタリングして、把握する試みを行っています。これはSociety5.0に関連する取り組みでしょう。

2020年3月に金沢市で開催されたシンポジウム(出典=UNU-IAS OUIKウェブサイト)

▶︎高木さんインタビュー後編はこちら!

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