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第129回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第4弾中原珠実さん【ミャンマーでインターンとボランティア】

4期かほ

4期かほ

2021.02.02

みなさんこんにちは!

大学4期でロシアに留学していたトビタテ事務局インターンの鈴木です!

ユニークな国留学!という特集で

地図ではみたことあるけど。。。。

名前は聞いたことがあるけど。。。。

実は全然どんな国か知らない!!といったようなユニークな国に留学をしたトビタテ生にスポットライトを当てて、その国の魅力や、トビタテ生の活躍をご紹介しています!

そんな特集の第四弾!今回のユニークな国は。。。。。

「ミャンマー」です!!ミャンマーは東南アジアに位置し、現在急成長が見込まれている国です。

今回はそんなに留学した大学8期の中原さんにインタビューしてみました!

トビタテ!留学JAPANでの留学

中原珠実さん

大学8期 新興国コース

 留学テーマ:ミャンマーと日本の良い部分を輸入し合う活動(ボランティア、インターン)

新興国の吸収力・活気に魅了されて

 鈴木)ミャンマーでボランティアとインターンをしようと思ったきっかけを教えてください!

中原)実は一番最初はミャンマーではなく、東南アジアに興味をもったんです!

鈴木)そうなんですね!どんなことがきっかけだったんですか?

中原)母が学習塾を経営しており、フィリピンのセブ島のスタディーツアーの企画と運営を一緒に行って、ITが人の生活や働き方を急速に変化させていることを目の当たりにしたのがきっかけです。

新興国とITというテーマはその時ひらめきました。

教育事業の留学では、日本の子供をフィリピンの学校に連れて行きました。
受け入れ先の学校では、現地の子供たちが適当にほうきを振り回すなどゴミや汚れが取れていなくて、日本の子供たちが掃除のやり方を教えていました。それを見て、日本の掃除教育は役に立つのでは?と思い、帰国後に掃除教育とITと新興国というテーマを組み合わせることをひらめきました。

鈴木)そんな経験をされていたんですね!掃除教育を輸出するという発想とても興味深いです!!

中原さんとミャンマーの出会いはどういったものだったんですか?

中原)ミャンマーに興味を持ったのは、NGO職員として活躍されている日本人の方とお話をしたことがきっかけです。ミャンマー の子供たちの健康面、衛生面等の改善に役立ちそうだと思いました。

急成長している国

鈴木)ミャンマーについて教えてください!

中原)ITの力によって急成長している国だと感じました。
インターンシップでミャンマー 教育省とのICTプロジェクトに携わった時は、ITを用いた教育で、子供たちの個々の学習スタイルに合わせ柔軟な学びを実現し、学習理解度を向上させている現状を目の当たりにしました。

ITの影響力やそれがもたらす変化のスピードには圧倒されましたね。

鈴木)ミャンマーの急成長以外に中原さんが現地で感じた魅力はありますか??

中原)ミャンマーの人たちが家族を大事にしているのは魅力的だと思います。

仕事が終わったら家族とご飯などに行くという人が多く、家族との時間を重んじているのがよかったですね。

鈴木)温かくていいですね! 

押し付けでなく、現地に合う方法で

鈴木)留学ではどのようなことを学びましたか?

中原)日本の教育をミャンマーに輸出する件に関しては、大手家事代行会社さんと協力してボランティアを行いました。
社長さんに手紙を書いたところ、ダスキンの本社や学校現場で掃除教育について知恵とノウハウを伝授して頂けることになりました。
ミャンマーでは、養育施設のスタッフの方や知り合いに協力を得て教育企画を開催しました。現地では、ミャンマー語と日本語、英語を使い分けて教えました。日本語にはあるが、ミャンマー語にはない概念がありますし、上手く使い分ける必要がありました。

鈴木)外国語学部にいたので分かるのですが、言語によって存在する概念があったりなかったりするので外国語で何かを教えることは難しいと思います、、、

中原)大変なこともありましたが、子供たちの変化を見る事ができて面白かったです。
ぞうきんの縦絞りやほうきを抑えてはくことを教えると良くなりました。

写真①

日頃の掃除内容・役割を明確にし協力してがんばろうと話し合いをした後だったので、子供たちはとても笑顔でスッキリした表情をしています。トビタテ生の友達も助っ人として参加してくれました!

 

養育施設の子供たちとボランティアスタッフで撮った集合写真

鈴木)日本の教育輸出は珍しいですね。

中原)はい。ただ、教育にもいい面と悪い面があります。

また、押し付けではなく相手が不足しているところを補うくらいにとどめておくべきです。
キリスト教の中には掃除は不浄なものと考える宗派もあるので、そういった考えを持つ教育施設などに掃除教育を発信しても押し付けにしかなりません。私の場合は、掃除の教育的可能性に共感する日本人・ミャンマー人スタッフの方のご協力があったので実施できました。

鈴木)こちらが正しいと思う事が必ずしも相手にそうみなされるとは限らないですよね。

「先進国が途上国を支援する」というのは古い考えなのでは?

中原)ミャンマーの教育の良い所を日本に教える事に関しては、学び方を変えるためにAR教材を日本に輸出するというインターンを行いました。
ARを使うと、学習効率が伸びることが予測される上に理論や概念を理解しやすく、子供たちのモチベーションや好奇心を養うことができるます。
インターンを通じ、ミャンマーは遅れている国、支援が必要な国と思う日本人と、自分達の技術は先進国にかなわないと思うミャンマー人の間に壁があると感じました。

しかし、ミャンマーには優れた起業家もいますし、法律などの規制が少なく変化に対応しやすいです。「先進国が途上国を支援する」というのは古い考えなのでは?と思いました。

そこで、ミャンマーの人たちが自信をもてればと思い、ミャンマー発の商品を日本進出させようと考えているメンバーたちと日経新聞の商品コンテストに応募をしました。

すると、留学数か月後には最優秀賞を取ることができました。その企業は現在、日本以外の国にも進出しようという流れになっています。

鈴木)おめでとうございます!本当に実力のある企業は、もっと自信を持って様々なことにチャレンジしてほしいですよね!

中原)そんな一緒に仕事をしたメンバーは仕事でも、プライベートでも支えあえる仲間たちで、私の大切な居場所になりました。(写真)

写真②

インターン先のIT企業が主催したフェリーでのクリスマスパーティーの写真

ITで何ができるのか、模索中

 鈴木)帰国後はどのような活動をされていますか?

中原)ひとまず就職活動をしました。

鈴木)留学の経験が活きていると感じたことはありましたか?

中原)帰国後はIT企業に絞って就職活動を行いました。
また、多様性を認め、やりたいことを全力で応援する文化のある企業かどうかを重視するようにしました。現地のIT企業のインターシップで交渉力、スケジュール管理力も身に着きました。

鈴木)留学の経験を活かした上での将来の目標は何ですか?

中原)内定先の企業の主な顧客は日本人なのですが、いずれは途上国のお客さんと取引ができるといいな、と思ってます。今はまだ活動できていないのですが、海外で仕事をするかもしれないので自分が働く国で役立ちそうな日本の教育を発信していきたいです。
まだ明確ではないですが、ITで何ができるか模索中です。ITはどんな産業にも応用できるので、夢が広がりそうですね。

写真③

シュエタゴン・パゴダ(ヤンゴンの寺院)の様子です。その日は満月でパゴダ周辺に並ぶろうそくやランタンの灯りがあり格別に綺麗な夜景を楽しみました。

 

 

 

ミャンマー人の友達と帰国前にシュエタゴン・パゴダの前で

編集後記

ミャンマーについては言語、文化面のみにしか注目していなかったのですが、ビジネスやITという場面でも今後注目されていくのではないかと思いました。教育に関して相互に学び合うという中原さんの発想は新鮮でした!

今後も活動を応援いたします!

第一弾の告知
ユニークな国留学第一弾 あなたは何しに◯◯へ? キルギス編はこちら!

https://tobitate-net.com/2020/12/15/post-12564/

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