とまりぎ とまりぎ ートビタテ生の拠り所、トビタテ生の和を作るー

【インタビュー】~とまりぎはつづくよどこまでも~「2020年度全体コアー前編」

青山実央【とまりぎ全体広報チーム,ライター】

青山実央【とまりぎ全体広報チーム,ライター】

2021.05.21

 

とまりぎが誕生して5年。現在は100名を超えるトビタテ生がとまりぎコアメンバーとして,トビタテ生へ出会いの場を提供しています。そのコアメンバーを束ねているのがとまりぎ全体コアです。今回は,2020年度全体コアとして活動された5人のコアメンバーの皆さんにとまりぎを束ねる立場として意識していたこと,「トビタテ生のよりどころ」をどのように捉えて活動していたのか。そして,今後のとまりぎに期待することを聞きました。今回は前編をお送りします!
【インタビュアー:青山実央(2021年度とまりぎ広報ライター,大学12期)】

 

インタビューに答えてくださった方々はこちら!

名前:大川采久(おおかわあやひさ)
トビタテの期・コース:大学7期・長岡市地域人材コース

2020年度とまりぎ全体コア代表。2019年12月から北信越支部でコア活動を開始する。2020年度は「とまりぎの顔」として活動する傍ら,自らイベントの運営も行う。北海道・東北・北信越から成る北ブロックを束ねる立場としても活動。

 

名前:梶原杜子(かじわらとうこ)
トビタテの期・コース:高校2期・アカデミック・ショートコース

2020年度とまりぎ全体コア副代表。中国・四国・九州をから成る西ブロックを束ねる。同窓会・期集まりを運営する立場としても活動する。自身が高校生コース出身者であるため,高校生コースとの連携にも尽力した。

大好きなとまりぎを支える立場になりたい

― 全体コアになろうと思ったきっかけは何ですか?

 大川
 自分がとまりぎコアになった理由は,博士課程に進むタイミングで友人が減ったり,コミュニティの数や幅がすごく狭くなることが想像できたからです。理系は修士課程を修了した後は就職する人が多いので。そんな状況で,いくつかコミュニティを持っておくと精神的に助かるかなと考え, コア活動を始めました。
 トビタテ生って留学するタイミングで、自分の人生について腰を据えて考えたことがあると思うんです。面接もあるので,「自分のやりたいことに関してある程度ロジカルに説明ができる」そんな人たちが集まっているコミュニティの幅を広げたいなと思ったので,全体コアをやろうと思いました。代表を引き受けたのは,価値観の違う人人たちをまとめるいい機会だと思ったからです。僕は高校の頃から理系で、同じ価値観の人とばかり接する機会が多かったので。

 

 梶原
 純粋にとまりぎがすごく好きなんです。もともとトビタテ生がすごく好きで,その中でもとまりぎは居心地がいい場所だったんです。留学期間の短さや帰国後の理想と現実のギャップからトビタテコミュニティに劣等感を感じていた2019年にとまりぎに関わり始めたんです。そこから,自分のことのように悩み相談に乗ってくれたり,何かいいことがあったときに自分のことのように喜んでくれたりする仲間とたくさん出会えたんです。私は学校でも家族でもない第3のコミュニティである「とまりぎ」がとても居心地がよくて,魅力的に感じたんです。次はその魅力的なコミュニティを支える立場になりたい思って全体コアになりました。
 それに,高校生コースの子たちって「どのくらいの期間,留学したのか」ということに左右されると思っている子が多いと思うんですよ。私もその1人だったので。「短い留学期間で自分は何ができたんだろう」「せっかくお金をもらって留学したのに,帰ってきた自分は何も成長していない」って思ってトビタテコミュニティを離れてしまう子が多い気がします。それを私が全体コアとして活動することによって払拭したかったんです。「留学は行っている間だけじゃなくて,帰ってきてから,いかにコミュニティを見つけて,人脈を増やして次のステップへ進めるかどうかにかかっているんだよ!」ということを伝えたかったんです。

 

― 全体コアという立場で活動するにあたって,意識していたことはありますか?

 大川
 プレイングマネージャーっぽいことでしょうか。決定した事を口でいうだけだと説得力もないし,信頼も得られないなと思ったので,自らコアメンバー向けに執筆の勉強会を開催したり,地域コアとして動画編集のイベントやスポーツ関係のイベントを開催したり,HP記事も書いたりしました。

 

 梶原
 地域との距離感は意識していました。各地域のミーティングやイベントには結構参加していました。それに,コアメンバー1人1人に寄り添うことを意識していました。プライベートで電話とかもしてましたね。何か困ったことがあったら,自分に相談しようって思ってもらいたくて。解決とまではいかないけど,みんなが楽になってくれたらいいなと思いました。
 あとは,全体コアとしての自分とトビタテ生としての自分っていうものを使い分けることを意識していました。できていたかどうかは微妙だけど(笑)個人的にはすごく応援してあげたいけど,とまりぎを対外的に見たときのことを考えると,どうかなって思うこともたくさんありました。そのときに,全体コアとしてどういう風に伝えるべきなのかということも意識していた部分ではありましたし,応援したい気持ちと葛藤していた部分でもありました。

 

トビタテコミュニティの中の「木の幹」

― 活動してきて感じたトビタテコミュニティにおける「とまりぎ」とはどのようなものでしたか?

 大川
 トビタテコミュニティの中の「木の幹」なんじゃないかなと思います。定期的に気軽に集まれるイベントを開催したり,期集まりで同期ともう一度出会う場所を提供したり,同窓会で縦の繋がりだけじゃなくて,横のつながりを作ったり。そんな感じで気軽にいつでも帰れるつながりを提供しているんじゃないかなと思います。

 

 梶原
 私も,「木の幹」だと感じています。同窓会組織として気軽にフラッと集まりたい時に集まれるというとまりぎの理想に近づくためにコアメンバーが定期的にイベントを開催して,つながりを作ってくれていると思います。そのつながりを実感できる場が「とまりぎ」なんじゃないかなと思います。
 トビタテ生は多様性に富んでいます。学習PFみたいな学習系に興味がある人もいれば,KCOcのように高校生コースのトビタテ生と繋がりたい人もいるし,とまりぎみたいに,社会人も学生もいるコミュニティでタテの繋がりからヨコの繋がりまで幅広く繋がりたいっていう人もいると思うんです。そんな様々なトビタテ生がいる中でトビタテ生自身が活躍できる1つの場として「とまりぎ」があると思います。

 

― そんななかでも,20期の全体コアのみなさんはイベントを重視しているイメージがありました。開催実績やイベント参加者数なども詳しく分析されていましたよね。

 梶原
 コロナというイレギュラーな状況だったからこそ,とまりぎとして,イベントを打ち続けて,同窓会組織としてつながりを提供し続けていってほしいという思いはありました。直接会えないからっていう理由でイベントを開催しないというのは同窓会組織としての存在意義が薄れてしまう気がしていました。結果として,コアメンバーみんなで2020年度にオンラインイベントを打ち続けてくれたからこそ,今も同窓会組織として機能できているんじゃないかなと思います。それが無かったら,今のとまりぎは無かったと思うし,最悪、なくてもいいんじゃないかとも思われていたかもしれないので。

 

 大川
 「トビタテコミュニティに帰属意識を持ってもらう」っていうゴールを考えたときに,とまりぎ以外にもたくさんのコミュニティがあって,そんな中でとまりぎを選んでもらえるような魅力が欲しかったんです。2020年度が始まったばかりの時は「このイベントだとなかなか魅力的に思ってもらうことは難しいんじゃないかな?」と思っていたんです。実際にイベント参加者も1人,2人とかっていう状況もありました。トビタテ生も社会人が過半数を超えている現状を踏まえると,学生だけではなくて,社会人にも響くようなイベントを作ってほしいなという思いはありました。だから,需要のある,質の高いイベントを開催してほしいと思っていました。でも,今になって考えてみると違ったかなと思うときがあります。

 

― 違ったんですか?!

 大川
 学習PFのイベントと比べたときに,やっぱりあのクオリティに追いつくのは難しいなと思ったんです。基本ボランティアだし、熱量も人それぞれで、みんなが本業と両立して活動している。そんな状況で学習PFの様なイベントを開催することは難しいなって思いました。
 自分はとまりぎイベントで「交流の時間」をあまり意識していなかったんです。自分がイベント運営していたときも,イベント後にも継続できるつながりを作れなかったなと思っています。今になって,そういうつながりを作れることがとまりぎの魅力だと感じました。なので,とまりぎとしては、ニーズとかよりも,つながりを作ることができる「期集まり」や「同窓会」などに力を入れたらいいんじゃないかなと1年経って思います。

 

 梶原
 イベントに対する考え方は私と代表ではかなり違ったと思います。私は地域コアメンバーがやりたいイベントを開催して楽しんでもらえればいいと思っていました。あくまで有志の活動なので。たとえ参加者が1人,2人でも,参加してくれたトビタテ生が居心地の良さを感じてもらえたら、それだけでイベントの価値はあると思っていました。その辺の認識の違いで意見が対立することはありました。
 それに,私は2019年度の1年間,四国支部で活動していた時「イベント運営楽しい!!」って思って活動していました。2020年度もみんなにそういう思いを持ちながら活動してほしいという想いがあったんです。学習PFと差別化するために「とまりぎはなにか楽しいことをしている人たちの集まり」というイメージがあればいいと思っていました。

 

みんなが楽しく活動してくれるにはどうしたらいいのか

― コロナ禍での活動で大変なことはありましたか?

 梶原
 モチベーションの維持です。私たち自身の課題でもありましたし,地域コアに向けて働きかけていくという面でもモチベーションの維持が一番大変でした。私が2019年度地域コアをしていたときにどこにモチベーションがあったのかというと,合宿と地域コアと直接会うことだったんです。
 合宿で自分が所属している地域以外の人と実際に会うことで刺激をもらって「また,頑張ろう!」って思えていました。それに,オンラインでの活動が主流になってから,地域コアと定期的に直接会っていたこともモチベーションになっていたなと思いました。
 合宿も全部オンラインだったから,モチベーションに繋がることも難しいし,全体コアとして伝えたいことも多いし,オンライン形式だとできることも限られてくるし,長いものだと参加してくれるコアメンバーは大変だし…という様々な葛藤もあって,運営することも大変でした。オンラインでも合宿を楽しいって思ってもらうにはどうしたらいいんだろう?っていつも考えていました。

 

 大川
 自分もモチベーションの維持は大変でした。オフラインでやってみたかったこともできなかったですね。

 

未来のとまりぎはキラキラ・ワクワクしている

― 最後に今後のとまりぎに期待することを教えてください。

 梶原
 「とまりぎ」っていう名前が残るだけじゃなくて,定期的に同窓会したり,期集まりをしたり,トビタテ生みんなが集まる場を提供し続けていってほしいです。そこで,仲良かった人達が再開して,そこから何かが起きたら面白いし,結婚して子どもを生んだママ友同士が繋がって,またその子ども同士が繋がっていくっていうのも面白いなって思います。そう考えると,未来のとまりぎはキラキラ・ワクワクしているものだと思うんです。そんなキラキラ・ワクワクしたつながりを提供し続けられるとまりぎであってほしいなと思います。  

 

 大川
 とまりぎって今よりも,10年後,20年後にはもっと素晴らしいものになっていると思うんです。将来的にスキルが増えたり、立場が上がったときに,仕事に繋がるかもしれない。なので,つながりが継続できるようになってくれたらいいなと思います。

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