とまりぎ とまりぎ ートビタテ生の拠り所、トビタテ生の和を作るー

第162回:~はじめての留学特集 vol.7 ~「日本しか知らなかった私に世界の広さを教えてくれた」滝田あやかさん

青山実央【事務局インターン,大学12期】

青山実央【事務局インターン,大学12期】

2021.06.08

 

 「海外初チャレンジ枠」で留学したトビタテ生を取り上げて,留学の動機や留学中の話,そして,留学が与えた影響に関して紹介する「はじめての留学特集」。
 第7回目は世界トップレベル大学等コースで留学した滝田あやかさん。留学するまで,1度も海外に行ったことがなかった滝田さんが留学後に感じた思いとその思いの原点に迫りました。
【インタビュアー:青山実央(事務局インターン,大学12期)】

 

今回のトビタテ生

名前:滝田あやか
トビタテの期・コース:大学7期・世界トップレベル大学等コース
留学先:アメリカ・メリーランド州
留学テーマ:アートと街づくり

留学中に,実戦活動の他に自身の得意な絵を活かして,「まんがで覗く!はじめてのアメリカ留学!!」というFacebookページを作成し,留学体験を発信し続けていた。帰国後は東京の会社に就職している。

海外は憧れだったけど,遠い存在だった

― 留学しようと思ったきっかけトビタテで留学しようと思った経緯を教えてください。

 私は大学時代に留学してみたいなという思いがあったので,交換留学必須の大学を選んで入学しました。でも,英語は全然できないし,好きでもなかったんです。それでも,海外に行ってみたい気持ちはあったので,留学だったら目的もあるし,海外に1歩踏み出すきっかけになるかなと思って,決意しました。
 そのときに,大学の同期がトビタテに合格したことを知りました。それで,「トビタテって何?」ってその子に聞いていくうちに自分のやりたいことを明確化して,目標を持って留学するのっていいなと思ったので,トビタテに応募しました。

 

― アメリカを選んだ理由は何ですか?

 英語が話せるようになりたい!っていう気持ちで大学に入学したんです。でも,入学して2年経っても,思っていたほど英語ができなくて,「これは英語圏に留学しないと英語は話せるようにならない!」って思ってアメリカ留学を決めました。 私が行ったメリーランド州は都市部ではなく,程よく田舎っぽさが残っているんです。それにアートに関わる地域密着型のイベントがたくさん開催されていたんです。そのあたりがいいなと思って最終的にメリーランド州に留学を決めました。

 

― 留学で「アート」や「街づくり」に関わろうと思ったきっかけはなんですか?

 「街づくり」は昔から興味があって,将来は街づくりに関係のある仕事に就きたいなと思っていました。私は生まれも育ちも秋田県で,”秋田愛”がすごい強いんです。(笑)でも,秋田県って観光地としては人気が高い方ではないし,資源的にも他の県には敵わない部分もあると思っていました。それでも,自分が育った大好きな秋田県がもっと観光分野やいろんな分野で選んでもらえるようになったらいいなと中高生の時から思っていました。
 それに,私は絵を描くことが大好きで,高校生の時には美大に進学しようかなと考えていたこともありました。留学先でもアートに関わる勉強をしてみたいなと思ったんです。
 自分が好きなアートと街づくりをかけあわせてどんなことができるのかということを学びたかったんです。

アートは誰でも楽しめるものだと気づいた

― アメリカではどんなことをしていたんですか?

 大学に通いながら,近くのアート関連のイベントに参加していました。自分も楽しみながら,それが実際に地域でどんな役割があるのか,どんな影響を及ぼしているのかというのを考えていました。それと,ワシントンD.C.に誰でも無料で入れる博物館群みたいなものがあるんです。なので,D.C.に行ったときは博物館に立ち寄って,どんな展示があるのかっていうのも見ていました。
 あとは,趣味の絵を書くことを活かして,自分の留学体験記をマンガにして発信していました。週2~3回くらいのペースで更新して,自分が留学中に感じたことやトビタテのことをマンガにしてました。私の感覚だとこっちの方が実戦活動って感じでした(笑)

滝田さんが発信していた留学体験記
まんがで覗く!はじめてのアメリカ留学!!

 

― どんなアート関連のイベントに参加していたんですか?

 最初に参加したものは小さな町が運営しているイベントでした。週末に開催されていて,ローカルアーティストが出展していました。雰囲気はお祭りみたいな感じで,出店で絵を売っていたり,ガラス細工が売っていたり,それぞれのアーティストが作品を持ち寄って作品を販売するというものでした。

 

― アートイベントに参加していた中で,「アートと街づくり」がリンクしているなと思ったことはありますか?

 人が集まって交流する場を提供しているという点で,アートが街づくりの助けになっているなと感じました。
 アメリカの人は「アートはみんなが楽しめるもの」と思っている人が多いと思います。日本でアートを楽しんでいる人って,選ばれし者という印象があったんです。私自身も、アートを楽しめるのは,ある程度知識のある人だけなんじゃないかって考えていたんです。でも,アメリカだと,アートが好きかどうか分からないけど,単純にイベントを開催しているから参加していて,純粋に作品を楽しんでいる印象を受けたんです。
 アートをメインテーマとしてイベントを開催することによって,近所の人達が集まって,交流をしたり,思い出を作ったりするきっかけになるということはコミュニティを作るっていう意味で,アートがいい役割をしているなと感じました。

 

― マンガで留学の様子を発信しようと思ったきっかけは何ですか?

 日常生活にネタがいっぱい溢れすぎていたので,書いてみようと思ったんです。初めての海外だったので,楽しいことばかりじゃなく,つらいこともたくさんあったんです。英語は出来ないし,異文化だし,カルチャーショックもいっぱいあったんですけど,それも全部残しておこうと思って始めました。

 

― マンガの中で1番反響が大きかったものはなんですか?

 留学先が決定するまでのストーリーですね。私は最初はコンパクトシティとして有名なアメリカのポートランドというところに行きたかったんです。でも,私が希望を出していた大学は大きい大学で,サポート体制が薄いんです。私は英語があまりできなかったこともあって,大学の人がそこに派遣するのは心配だということで,1人1人にアドバイザーがついてくれるメリーランド州の大学になりました。「そこに行かないなら,留学を半年延期してください」って言われてしまって,「延期するくらいだったら,行くよ!」って思って決めたんです。
 その話を書いたときに,同期から励ましのメッセージや体験談が集まったのですごくうれしかったです。

 

― そんな風に決まったメリーランドの大学に行ってよかったなとか魅力的だなと思った点はどこですか?

 自分の通っていた大学と環境がそっくりだったんです。小規模な大学で寮生活で,人との距離感がとても近かったところとか。寮生活で心を許せる仲間と出会えたり,大学の先生が顔を覚えてくれて,たくさん助けてくれたりしたおかげで1年間ちゃんと留学を続けられたんじゃないかなと思っています。

 

― 留学中に1番心に残っていることはありますか?

 留学前半の時の生活は印象に残っています。全然友達も出来なかったんです。人と話すのは大好きなのに,話しかけられないし,何言ってるか分からないけど,とりあえず相槌打っておく感じだったし,自己主張していかないとおいていかれるけど,自己主張できるほど英語力もないし,授業も全然分からないし,どんどん置いていかれている気分でした。
 すごく孤独だったんですけど,「友達ができないなら,1人でもいいや」って心のどこかで思っていたかもしれません。なので,大学の先生と交流していました。バスも電車も通っていない田舎の大学だったので,大学の先生にお願いすると,普段行けないところまで連れて行ってくれるんですよ。そうやって,先生に助けてもらっていると,先生を通じて,日本やアジア系の文化に興味のある子と仲良くなることができたんです。そこからは,とても楽しく留学生活を送っていました。

地元に貢献するために,地元を出た

ー 帰国後に変化したことは何ですか?

 広い心を持てるようになりました。文化で決めるのではなくて,「人」で決められるようになったかもしれないです。「こういう行動しているのはこの人がこんな性格だからなのかな?」って考えられるようになりました。こういう風に考えられるようになったのは留学に行ってからです。
 そこから,人間関係の築き方にちょっと変化がありました。もともと,人と話すのは好きだったんですけど,人のことをもっと知りたいと思って一緒に過ごすことが多くなりました。日本でも,人間関係の中で「この人変わっているよね」って言われる人っていると思うんです。自分もそう思われていることがあったと思いますし。でも,留学して,いろんな経験をして,たくさんの人に出会うことによって「普通ってなんだろう?」って思うようになってきました。みんなそれぞれ個性があって,その個性がいいな,好きだなと思うようになりました。

 

― 現在は東京にいらっしゃいますが,将来的に秋田県に貢献したいなという思いは今でもありますか?

 貢献したいとは思っています。でも,自分から秋田県に戻って何かするっていうのはまだ先かなと思っています。東京に引っ越してきて3年ほどたったんですけど,まだ,東京しか見ていないんです。秋田県とアメリカと東京だけだと,私にはまだ秋田県に貢献できるほど,スキルも経験も足りていないと思っているので,もうちょっと修行しないといけないですね。
 留学するまでは,秋田県庁とかに勤めようかなと考えていたんです。でも,留学したら,「世界広っ!」って思ったんです。ボストンキャリアフォーラムに参加しても,こんなにたくさん仕事があるんだって思ってびっくりしたんです。それで,私はこのまま秋田県にいたら,秋田県の本当の魅力に気づけないんじゃないかなと思ったんです。秋田県から離れてみて,秋田県の魅力を発見できたらいいなと思っています。その発見をいつか秋田県に還元できるようになりたいです。

 

― トビタテで留学してよかったことは何ですか

 帰国後もトビタテ生同士が繋がれる環境があるのがいいなと思っています。トビタテ生だからという理由で同窓会とか期集まりとか集まる機会が多くて,そこで知り合ったトビタテ生と連絡を取り続けられることができるんです。トビタテ生って勉強意欲がある人が多いので,社会人になって,コミュニティにいきなり参加しても,同じ意欲を持った仲間を見つけることができて一緒に勉強できたりとか,大学では出会えないような分野の研究をしてる人とかとも,トビタテを通じて知り合うことができるっていうのはいいなと思っています。

 

― 最後に留学を夢見る学生へのメッセージをお願いします。

 コロナによって普通にできたことができなくなったし,学生の期間って短いし,学生のうちにしかできないことってたくさんあると思うんです。コロナの影響で大変な思いをしている人がいっぱいいると思います。でも,コロナになったからこそ,変わったことがあると思うんです。ネガティブな方向じゃなくて,ポジティブな方向にも。本当に自分のやりたいことや,やってみたいことに向かって,数ある選択肢の中から最善の方法を選んで,頑張れる人がいっぱいいると思います。本当に大変な世の中ですが,できる範囲で自分にとってのベストを選択して,夢に向かって頑張ってほしいです!最後に,私がこれから留学する学生に向けて描いたマンガがあるので,読んでください!

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