とまりぎ とまりぎ ートビタテ生の拠り所、トビタテ生の和を作るー

第165回:~はじめての留学特集 vol.8 ~「自分が選んだ道が正しかったと思えるようになった」鈴木里歩さん

青山実央【事務局インターン,大学12期】

青山実央【事務局インターン,大学12期】

2021.06.15

 

 「海外初チャレンジ枠」で留学したトビタテ生を取り上げて,留学の動機や留学中の話,そして,留学が与えた影響に関して紹介する「はじめての留学特集」。
 第8回は大学10期でイギリスに留学した鈴木里歩さん。新型コロナウイルスの影響で留学途中で帰国せざるを得なかった鈴木さん。帰国後のオンライン留学の様子,そして,悔しい思いをバネに行った活動の話を聞きました。
【インタビュアー:青山実央(事務局インターン,大学12期)】

今回のトビタテ生

名前:鈴木里歩
トビタテの期・コース:大学10期・世界トップレベル大学等コース
留学先:イギリス
留学テーマ:スポーツが経済に与える影響を知る

イギリスに留学しているときに,新型コロナウイルスの影響で途中帰国し,オンラインでの実戦活動を経験する。帰国後には,「コロナ禍の留学」をテーマにしたイベントを開催して,200人ほどの学生を参加者として迎えた。

 

自分の知識を海外で活かせる留学をしたい!

― 留学しようと思った理由とトビタテに応募したきっかけを教えてください。

 もともと留学に興味があったんです。それで大学に入って海外旅行に行ったときに,長期間,海外で生活してみたいなって思うようになって,留学を決意しました。
 私の大学の先輩がトビタテで留学している人が多くて,トビタテの説明会に参加した時に,いろんな学問分野を学んでいる学生が集まっているっていうことを教えてもらったんです。トビタテにはそんなコミュニティに惹かれて応募しました。

 

― イギリスを留学先に選んだ決め手はなんですか?

 オリンピックの成功例としてロンドンオリンピックが世界的に知られているんです。オリンピック後にもオリンピックの跡地をうまく活用して,今もイギリス経済に貢献しています。例えば,オリンピック使用されていた選手村をマンションに変えたり,スタジアムを現地のフットボールチームの本拠地に使用されたりしているんです。東京でもオリンピックが開催されるということもあって,今の日本にピッタリなんじゃないかなと思って,イギリスを選びました。

 

― スポーツや経済の分野で留学しようと思った理由は何ですか?

 もともとスポーツは好きでした。また、私が大学に入った当初,全然英語が出来なくて落ち込んでいたときにバレーボールをすることで気持ちを切り替えて,学業に励むことが出来ました。この経験から,スポーツによって困難を乗り越えたっていうことが自分にとって軸になっているのかなと思います。大学ではマーケティングとか経済の勉強をしているんです。
 なので,自分の好きなスポーツと大学で勉強している経済をかけ合わせたテーマで留学しようと思いました。

 

現地留学とオンライン留学を経験

― 留学ではどんなことをしていたんですか?

 交換留学をして,現地で正規生と一緒に経済関係を学びながら,バレー部にも所属してスポーツに触れる生活を送っていました。
 2019年の9月から2020年の6月までイギリスに滞在している予定だったんですけど。新型コロナウイルスの影響で,2020年の4月に途中帰国してしまったんです。その影響で実戦活動がオンラインに切り替わってしまい,現地で実戦活動をすることは叶いませんでした。それが心残りですね。本来であれば,スポーツイベントなどを運営している会社でイベント運営のインターンをする予定でした。その会社は夏に毎年,スポーツ企画を立案して運営していたんです。大学で学んでいたマーケティングを集客やグッズ販売の場面とかで活かせるのではないかなと思っていました。

 

― イギリスでの生活で大変だったことはありましたか?

 食事です。(笑)味付けも日本で慣れ親しんだ味ではなかったので,日本の味が恋しくなりました。日本だと,塩とかコショウ以外にもだしとかを入れたりすると思うんですけど,イギリスの料理は素材をそのまま茹でて,塩とかケチャップで味付けした感じがしたので,味がすごく単調でした。日本の味が恋しくなったので,両親に日本の調味料とかをたくさん送ってもらいました。

 

― 留学中に印象的だった経験はありますか?

 外にいるっていうことを肌で感じられるのはとてもいい経験でした。知らない土地を旅行したり,探索したりっていうことがとても楽しかったです。特に,ハンガリー・ブタペストの国会議事堂は今でも覚えているくらいとてもきれいな場所でした。オンラインでの留学も体験したので,実際に現地に滞在して学んだり,生活したりすることができるのはやっぱり留学の魅力だなと思いました。
 それに,自分がマイノリティであるという体験も現地留学でしか体験できないなと思いました。バレー部に所属していた時は,アジア人は私1人だけで心細い思いもしました。
 留学に行く前の私は英語がそんなにできなかったので,留学生と話していても,どんどん日本語にシフトしていってしまっていたことがありました。それで,留学生が会話についていけないみたいなことが起こっていたんです。その逆の立場を自分が体験したときに,もっと日本にいるときも英語を使って,留学生を楽しめる環境を作ればよかったなと思いました。

 

― オンラインでの実戦活動はどんなことをしていたんですか?

 アプリ開発の際に必要な情報収集をしていました。会社がどんな商品を持っているのかなどの情報を調べて,受け入れ先に送っていました。受け入れ先もコロナの影響でオンラインに特化し始めて,Webでアプリを作ることになったみたいなんです。そのお手伝いをしていました。
 時差とかの関係もあって,やっぱり難しかったですね。あと,自分から仕事を聞かないと業務が来なくて,積極的に行動しないといけなかったのはとても大変でした。

 

― オンラインでの実戦活動は精神的にも大変でしたか?

 やっぱりオンラインだけってなると孤独感がすごかったですね。メッセージでのやりとりとたまにオンライン上で顔合わせするだけだったので,孤独感はありました。
 それに,留学途中で帰国して,落ち込んでいた中で始めたオンライン留学だったので,モチベーションの維持とかはかなり苦労していました。
 その時に心の支えだったのは,私と同じような状況になっていた日本人留学生と話ができたことかなと思います。大学の友人もオンライン留学に切り替えた人が多くて,一緒に励ましあいながらやっていました。この時に,人とのつながりにこんなに助けられることがあるんだと実感しました。

 

― 中断するという選択ではなく,オンライン留学を選んだ理由は何ですか?

 自分の将来のプランをあまり崩したくないなと思ったのが1番の理由ですね。オンラインになったとしても,期間の中でやり切りたいなっていう思いが強かったですし,いつ現地留学が再開できるか分からないっていう状況だったので,今,ここでやれることをやろうと思いました。

 

自分の取った選択が正しかったと思えるようになった

― 留学後に変化したことはありますか?

 基本的になんとかなるっていう考え方に変わったと思います。特に言葉の面で感じました。英語圏の国に行っても,ボディランゲージで何とかなるし,「ありがとう」「こんにちは」が分かれば,最低限生活していけるんだなと思いました。
 あとは,時期を逃さないようにしようっていう考えが自分の中で生まれたかなと思います。コロナで途中帰国になってしまったときに,心残りがたくさんあったんです。大学の先生に聞いてみたいこともたくさんあったのに。なので,チャンスがあったら飛び込むようになりました。

 

― 帰国後に行った活動とかはありますか?

 コロナ禍で留学した学生の留学報告会イベントを大学の友人と先生と企画しました。コロナ禍でも海外に残って留学を続けている学生2人,コロナ禍で留学を中断して帰って来た学生4人をスピーカーとして招いてイベントを開催しました。現地の状況だったり,コロナに対する政策とか,自分が取った行動とかを発表してもらって,コロナで影響を受けた留学の様子っていうのを後の世代に伝えて,記録として残しておきたいなと思って企画しました。
 200人くらい参加者がいて,とても反響が大きかったです。一緒に企画していた友人が「200人とか300人とか集めたい!」って言っていたときは「本当に来るのかな?」と思っていたんですけど,たくさんの大学生に参加してもらえて,うれしかったです。コロナ禍でも留学に興味のある学生ってたくさんいるんだなと思いました。

 

― イベント運営を通して感じたことはありましたか?

 自分の選択がその時でベストだったと思わないといけないなと思いました。現地に残っている人達を見て「うらやましいな」って思っていたこともあったんですけど,今となっては先が見えない状況の中で,それぞれの人が取った選択がそれぞれ正しかったんじゃないかなと自分の中では落ち着きました。そこからは自分の選択が正しかったって生きるようにしています。これからの人生で選択する場面ってたくさんあると思うんです。その時に,自分がその道を選んだからには,それを正しいと思える生き方をしようと思います。

 

― トビタテで留学してよかったことはありますか。

 トビタテ生って熱い思いを持っている人が多くて,私にとってすごく刺激になっていました。文系の大学に通っていたので,出会うこともない分野の人達と仲良くなれました。
 例えば,DXとかIoTとかを学んでいる人とか。トビタテで留学していなかったら,そういう分野の人達とも出会う機会って少なかったと思うので,よかったなと思っています。面接の時も,新しい分野を学びたいっていう人がたくさんいて,私も新しいことを学び続けないといけないんだなと思いました。

 

― 鈴木さんの今後の展望は何ですか?

 Webマーケティングの知識を身に着けたいなと思っています。あとはビジネス英語を身に着けて,海外駐在とかにもチャレンジしていきたいです。ずっと英語を使って仕事をしたいなと思っていたんです。高校時代とかは英語教員くらいしか英語を使う職業として思いつきませんでした。でも,大学に入ってから,企業でも海外と繋がるっていう働き方とか,海外駐在を通して,日本製品を世界に広げるっていう働き方もあるんだって知って,自分もそんな仕事に関わりたいなと思っています。

 

― 留学を夢見る学生へのメッセージをお願いします。

 留学するためにしている努力やしてきた努力って無駄にならないと思うんです。今後,留学が再開されたら、今努力している皆さんの飛躍は、私より大きいんじゃないかなって思っています。今は,オンライン留学っていう選択肢もあると思うんですけど,オンラインでは分からなかったり,体験できなかったりすることがあるんです。特に,自分がマイノリティである経験って日本ではできないことで,自分はそれを留学を通して感じて,考え方とか人との接し方が変わりました。なので,ぜひ海外渡航ができるようになったら,短期でもいいので留学を経験してほしいなと思います。自分の目でみて,体験して,孤独とか不安も感じるっていうことができるのは留学でしか体験できないし,そこから成長できると思います。ぜひ,留学に行きたいという思いを絶やさずに,実現してほしいなと思います!

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