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第182回:理系のトビタテ生特集 第3弾竹中友浩さん【有機薄膜太陽電池の研究】

鈴木花穂 事務局インターン大学4期

鈴木花穂 事務局インターン大学4期

2021.09.07

みなさんこんにちは!

大学4期でロシアに留学していたトビタテ事務局インターンの鈴木花穂です!

「理系のトビタテ生特集」という特集で、

理系分野を専門に学びに行っていたトビタテ生にスポットライトを当てて、留学中に学んだことや、その後の活躍をご紹介しております!

そんな特集の第3弾!今回の専門分野は。。。。。

有機薄膜太陽電池」です!!

今回は、有機薄膜太陽電池を学びにシンガポールへ留学していた大学4期の竹中さんにインタビューしてみました!

トビタテ!留学JAPANでの留学

竹中友浩(たけなかともひろ)

大学4期 理系コース

 留学テーマ:有機薄膜太陽電池の研究

海外で専門分野について研究してみたい

鈴木)竹中さんが専門に勉強されていた「有機薄膜太陽電池」とはなんですか?

竹中)簡単に説明すると、太陽電池の中でも有機材料を用いた太陽電池です。

一般的に、現在の太陽電池は、シリコンなどの無機材料を使ったものが主流となります。 

有機材料を用いた太陽電池は、無機材料を用いたものも耐久性や発電効率が小さいのですが、製造コストが安いことや軽量性の面で優れており、現在は実用化に向けて開発が行われています。

鈴木)有機薄膜太陽電池について学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

竹中)私は元々、電気系の学部で勉強していました。電気系の学部を選択した理由は、電気は基本的にどの分野でも必要とされ、非常に活躍の場が多いと考えたからです。

電気について勉強していくうちに、電気系の分野の中でも物性やデバイスなどの分野興味を持ち、また特に環境に関することについて学びたいと思うようになったことが有機薄膜太陽電池について学ぶきっかけの一つだと思います。

鈴木)それで太陽光発電について興味を持たれたのですね。

留学をしようと思ったきっかけについて教えてください。

竹中)実は、私はアメリカで生まれ育ち、幼いころから海外旅行にもよく行きました。また、父は海外出張によく出かけ、姉も仕事で海外と関わる業務に携わっております。自分の幼い頃の経験や、周囲の人からの影響もあって、自分も海外に関わることをしてみたいと思っていました。

鈴木)留学先としてシンガポールを選んだ理由について教えてください。

竹中)大学院の指導教員の人と相談して、勉強している分野について専門的に研究することができ、私とも気候が合い、過ごしやすいと思ったので、シンガポールを選びました。実は私、寒いのが苦手なんです笑

鈴木)確かに、シンガポールは一年中暖かいですよね。

竹中)12月は、半袖半ズボンでクリスマスを過ごしました笑 日本ではなかなか体験できないことですね。

電気だけでなく、材料の使い方についても研究

鈴木)留学中の活動について教えてください。

竹中)有機薄膜太陽電池を取り扱っている研究室に所属し、研究を行いました。日本では、電池の電気的側面から研究を行っていたのですが、シンガポールでは、材料の側面から発電効率を良くするために、どうしたらよいか検討をしておりました。

鈴木)具体的にはどのような実験を行いましたか?

竹中)有機薄膜太陽電池に使われる材料を混ぜる時に、研究室で扱われている材料と材料の結合を良くする材料を加えることで、中の状態が変わって発電効率がどう変わるのかを調べました。入れる材料の割合や条件、加熱するときの温度、作成プロセスを変えることで、発電効率がどのように変わるのかについて、調べていました。

鈴木)実験をする際には、材料の使い方にも工夫があるのですね。

写真①材料に添加物(ドーピング)を入れ、UV光を照射し、材料内部の物質間の結合をさせています。

元々の大学では、有機太陽電池の発電時の内部の電気的挙動を追う研究をしておりましたが、留学先では化学的アプローチから発電効率向上を目指すような研究をしておりました。

有機太陽電池の測定用サンプル作成中の写真

写真②NUSでは日本文化に興味を持っている学生と留学生をマッチさせる制度があり、そこで知り合いました。街の散策はもちろんエビ釣りや農園など現地人ならでは(?)のスポットに連れてもらいました。今でも交友があり、再度シンガポールに旅行した際にも快く家に泊めてもらいました。

シンガポールで知り合った親友(写真右)と

写真③帰国前にメンバーが自分のため送別会を開催してくれて、ジャンパーをプレゼントしてもらいました。このとき12月で日本に帰るときは寒いだろうから上着として使って絵欲しいということでいただきました。(すごく役に立ちました(笑))

自分が所属していたシンガポール国立大学(NUS)の研究室メンバーと(竹中さんは左から3番目)

海外志向が強いのに、国内の会社に就職したのは…?

鈴木)帰国後の活動について教えてください。

竹中)修士2年の6月に就職活動が終わった後、夏過ぎから留学していたのですが、1月に帰国し、卒業論文を書いて提出し、就職しました。

鈴木)今はどのようなところで働いているのですか?

竹中)現在は鉄道会社で働いていて、電気系の仕事をしています。具体的には、駅改良プロジェクトの工事計画を練る、中央線にグリーン車を導入するプロジェクトがありその際に支障してくる各種電気設備の移転計画を検討しております。

また、メインの業務として工事プロジェクトを推進しておりますが、それとは別に研究開発に携わることもあります。たとえば、現在の駅や鉄道を稼働させている電気設備の使用実態や故障度合いの実績から従来の方式とは違ったシステムの設備を導入検討とか、有機薄膜太陽電池ではないのですが、電源系統への太陽光発電の合理的な導入検討などになります。そういった意味では、留学中の研究で行ったことが活きています。

鈴木)仕事をしていて、難しさややりがいを感じることはありますか?

竹中)工事のやり方については、学生時代に勉強することはほとんどなく、法律等覚えることが多いと思いました。その上、お客様に影響が出ないよう期限内に安全に仕事を進めなくてはならなく、業務に追われることが多く大変です。また、総合職なので異動も多く、異動の度に勤務先と仕事内容ががらりと変わるので、毎回適応する必要があります。

一方で、公共性が高い仕事なので、自分が仕事で関わった箇所が世の中の人から認知されやすく、社会貢献をしている感覚を得やすいためやりがいを感じます。

鈴木)将来の夢を教えてください。

竹中)海外志向が強いのに、なぜ国内指向である鉄道会社に就職したのかよく聞かれるのですが、その理由は私の夢と関係があります。

東南アジアでは、人口が増加しているが依然として交通の主流派は車であり、道路渋滞が頻繁に発生していると思います。特にベトナムやインドネシアを訪れた際に、そういった光景を目にしてきました。鉄道は大量輸送性と定時性に優れているため、東南アジアで発展した鉄道技術が導入されたら、その国の経済発展に寄与できるのではないかと考えました。 

鈴木)国内企業に就職されたのは、そのような夢があったからなんですね!

編集後記

幼いころから海外を身近に感じ、将来も海外と接点を持とうと考えたり、将来的に海外で活動することを目標としながら国内企業に就職したりするのは素敵だと思いました。

今後も竹中さんのご活躍を応援いたします!

 

 

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