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第187回:理系のトビタテ生特集 第5弾福本和生さん【自閉症スペクトラム症候群の研究】

鈴木花穂 事務局インターン大学4期

鈴木花穂 事務局インターン大学4期

2021.10.01

みなさんこんにちは!

 

大学4期でロシアに留学していたトビタテ事務局インターンの鈴木花穂です!

「理系のトビタテ生特集」という特集で、

理系分野を専門に学びに行っていたトビタテ生にスポットライトを当てて、留学中に学んだことや、その後の活躍をご紹介していきたいと思います!

 

 そんな特集の第5弾!今回の専門分野は。。。。。

「*自閉症スペクトラム症候群」です!!

*現在は、福本さんが留学した当時と定義が異なるそうです。

 

 今回は、自閉症スペクトラム症候群を学びにアメリカへ留学した大学4期の福本さんにインタビューしてみました!

トビタテ!留学JAPANでの留学

福本和生(ふくもとかずき)

大学4期 理系コース

 留学テーマ:自閉症スペクトラム症候群の最先端を知る

人間の「共感能力」について知りたい

鈴木)福本さんは元々自閉症スペクトラム症候群について専門に勉強されていたのですか?

福本)いいえ、独学で勉強していました。家の前の特別支援施設でボランティアをしていました。

鈴木)その分野に興味を持ったきっかけについて教えてください!

福本)私が中学校2年生の時に、知り合いの女の子をからかっているつもりはなかったのに、からかっているように思われたことがありました。私は、人に対する共感能力があると思っていたので、びっくりしました。一方で、私も、相手がそのつもりがないのにからかわれているように感じた経験をしたことがありました。  

こうした経験から、人間の共感能力を養う方法や、人の気持ちが分かるようになる能力の形成のされ方、共感能力が普遍的に備わっているものなのか、それとも環境的な要因が大きいのかどうか、あるいはそんなものは存在しないのかどうかが気になるようになりました。

鈴木)ご自身の人との関わり方に関する経験が大きな影響を与えたのですね。

留学に行こうと思ったきっかけを教えてください!

福本)大学生になって余裕が出てきてから、腰を据えて「共感する」ってなんなのか知りたくなり、今となっては失礼な話ですが、当時は自閉を持ったいわゆるコミュニケーション障害と言われる人と健常者の方の脳の働きを比べたい、と思うようになりました。そんな時、自閉症スペクトラム症候群について、当時最新の研究をしている場所が、日本よりも研究が30年進んでいると聞いたので、そこで留学したいと思いました。

鈴木)留学中にはどのようなことを勉強されていましたか?

福本)主に情報収集を行っていました。

一口に「自閉症スペクトラム症候群」の研究と言っても、二段階に分けられます。生物学レベルの研究と認知行動レベルの研究です。私は最初、生物学レベルのことについて調べたかったのですが、実力を考えると難しいと思ったので、認知行動レベルのことを学ぶことにしました。自分で研究をすることは難しくても、講演には自由に出入りができたのでネットで調べてノースカロライナで行われていた様々なAutism(自閉症に関する事)の公演に参加したり、働いていたNPO法人が貸してくれた書籍や論文を読んだりしていました。基本的にはNPOの活動に参加させてもらう形で週末に勉強をしに課外活動に参加しに行く感じです。

写真①シカゴで行われたAutismの学会に僕が働いていたGroup Home for Autism (GHA)の幹部の皆さんと僕の師匠である米澤さんと参加した時の写真です。正直、レベル高すぎて驚くことしかできなかったんですが自分の情報ベースに最先端の情報が入ったのはデカかったです。この日はGHAでの1ヶ月研修が終わり、米澤さんが日本に帰る日でした。最後まで勉強する面白さと人生をどう生きるかを20歳の若輩と熱く語り合ってくれた敬愛する米澤さんとは今でも付き合いがあります。教わった「ノブレスオブリージュ」を大事にし、これからも学び続ける日々を送りたいです。それにしてもみんなサングラスが超絶にあっている。

GHAの皆さんと(福本さんは向かって左)

写真②語学学校に通っている間にいたCalifornia UC Davisの街中にあるSweet & Shaveryというクレープ屋さんのシェフと写真を撮りました。このクレープ屋さんは僕がカリフォルニアにいる間、週4日で通い(まじで)、もはや僕の体を構成していると言っても過言ではないぐらい最高にうまいチョコバナナクレープを作ってくれます。

日本に来て欲しい。。。今どうなってるんだろう。

学校終わりや休日の何でもない日に僕に居場所をくれたSweet & Shavery。何があっても忘れないよ。

 

Sweet & Shaveryのシェフ(左)と

 

幸せになるための「障害」を取り除けるような存在になりたい

鈴木)帰国後の活動について教えてください!

福本)現在は、大学の医学部で医学の勉強を続けながら、関西で元々あったinochi Gakusei Innovators’ Program を徳島に持ってきて「産後うつ予防」について考える長期的なコンペを運営するという活動をしています。

「若者の力でいのち守る社会を創る」という理念のもと、社会のヘルスケア課題を中高生と二人三脚で解決する、という内容です。

鈴木)どのようなことについて考えているのですか?

福本)先ほど少し触れましたが、今年は「産後うつ」について考えます。これまでは、「認知症」などのテーマを扱ってきました。子育てを生き生き伸び伸びできる社会を目指して、コミュニティーとテクノロジーの力で新しい産後うつ予防について考えます。まずは産後うつに詳しい先生を呼んで、情報をインプットし、その後デザイン思考を元に、提言、対話などの4つの解決策から最適な解決策を模索し、社会実装まで結びつけます。

鈴木)産後うつは、現在すごく問題ですよね。時代に合ったテーマのように思います。

将来そちらの活動をこんな風に活かしたい、という構想はありますか?

福本)私はこれまで、「幸せ」って何だろう、ということを考えてきました。私が考える「幸せ」のヒントになっているのが、留学中にボランティアで通っていたGHAで見た出来事です。週末に、グループホームに発達障害の子どもの親が迎えに来るのですが、親は子に、子どもは親に会えて幸せそうな笑みを浮かべるんです。それを見て、素敵だと思いました。知らない人からすると、発達障害の子というのはある意味「かわいそう」に思うこともあるかもしれませんが、二人にとっては幸せなんですよね。子供が親のことを好きで、親が子どもを好きというのが幸せの一つの形なんだと思いました。

「幸せ」になることを阻害するものには、お金や健康といったものがありますが、主にヘルスケアという分野において、家族の絆形成を妨げる要因を取り除けるような存在になりたいと思いました。今ですと産婦人科医や小児科医が該当するかなと思いますが、まだ具体的には決まっていません。それを知るためにも今の活動をしていますし、今後もその軸に沿った活動を続けていくと思います。

写真③ホストマザーが先生をしているBadin小学校に日本語を教えに行きました。折り紙のパックマンと鬼ごっこが小学生は好きみたいです。なぜか「ねるねるねるね」のことを知ってるみたいで、めっちゃ喜んでくれました。また特別支援学級にも見学が許可され、自閉の子供達と一日中遊びました。カリフォルニアにいる時と違い日本人が1人しかいないアルバマーレという街でボロボロになるまで追いかけられました。どこでも、小学生は元気いっぱいです。

職が無くなったらまたここで日本語教師をやりにきます。

 

 

Badin小学校の子どもたちと(左 福本さん)

編集後記

私は幼いころからしばしばお医者さんのお世話になり、そのたびに健康の大切さや、健康であることが幸せの一つの要素だと感じる機会が多かったです。

誰かを幸せにするために健康を守る仕事を志すというのは、とても素敵なことだと思います。

今後も福本さんのご活躍を応援いたします!

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