
2回以上留学に行ったことのあるトビタテ生を取り上げ、何度も渡航したいと思える留学の魅力や何度も留学を経験しているからこそのエピソードを紹介していく、題して「留学リベンジャーズ」特集。その留学のモチベーション、きっかけはなんだったのか……
記念すべき第1回目はトビタテ高校生コース1期生、大学生コース6期生としてどちらもアメリカに留学した生粋のトビタテ生!田中雄也さんにお話を聞いてみました!
【インタビュアー:伊藤舞音(事務局インターン 高校生コース4期生)】
今回のトビタテ生

・名前:田中雄也
・トビタテ高校生コース1期/大学生等コース6期
・留学先:高校/大学ともにアメリカへ
・留学テーマ:高校時代▷大学生活の体験
大学時代▷統計学への理解を深める
・現在は外資系証券会社で勤務
リピート留学決意のきっかけは初めての留学での気づきだった!?
本日はよろしくお願いします!早速ですが、トビタテでは高校・大学と2回留学していますが、どうしてもう一度留学をしようと思ったんですか?
高校1期の時の大学生活体験をテーマにした3週間のサマースクールでの留学体験を通して、以前までぼんやりと心に抱いていた”海外での非日常の生活体験をしたい”という思いがさらに強くなったんです。
高校生の時には既に大学生になったら海外で1年間ほど暮らしてみたい、留学してみたいなぁ、というぼんやりとした想いがあったんです。でもそれ以前に長期で海外に行った経験も、もちろん暮らした経験もない、そんな中で”本当に留学に行きたいの?”と聞かれても”はい”と、即答できるほど想いが強かったわけじゃなくて……
なるほど。それが高校1期で実際に現地に行って、大学生活を擬似体験することで”絶対に行きたい”という強い思いに変わったんですね。具体的なきっかけなどはあったんですか?
勉強量の多い環境で3週間過ごしたことの達成感、自分とは異なる国籍の友人ができた、という自分にとって新鮮で刺激的な交友関係の広がり、生活そのものの非日常感が楽しかったんです。また、心のどこかで”将来はグローバルに活躍したい”という想いがあり、そのためにはどこかしらの英語圏で長い間生活しなきゃやっぱりだめだ、と自分の中で気づくことができたというのがきっかけですね。
他とは違う、だからこそ。気になる留学タイミング
ところで、高校1期での留学は、高校何年生の時にされたんですか?」
高校3年生!受験期ということもあって、高校3年生での留学はあまり聞かないのですが、なぜそのタイミングで?
私は高校が大学の附属高校だったので、時間があった、というのが大きな理由です。多くの大学を目指している高校生にとって、この時期はとても大切で受験勉強に時間を取られてしまいがちですが、自分には時間がありました。せっかく自分のしたいことに時間を注ぎ込める環境だからこそ、この時期に行かない手はないと思い、留学を決意しました。もうひとつ、部活をしていなかった、というのもこの時期の留学に踏み切れた要因の一つだと思います。
自分の置かれた環境を最大限活用していて有意義な時間の使い方をされているなという印象を受けました。とても素敵です。
一つの記事が僕を留学に連れ出してくれた
そもそも初めての留学を決意するきっかけはなんだったんですか?
高校1年生の時に見た記事です。随分と前のことなので新聞だったか、ネット上の記事だったかは忘れちゃったんですが……
大まかにいうと、”アメリカの大学生は一生懸命勉強する”という内容の記事でした。それを見て、ものすごく直感的に楽しそうだし行ってみたい!という想いが募ったんです。
それが3週間のアメリカの大学でのサマースクールの留学に繋がるんですね。記事がきっかけで実際に留学に踏み切った田中さんのような人がいると思うと、とまりぎ内で掲載しているたくさんの先輩トビタテ生のインタビュー記事が同じように誰かの何か一歩を踏み出すきっかけの一つになると嬉しいな、と思ってしまいます笑
”日本代表”だからこそ基本をコツコツ、意識的に
私の場合語学留学や勉強メインの留学内容だったのですが大学生コースは月1のレポート提出があったので、授業中の積極的な発言や、授業後の復習など、学生として基本的なことなのですが、その基本をコツコツと意識しながら取り組みました。
トビタテでの留学だったからこそより一層意識して日々過ごせたということですね。
留学経験があったからこそ目的を持って具体的に準備ができた
トビタテでの1回目の留学の反省点を活かして2回目の留学で準備したことはありましたか?
高校生の時に行ったサマースクールの勉強量・内容は、次に目指している海外大学での勉強内容と比較して、難易度が上がることはわかっていました。しかしながら、サマースクールでの学習量や授業の難易度にたびたびついていけないことがあり、危機感を覚えました。そこで、大学生で計画していた海外大学の留学前に在籍している日本の大学で”英語で”開講されている ”専門的な”授業を履修してみたり、留学に行くために必要だった試験の勉強をしたりしました。
つまり、日本にいるうちに海外大学への留学で絶対に必要になってくる語学面でのつまずきを極力無くす努力をされていたんですね。
他の留学生もしていることだとは思うのですが、1回目の留学で危機感を持てたことでより具体的な留学準備ができたと思います。頭ではわかっていても、行って体験してみないとわからなかったことだな、と今になって思います。
逆風だらけの留学、追い風に変えたのは自分自身
ここまで留学内容について触れてきて、田中さんがはっきりとした目的意識を持って”ステップを踏む”留学をされたのだな、と感じています。高校生の時にはすでに2回目の留学、つまり大学生の時の留学は計画されていたようですが、やはり留学をサポートしてくれている周囲の方々の理解があったから、というのも大きなポイントなのでしょうか?
そんなことは無いですよ。実際、「行く必要はあるの?」「今のこのタイミング?」などの否定的な意見も多かったです。実際、やはり留学にはお金もかかるので……。
そうですよね……。でも実際そのような状況下で2回も留学に行かれてますが、どうやって逆風を追い風にしたんですか?
追い風、と言っちゃうとなんなのですが、高校・大学どちらとも自分自身の強い意思かな、と思います笑。大学の時の留学なんて、大学での選考結果、トビタテでの選考結果が揃ってから両親に伝えたので笑
そうなんですよね笑 でも1番のネックになってしまう費用面についてはほぼトビタテでの給付金でまかなえて頂けたのもあり、決定事項の時点で伝えて、反対されることは流石にないんじゃないかな、と思って伝えました。笑
まさに鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス……豊臣秀吉も驚きの策士ぶり笑 でも、田中さん自身の”留学に行く”という強い意志がなければそこまでの行動はできていないと感じました。かっこいいです!
高校生の時も、結構留学先に提出する申請書類の作成が大変だったのですが、全て自分でやった記憶があります。全て自分で責任を持って行ったからこそ、”本気”の部分が見えて、周囲の理解を得られたのではないのかな、と思います。
なるほど。少しの強引さも時には必要、ということですね!
まぁ、本来は周囲のサポートしてくれる人と話し合って、が一番ベストなことは間違いないんですが、自分自身で一所懸命準備した、というその事実が一つあるだけでも状況は好転するのかな、と思うので、もし周囲からの好意的なサポートが受けられない状況の人がいたとしても諦めずにまずは自分のできる範囲の最大限で準備してみる、その後からでも遅くないんじゃないかな、と思います。
気になる!リピート留学のモチベーション
田中さんにとってのリピート留学を決めるモチベーションはなんですか?やはり楽しさなんでしょうか。
楽しさだけじゃないと思います。もちろん入りは楽しさ、好奇心なのかな、と思います。しかしながら1番の大きなモチベーションは”満足感”なのかな、と私は思います。長期の留学になればなるほど、初期に感じていたワクワク感がなくなってしまったり、楽しいだけではない留学の”しんどさ”みたいなものを感じることが多くなるんです。でも、今になって振り返ればその”しんどさ”を乗り越えた経験が身になっているなと感じることが多々あるので、辛さを乗り越えた後の充実感・満足感が私にとってのモチベーションですね。
長期の留学はやはり辛さを感じることが多いのですね。
今は辛い環境に身を置けて本当に良かったな、と思いますけどね、本当に大学で行った1年間の留学は辛かったです。修行です修行笑 でも今、海外の方と英語を使って仕事をする機会が私は多いので、留学に行ってよかったな、と感じることは多くありますし、そもそも留学に行っていなかったら今この仕事はしていなかったと思います。
本当に留学が田中さんの人生において大きな意味を持っていて、まさにターニングポイントになっているんですね。
なんでもござれのバーゲンセール!トビタテだから出会えた人達
では、2回ともトビタテを利用して留学された田中さんの感じるトビタテの魅力について教えてください!
今社会人になって思うのは、やはり多様な人と出会うことができたことですね。大人になればなるほど、出会う人の幅が自ずと狭まってくるのかな、と思うんです。同じ経験をしてきていたり、バックグラウンドを持っているとやっぱり居心地がいいものなので……。その点トビタテのコミュニティはさまざまな志を持ったいい意味で”個性的”な人たちが集まっているので、新鮮だし、刺激的だし、今でもトビタテコミュニティに入れてよかった、と思います。
結局いつがベストなの??留学時期のすゝめ
高校、大学での留学経験を踏まえて、田中さんはどの世代での留学がおすすめですか?
早い方がいい、と私は思います。例えば早い時期に何らかの目的で留学に行ったけれど、その後興味がなかったと気づけることも一つの学びだと思うんです。また、何かをやってみたい!と思った時、スタートのタイミングが遅かったり、それが初めての留学だと、至らない点があったなぁと反省点があったとしても、現実的に次にその反省を行かせるタイミングが中々ないと思うんです。なので、自分の興味のあることを見つけるにしても、自分の足りない点を知るにしても穴を埋められる期間が長いうちに行っておくのがいいのではないのかな、と思います。
どんな形であれ、経験は活きる
それでは最後に、これから留学を考えている人に向けてメッセージをお願いします。
今のご時世、行った方がいいよ、というのは無責任に思えてしまうので、私からは留学にいけなかったとしても別の形で留学と同程度の経験や困難さ、達成感を味わえる”何か”を見つけて取り組むのもアリなんじゃないかな、ということを伝えたいです。どうしても、いくら自分が頑張ったにしてもどうにもできないことってあると思うんです。でもそんな状況下になってしまったからこそ、できること、出会えるものもあると思うので、発想を柔軟にどんどん挑戦していってほしいと思います。また、どんな経験もさまざまな形で今の自分に活きているな、と感じることが多々あるので、とりあえず行動してみる、ということも大切にしてほしいと思います。
あとがき
高校、大学とステップアップ型の留学をされていた田中さん、その留学の裏側に熱い意志を感じました。留学で感じる辛さも乗り越えれば充実感や満足感に変わる、という経験談にとても勇気をもらいました。ありがとうございました!
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