~はじめての留学特集 総集編 No.1~「海外初チャレンジトビタテ生の十人十色留学挑戦記」
2022.03.22
2014年にトビタテ!留学JAPAN~日本代表プログラム~がスタートし,8年が経ち,これまで,大学生コースでは約6000人が世界に羽ばたきました。
この特集はそんな派遣学生の中から「海外初チャレンジ枠」で留学したトビタテ生に注目し,留学のきっかけ,はじめての留学の話,留学後の変化に迫ってきました。インタビューをした人は学生から社会人など広い年代に渡り,「はじめての留学」という切り口でインタビュイー自身の人柄を伝えてきました。
今回はこれまで18回に渡った特集の総集編として,過去のインタビュー記事を振り返っていきます。
どのような思いが彼,彼女たちを留学へと突き動かしたのか,また,それぞれが感じた留学後の変化はどのようなものだったのか。新型コロナウイルスのパンデミックも少しずつ落ち着き,世界へのトビラが開き始めた今。「私たちが海外へ留学する意味とは何なのか」と考えるきっかけとなる特集かもしれません。
今回は,総集編の前編をお送りします。
【特集担当者:青山実央(事務局インターン,大学12期)】
目次
vol.1
片岡玲実奈
アメリカ,ラオス
「アジアとアメリカで学ぶ六次産業化ビジネス」
大学9期でアメリカとラオスに留学した片岡玲実奈さん。片岡さんが留学を決意したきっかけは「人生がいやになって,終わらせようと思った」こと。英語もラオス語も話せない彼女が世界に飛び込んだときに武器になったのは「行動力」でした。言葉が分からないなりに動き続けた彼女が留学で得たものはチャレンジ精神。「日本語が伝わる」ってこんなにアドバンテージになると気づいた彼女はキラキラしたトビタテ生を見て「同じ人間なら,自分にもできる」と思い,Start Up Weekendの福山支部の立ち上げなどの学生団体の立ち上げに関わっていきました。
『話せない』とか『できない』状態で体当たりで学んでいく経験とか。できるようになってしまったら,もう二度と『できない』ことは体験できないんです。
vol.2
佐々木里萌
オーストラリア
「オーストラリアの教育を日本の小学校教育に取り入れる」
大学10期でオーストラリアに留学した佐々木里萌さん。高校時代のトビタテ生との出会いをきっかけにトビタテでの留学を決意しました。そんな佐々木さんは家族の影響もあり,教員を目指しています。大学1年生での留学を決意した佐々木さんは周りからの反応により,みんなと同じレールから外れる気分になったと語っています。それでも,留学した佐々木さんが実際に体験したオーストラリアの教育現場とはどのようなものだったのでしょうか。そして留学が佐々木さんに与えたものとは?
vol.4
櫓乃里花
ニュージーランド
「観光防災~外国人も安全に観光できる日本を~」
大学11期でニュージーランドに留学した櫓乃里花さん。英語教員になるうえで,キャリアのプラスになればと留学を決意しました。トビタテならではのアンバサダー活動を通して,ニュージーランドのことも日本のことも知れたと語っていました。そんな櫓さんが,大学卒業後に選んだキャリアは,英語教員で以外の道。なぜ,英語教員の道を選ばなかったのか。櫓さんが選んだキャリアとはどのようなものだったのでしょうか。
vol.4
藤谷雄紀
ドイツ
「IoTを支える無線通信の研究者を目指して~ドイツの研究者との人的コネクションの確立~」
大学11期でドイツに留学した藤谷雄紀さん。受験に失敗したことをきっかけに留学を決意しました。「無線通信の研究=藤谷」となるような研究者を目指していた藤谷さんが選んだ留学先は工業系に強いといわれているドイツでした。帰国後には,留学経験を活かし,国際学会での発表など国内外を問わず活躍しています。この記事ではそんな藤谷さんが留学で感じた「人との出会いの大切さ」を胸に将来の夢を語っています。
あとはトビタテ的にいうと「comfort zoneを飛び出せ!」の感覚が分かるようになりました。1回1人で海外で研究したという経験から,日本だけとか閉じた空間で威張っていてもしょうがないなと思って,国際学会で発表してみようと思いました。それに,とまりぎの東海支部の代表とか,とまりぎの副代表に挑戦してみようとも思えるようになりました。
自分の中で芽生えた「1歩外に出るか!」という気持ちが行動のすべてを後押ししています!
vol.5
夏目佳奈
ケニア
「香川県産オリジナル品種開発の振興を目指して」
大学11期でケニアに留学した夏目佳奈さん。香川県のオリジナル野菜の魅力に気づき,もっといろいろな人に知ってほしいとの思いで留学を決意しました。ケニアのローカル野菜の販売を見ながら学んだ「売っている人とのコミュニケーション」の大切さ。アフリカの人の温かさに触れたことをきっかけにもっとアフリカのことを知りたいと,アフリカ関係のイベントにも関わるようになりました。そんな夏目さんが選んだキャリアは研究職。向いていないと思いつつも,そのキャリアを決めた理由は留学で得た経験でした。
vol.6
柏原大空
アメリカ
「親からアプローチする教育(親教育)」
大学11期でアメリカに留学した柏原大空さん。キャリア教育の活動を通じて,親から子どもに働きかける教育である親教育に興味を持ちました。親教育が盛んなアメリカに留学。そこから感じた日本との文化の違いは「相談することに抵抗感があるかどうか」。日本でももっと親教育を広めるためにどうしたらいいのかと考えるきっかけになった留学だったと語っています。そんな柏原さんの目標は「自分が関わった人みんなが死ぬときに『いい人生だった』と思ってもらえるきっかけとなる」ことです。
vol.7
滝田あやか
アメリカ
「アートと街づくり」
大学7期でアメリカに留学した滝田あやかさん。トビタテで留学するまで1度も海外に行ったことがなかった滝田さん。はじめての海外は目的を持って行きたいと留学を決意しました。そんな滝田さんのテーマは「まちづくり×アート」。ご自身が得意な絵を活かして,留学生活をマンガで発信する活動もしていました。帰国後には,人間関係にも考え方にも変化があったと語っていました。
そこから,人間関係の築き方にちょっと変化がありました。もともと,人と話すのは好きだったんですけど,人のことをもっと知りたいと思って一緒に過ごすことが多くなりました。日本でも,人間関係の中で「この人変わっているよね」って言われる人っていると思うんです。自分もそう思われていることがあったと思いますし。でも,留学して,いろんな経験をして,たくさんの人に出会うことによって「普通ってなんだろう?」って思うようになってきました。みんなそれぞれ個性があって,その個性がいいな,好きだなと思うようになりました。
vol.8
鈴木里歩
イギリス
「スポーツが経済に与える影響を知る」
大学10期でイギリスに留学した鈴木里歩さん。大学で学んでいたマーケティングと好きなスポーツをかけ合わせたテーマで留学した鈴木さん。そんな鈴木さんは新型コロナウイルスの影響で途中帰国となりました。現地に残りたかったという思いを抱えながら始めたオンライン留学。そんな経験をされた鈴木さんが留学後に感じた「選んだ道を正しいと思うこと」の大切さ。それは留学イベントを自身で開催したことがきっかけでした。
vol.9
佐久間寛樹
ベトナム
「海外で活躍できる土木技術者を目指して」
大学11期でベトナムに留学した佐久間寛樹さん。「自分ってかっこ悪いな」と思ったことをきっかけに留学を決意しました。将来のキャリアで関わりが深くなりそうなベトナムを選んだ佐久間さんですが留学では入学する予定の学科とは違う学科で学ぶ事になったり,実戦活動先が変更になったりとハプニングの連続でした。帰国後には,自分と同じ境遇の子どもたちにも海外に行く経験してほしいという思いからある活動に加わりました。
でも,何らかの形で自分みたいな子どもたちに海外を体験させてあげたいなとはずっと思っていたんです。やっぱり海外に実際に行くっていうことはハードルも高いことだと思うし,オンラインだったら手軽に参加してくれるんじゃないかなと思って関わるようになりました。
自分も施設で育ったけど,大学院に進学して,留学もしているっていうところで,幼少期の境遇が似ている人達に,何か伝えられるものがあるんじゃないかなと思っています。
次回は
今回は,総集編の前編をお送りしました。
紹介した9人のトビタテ生の方全てがオリジナリティ溢れる話をしてくださりました。総集編を執筆していく中で,一部だけを選ぶのにこんなに苦労するのかと頭を悩ませながら,執筆していました。
トビタテでの留学をきっかけに世界や考え方が変わったトビタテ生や何かを始めたトビタテ生などさまざまなトビタテ生がいるんだということを知りました。もしかしたら,皆さんの経験に近いトビタテ生がこの特集の中にいるかもしれませんね。
後編はこちらから↓
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