第236回:【留学前・中・後のトビタテ生に密着~留学前編~】「日本の技術を世界へ~日本と海外を繋ぐ会社を作る~」青木尚登さん
2022.06.02
みなさんこんにちは、トビタテ大学10期生、22年度とまりぎ北信越副代表の佐々木里萌です。
トビタテ生の留学をリアルタイムで追う「留学前・中・後のトビタテ生に密着」。
今回は、現在アメリカに留学している青木尚登さんのインタビュー記事です。青木さんの留学前の準備や想いについてお話を聞きました。
・名前 青木尚登
・派遣期 大学12期
・留学先 / コース アメリカ / 多様性人材コース
・留学テーマ 日本の技術を世界へ~日本と海外を繋ぐ会社を作る~
目次
日本と海外を繋ぐ会社を作りたい
ーはじめに、留学しようと思ったきっかけを教えてください。
ずばり!そこに海外があるからです(笑)
僕の初めての海外は、マレーシアでした。高専1年生のときに現地の大学と交流する交換プログラムに参加しました。
学内の掲示板を見て、「学生限定で安く海外に行けるんだ」と思い、掲示板を見たその日に参加を決めました。研修のプログラムは2週間程で海外での生活を十分に体験できたのですが、より長期で1年間の留学をしたいと思うようになりました。
その後、メキシコ、ケニア、ロシア、タイにも行きましたがどれも短期間だったので、その度に、長期留学への憧れが強くなっていきました。
ー行動力と決断力が、青木さんらしいですね。では、なぜアメリカに留学しようと思ったのですか?
アメリカに漠然と行きたいという気持ちがありました。 GHQ の洗脳かな(笑)というのは冗談で、僕は高専在学中にプログラミングやデータサイエンスを中心としたIT系のことを勉強していました。
アメリカはその分野の最高峰で、シリコンバレーのあるサンフランシスコに行ってみたかったんです。優秀なエンジニアはそこに集まると言われており、イノベーションが常に生まれているので、その空気を肌で感じたかった(笑)
ー漠然とアメリカに行きたいという気持ちは分かります。次に、留学テーマについて具体的に教えてください。
留学テーマは、「日本の技術を世界へ~日本と海外を繋ぐ会社を作る~」です。
高専時代にアントレプレナークラブという部活をつくり、新潟県の中小企業のコンサル的な仕事をしていました。その活動の中で、海外進出をしたくても、できない中小企業が多いことに気づきました。このままでは人口減少が進むにつれマーケットが縮小し、国内での競争が激化し、倒産する企業が増えてしまいます。そんな未来を防ぐために、中小企業向けの海外進出を手助けするプラットフォームを作ってあげたいと思い至りました。
将来的には日本と海外の企業をつなぐ、窓口となる会社を作りたいです。意外と知られてないのですが新潟県には、素晴らしい技術を持った会社がたくさんあるので、ぜひ世界へトビタッテ欲しいんです。
ー新潟へのこだわりを感じました。
同級生に、理由もなく新潟を出て東京で成功したい!っていう人がいました。
でも、新潟で結果出せないのに東京で成功できるのかって思うし、特に理由もあげられないのに新潟じゃダメだって言うのにイラっときたんですよね。 新潟を言い訳にしているだけだな~って。
親は選べないけど生まれる土地も選べないわけで、少なからずその場所が自分を形作ってくれてると思うので、生まれ故郷には何かしら貢献したいですね。
ー私も地方出身なので、何かしら貢献したいという気持ちはあります。ここからは、実際にアメリカでどのような留学生活を送るのか伺っていこうと思います。
メインは、ICCコンサルタンツが主催するIBPプログラムに参加して国際ビジネスを勉強することです。
現地のビジネス学部で、9ヶ月間ビジネスのことを勉強したのち、残りの3ヶ月間を使って現地でインターンシップを行います。9ヶ月間知識をインプットして残りの3ヶ月は、自力でインターンシップ先探してアウトプットしていく感じです。
このプログラムに参加すれば、英語とビジネスに関する知識の両方を学ぶことができるので、 僕に必要なものが全部手に入ると思いました。
さらに、YouTubeで発信をしていきたいです。
将来的には、アナザースカイの YouTube 版を作りたいと思っています。僕がメインってよりは、面白いことをしている人を呼んで、その人がやってることや、ターニングポイントになった場所・思い出を現地で語ってほしいです。まぁ要するに、 誰か面白い人と一緒に海外飛び回れたらいいなーって。「 YouTube の発信するので応援よろしくお願いします!」っていう宣伝を入れておいて下さい(笑)
やるべきことをしっかりやりつつ、自分が将来やりたいことも段階的にやっていきたいです。とにかく悔いのない留学にしてきます!!
12期生の留学準備のリアル
ーこのインタビュー記事では、トビタテ生の留学準備について深掘りしていきます。青木さんの留学準備や手続等のスケジュールを教えてください。
渡航までのスケジュールは画像の通りです。2年間辛抱しました。
ー留学先が、サンフランシスコからシアトルに変更になったのですね。その経緯を教えてください。
トビタテが令和5年の3月31日までにプログラムを完了しなければならないというアナウンスがあって。サンフランシスコの夏スタートのプログラムに参加した場合、帰ってきた時に院進or就活ができなくなってしまうので春出発のシアトルに変更しました。
要するに、トビタテの期限内に収めるためにIBPのコースと場所を変更しました。やることはほぼ変わりません。行先がサンフランシスコからシアトルになるだけなので。コロナでそうするしかありませんでした。
ーコロナによって留学に行けない期間が長かったと思うのですが、その間どのように過ごしていましたか。
コロナで行けなくなったのは悔しかったけど、現状をすぐに認識して、行けるまで自分にできることをやっていました。 正直「ああ、せっかくトビタテに受かったのにな」とは思いましたが、僕がどう頑張ろうが、嘆こうが、世界の情勢やパンデミックを変えることはできないので。仕方がないと割り切って、淡々と自分のするべきことをこなしてました。
具体的には、奨学金の準備ととまりぎ北信越コアへの参加です。IBPプログラムには参加者用の奨学金があり、コロナで留学計画が延期されたからこそ挑戦することができましたね。また、とまりぎ北信越コアとして活動することで、色々な先輩トビタテ生と出会うことができました。
留学を終えた人達がとまりぎとして活動するのが定石だとは思いますが、僕のように留学前からとまりぎに参加することで、渡航する前から知見を広げることができました。それに先輩方のしくじりや留学後の後悔を聞けたので、本当に良い教訓を得ることができました。
北信越コアとオフラインで会えたことが楽しかったですね(ハート)
念願の留学に行けて
ー実際に留学に行くことができて、現在の気持ちをお聞かせください。
バカ楽しいです。2年間のおあずけがあったからこそ、その間の努力ややってきことの集大成で成り立っているので、本当に本当に楽しいです。し、諦めなくてよかったなと。今、僕がこの地に立って、生きていること、それだけでもはや価値みたいな(笑)
しかし、渡航前は珍しく不安でした。けど現地で飛行機を降りた瞬間から心配のそわそわが楽しいドキドキに変わりました。今は本当に楽しくやってます。見てくださいこの笑顔。今世紀最大の笑顔だと思います。
ー最後に、これから留学を考えている人に向けてメッセージをお願いします。
今はまだコロナ禍だけど、留学に行けないこともないです。その隔たりがあったとしても、自分は留学に行きたいと思うかどうかが大切だと思います。リスクや隔たりを懸念してしまうのであれば行くべきではないと僕は思います。実際に、休学や就活時期を遅らせてきてる人もいるので、 それくらいの覚悟は必要です。今は条件さえ満たせれば、どこも行けると思うので、コロナは言い訳にしかならないですね。
僕は逆に、コロナ禍だからこそ留学に価値があると思っています。 コロナの前に留学に行った人はたくさんいますが、「パンデミックの時代に留学行った!」っていうのは誰にも負けないセールスポイントになると思います。ただでさえ留学という万人が取らない選択肢の中で、コロナ禍でも行くというのは、それに強い意志や目的があるからです。
コロナになってオンライン化が進みましたが、現地の土を踏んで、 現地の空気を吸う、このリアルな生の経験に勝るものはないと思っています。
編集後記
12期生として、2年間留学に行けなかった青木さん。「現状をすぐ認識して、行けるまで自分にできることをやっていた」という言葉が印象的でした。今後、彼の留学がどのようなものになっていくのかとても楽しみです。留学中編も執筆予定なので、留学中のエピソードを引き出せるようなインタビューを行っていきます。現地から積極的に情報発信をしているので、是非青木さんのSNSもチェックしてみて下さい→https://linktr.ee/naoto.aoki
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