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第242回:マイプロ特集#03:ぷらっと寄れるフルタク畑

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

2022.07.05

「トビタテ生のプロジェクトをもっと広めたい!」という思いからスタートしたマイプロ交流会インタビュー企画!

マイプロとは、留学を通して得た学び・興味・関心などを基にして、トビタテ生自身で発案・企画し実行する活動。

そんなマイプロを起点に自由に交流できる場として、マイプロ交流部屋というコミュニティが運営されています。


 

みなさんこんにちは!トビタテ11期でオランダにドローン留学していた竹下です!

今回は、トビタテ8期でカメルーンに留学し、現在は福岡県糸島市のフィールドマスターとして活躍するフルタクこと古川拓実さんにインタビューをしてきました。

地域で生まれ、農家で育ち、農業を勉強し、畑を営む古川(フルタク)さん。

ここまで農業にこだわり続ける理由とは・・・?

農業に興味がある、地域貢献したい、地域と繋がりたいと考えている人はもちろん、自分と対峙したい人、ありのままの自分を大切にしたい人には特にみてほしい内容です!

 

【インタビュー:藤本 紗也乃、執筆:竹下 菜々子】

今回のトビタテ生の自己紹介

名前:古川拓実

期・コース、国:大学8期・理系、複合・融合系人材コース、カメルーン

期間: 2019年6月〜2019年12月

テーマ:カメルーンに適した陸稲品種の育成と普及(※詳しくはこちらのインタビューをチェック!)

経歴

実家が農家というバックグラウンドから、農学部に進学。

トビタテ留学では、日本古来から伝わる稲作農業をカメルーン版にアレンジした手法の普及を通して国際協力を行う傍ら、耐冷性が求められる環境でのお米の生育に関する研究に取り組む。

大学卒業後は、フリーランス農業家として農家さんのお手伝い、地域貢献活動などを行っている。

事業概要

ーーーぷらっと立ち寄れるフルタク畑

藤本:事業概要を教えてください。

古川(フルタク):農業を営みつつイベントの企画を通して、地域の農家さんや子ども、観光客が交流しやすい場所を提供しています。基本的には地域の人に作業日を公表していて、一緒に虫の観察をしたり焚き火をしながら語り尽くしたり、なんでもアリな場所として畑を活用しています。

ーーー自然に向き合いながら、自分と向き合う

藤本:古川さんの畑を訪れる人は、どんな人が多いのでしょうか?

古川(フルタク):みんながみんな農業に興味があるわけじゃなくて、ありのままの自分を大事にしたい人、自分のライフスタイルに疑問を感じている人たちが、畑や自然・地域と関わりながら、自分なりのライフスタイルを確立する選択肢の一つとして遊びにきている感じかな!

ーーーやりたいことができる畑づくりの実現

藤本:今後どんな人に来てほしいと思っていますか?

古川(フルタク):農業や自然に興味がある人はもちろん、自分との対話をしたい人、自分と向き合える人たちにもっと来てほしいかな。そして、その人自身がやりたいことができる畑づくりを実現させて、多様な交流と化学反応が生まれるフルタク畑にしたいって思っとるかな。

事業を始めたきっかけ

ーーー自分で作ってみらんことには農家さんの本音や裏側がわからん

藤本:事業を始めたきっかけは何ですか?

古川(フルタク):大学時代までは人の話を聞いて、部分的に関わって農業を語ってきたっちゃけど、もっと本質的に語りたいと思うようになったんよね。だからこそ自分で畑をつくってみたい、効率的な作業方法とか、自分なりのやり方を試してみたいって思うようになったかな。

ーーー農家さんや地域と関わる中で、畑を身近に感じでほしい

古川(フルタク):普段当たり前のように食べ物を口にするけど、それがどういうふうに自分の元に来ているのか見えないし、食べ物のありがたさもお金を払った分だけの価値でしか判断できないじゃん。農家さんや地域のことを思いやる機会がなかなかないのが勿体ないって思って、だからこそ自分が、食べ物のつくられる背景をちゃんと伝えたいって思っっとるっちゃんね。

心境の変化

ーーーありのままを大事にしたい

藤本:やってみて感じたことなどはありますか?

古川(フルタク):畑を始める前までは、モチベーションを保つために焦り3割、ワクワク7割で自分を調整してたんだけど、始めたあとは、自分がやりたいことベースで活動しているからか、調整することが少なくなってきたっちゃんね。自分のためにやってることが、誰かのためになっているし、想像以上の反響があるからそれも影響してるんかな。

藤本:なるほど

古川(フルタク):そういうのもあって、今のありのままの心理状態を大事にしたいって思ってるかな。

トビタテ留学から事業に生かされていること

ーーー知識と視点とトビタテコミュニティ

藤本:トビタテ留学から今に活きてるものって何かありますか?

古川(フルタク):もしも留学をしていなかったとしても、今の事業を始めていたと思うけど、事業を進める上でのスピード感や内容の濃さは留学したからこそできているものなのかなって思う。例えば、農業の知識や、地域の外から見た視点、地域との関わり方や考え方が生かされているのはもちろんあるけれども、トビタコミュニティとまりぎの恩恵をめちゃくちゃ受けているかな!

ある程度事業の基盤が整ってから、トビタテ生同士のコラボっていうのが明確に目に見えていて、展開の選択肢の多様さを実感してる。

生まれてからずっと「農業人生」を歩む理由

ーーー人間生活の根幹が農業にある

藤本:今まで話を聞いてて、生まれてからずっと「農業人生」という印象を受けるのですが、そこまで農業にのめり込む理由はなんですか?

古川(フルタク):たしかにそうだよね(笑)でも正直実は、幼少期の頃は農業なんてしたくない、って思ってたっちゃけど、中学高校で友達が実家に遊びにきたときに、農作業を見て感動する姿にびっくりしちゃってさ(笑)

古川(フルタク):そのときに、農業は生き物や自然・環境・地域、人とのコミュニケーション、ITなど関われる分野が多岐にわたるから、知らない世界への興味関心を広げてもらうきっかけになるし、人間生活の根幹が農業にある、って気づけたから農業おもろいじゃん、ってなったんだよね。

藤本:他の分野への目移りなどはなかったんですか?

古川(フルタク):興味関心自体は幅広いから、他の分野を始めてから面白い、はあるとは思うけど、農業は、やりたくない、面白くない、他の世界を見たい、って思わせてはくれなかったかな。

ーーー地元糸島にはいるけど、実家にはしばらく帰らん。

藤本:今は、ご実家で活動されてるんですか?

古川(フルタク):今活動している拠点は地元ではあるものの、実家には住んではいないし、実家の畑も使用していない。あえて実家とは離れた環境で、親とはちょっと違うコミュニティを作ってるっちゃんね。いずれは親父のノウハウや農地を継いでいきたいけど、今はカメルーンや大学で学んだことを自分なりに仮説検証していきたいし、親父や祖父とは違うやり方をやってみたい。

将来のビジョン

藤本:将来のビジョンや目標を教えてください!

古川(フルタク):年度内に、畑に関わる人を100人にしたい(2021年11月時点)!1回くれば終わりじゃなくて、いかにリピーターを増やすか、というのが本質的な課題だと思ってて。

現に、畑でヨガ、餅つき大会、などオファーをたくさんもらってるんだけど、それらを次に繋げるためにはただ単に広い場所、農業ができる場所、だけはなく、フルタクの世界観やビジョンに共感を持った人たちと実現させたいかな。

トビタテ生へのメッセージ

ーーーありのままを楽しむ

藤本:トビタテ生に何か伝えたいことはありますか?

古川(フルタク):フルタク畑では「本農に触れる体験」を提供しています!人工資材や化学薬品等をなるべく使わないありのままの畑での作業を通して、自分自身との向き合いやそこでの気づきや発見、出会いを楽しんでくださ〜い(^O^)

お問い合わせ先はこちら‼️

 

編集後記

今回はとまりぎ九州でもお世話になっているフルタクさんにインタビューしてきました!

「農業は他の世界を見たい、って思わせてくれなかった。」との名言もあるように、農業に対する熱い想いを聞いて、何かに夢中になるってとても素敵なことだと改めて感じました。

また、糸島に遊びに行かせてください〜!^_^

※写真は許可を得て掲載しています。

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