第244回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?まとめ記事第2弾【『欧米』にもいろいろな国がある】
2022.07.08
みなさんこんにちは!
大学4期でロシアに留学していたトビタテ事務局インターンの鈴木花穂です!
これまで私は、ユニークな国留学!という特集を書いてきました。
地図ではみたことあるけど。。。。
名前は聞いたことがあるけど。。。。
実は全然どんな国か知らない!!
という国もありますよね。そんなユニークな国に留学をしたトビタテ生にスポットライトを当てて、その国の魅力や、トビタテ生の活躍をご紹介してきました!
この記事では、それらのユニークな国に行くことで得られるメリットや考え方について、過去に書いたインタビュー記事を元にいくつかのテーマごとにまとめをお伝えします!
第2弾の今回は、欧米で留学した人の体験談を中心に、「『欧米』にもいろいろな国がある」ことが分かるというメリットについて、欧米に留学した方のうち一部の方の体験談を引用してお伝えします!
日本で「海外」と言うと、一般的に「欧米」をイメージする人が多いのではないでしょうか?しかし、一口に「海外」といっても、様々な地域や国が存在します。そして、「欧米」の中でも、ヨーロッパと南北アメリカ、北米と中米と南米、西欧と東欧と北欧、中欧、南欧とでは、文化や価値観はもちろん、時に制度が大きく異なります。
それでは「欧米」にはどのような国々があるのか、その中でも日本人が比較的留学先として選ぶケースが少ない国での留学を体験した人のお話を通じて見ていきましょう!
*どの国がどの地域に含まれるかについては、諸説あります。
目次
北欧
まずは、日本でも高福祉で「幸福な国」というイメージのある北欧の国のうち、デンマークについて取り上げます。
外務省 「デンマーク王国 Kingdom of Denmark」
山本さんの記事:第135回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第9弾 山本世璃佳さん【デンマークで保育留学】
デンマークで保育について勉強されていた山本さんは、このようにお話ししました。
『幸福度ナンバーワンというだけあって、みんな家族のことが大好きなんだな、というのがすごく伝わってきました。他の家族と一緒にいても、自分の家族を大切にしているのが分かりました。』『向こうでは、小学生でも、人前でお母さんに甘えることがよくあります。それもあって自分が親から愛されているとわかるじゃないかと思います。』(以上引用)
日本でも幸福度が高いことで知られる北欧ですが、山本さんのお話を聞いて、その理由の一つが分かったような気がしました。子どもが人前でお母さんに甘えてもよい空気があるなど、常に家族からの愛情を感じているからなのかもしれません。家族からの愛情が目に見えて分かることは、素敵なことだと思います。
西欧
次は、西欧の中でも日本人が留学であまり行かないオランダで留学した人の体験談を取り上げます。オランダで医療について勉強された岩瀬さんはこのようにお話ししました。
外務省「オランダ王国 Kingdom of the Netherlands」
岩瀬さんの記事:第166回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第17弾岩瀬翔さん【ポジティヴヘルスを学ぶ】
『周りの環境を変えようとする意識の人が少なくありません。歴史的にも、自分達の環境は自分達で変えようとする意志が感じられます。「世界は神が作ったけど、オランダは自分達で作った」という言葉もあります。』
『全体的に山がなくて平らな土地で、日本人としては違和感を感じるくらい、人工的な感じがしました。』(以上引用)
このあと、オランダにプロテスタント信者が多いという宗教的な要因もあるのではないかというお話もしました。オランダの人たちが自分の住む環境を自ら変えようとするのは、歴史・宗教的な背景もあるのかもしれません。正教信者多数で、保守的なロシアとは対照的で興味深かったです。キリスト教が主流であるヨーロッパでも、宗教や歴史に基づいた価値観は多様です。
南米
続いて、日系人が多く、昔から日本とゆかりのある南米について、チリとアルゼンチンで活動をされた福岡さんの体験談を元にご紹介します。
*詳しく知りたい人は、
外務省「中南米 チリ共和国 Republic of Chile」
外務省「中南米 アルゼンチン共和国 Argentine Republic」
も参考に。
*中南米の日系人については、外務省「よくある質問集 中南米」の『問2.中南米にはどの位の日系人がいるのですか。』にも詳しく載っています。
福岡さんの記事:第131回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第6弾福岡拓磨さん【南米で子供の貧困支援】
「チリは、南米の中でも日本っぽいところがある国です。真面目だけど内気な人が多いです。私が日本学科にいたので余計にそう感じたかもしれませんが、その後南米の他の国を回って、チリの人が特に穏やかだと確信しました。」
「アルゼンチン現地の人達は陽気でノリが良く、すぐに受け入れてくれたので、簡単に打ち解けて仲間になることができました。」(以上引用)
南米には陽気な人が多いイメージがあったのですが、アルゼンチンのようにこうした典型的な南米のイメージに当てはまる国もあれば、中にはチリのようにそうでもない国があるというイメージを持ったという福岡さんのお話を聞いて、印象が変わりました。南米の中にも様々な国がありそうですね。
中東欧
次は、日本人にとって特に渡航する機会の少ない中東欧についてご紹介します。20世紀後半は共産主義国だったこともあり、政治的な理由で日本からの渡航が難しかった国も少なくありません。
まずはチェコで活動していた松元さんのお話です。
*チェコについて詳しく知りたい人は、外務省「欧州 チェコ共和国
Czech Republic」も参考にしてみてください。
松元さんの記事:第120回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第2弾松元一織さん【海外に将棋を広める活動】
チェコについて、松元さんはこのようにお話ししました。
「意外と日本と似ているところがあると思いました。」「チェコに来てみるとシャイな方も少なくない上に、食事もジャンクでなくおしゃれで、口に合う物が多かったです。」
「チェコの隣のドイツにも行ったことがあるのですが、そちらは「ザ・海外!」というイメージに当てはまりました(笑)」(以上引用)
実は私もチェコに滞在したことがあるのですが、松元さんがおっしゃるように、他のヨーロッパの国々と比較するとチェコにはおとなしい人が多い印象を受けました。プラハの観光地にいると、地元のチェコ人の声よりも観光客のロシア人の声の方が目立ち、驚いたほどです。
最後に、セルビアに留学した湯川さんのお話を紹介します。
*セルビアについて、詳しくは外務省の「欧州 セルビア共和国 Republic of Serbia」も参考にしてみてください。
湯川さんの記事:第148回:ユニークな国留学特集~あなたは何しに○○へ?~第16弾湯川知樹さん【セルビアでスポーツ留学】
湯川さんは、社会人になってからセルビアにいた時の話をすることがあることについて、このようにお話しました。
「仕事柄経済の話をお客さんとする際に、メジャーではなく、社会主義時代を経験したセルビアの話は、お客さんの興味をひき、営業に繋げるための糸口となっているので、他の営業マンには真似できないような交渉ができていると感じることもあります。」(以上引用)
確かに、日本人の中でも旧共産圏に留学した人は少ないです。私も旧ソ連のロシアで留学していましたが、帰国後に日本で共産主義時代についての話をすると、日本やアメリカといった資本主義国との政治および経済のシステムの違いについて、興味を持って話を聞いてもらえていることを実感します。ウクライナ侵攻関連のニュースを目にした時も、ソ連時代からの歴史観を引き継ぐロシアがなぜそのような理屈でウクライナを侵攻したのかについて理解することができるようになりました。
まとめ
「ユニークな国特集」では、「欧米」で留学した人の体験談も多く取り扱いましたが、国によって状況が大きく異なることが分かりました。「海外」「欧米」と言っても、日本人が主に訪れる北米や西ヨーロッパだけではなく、それ以外にも様々な国や地域が存在し、多様な価値観が存在しているということについて、多くの人にこちらの記事を通じて知っていただけると嬉しいです!
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