とまりぎ とまりぎ ートビタテ生の拠り所、トビタテ生の和を作るー

第241回:マイプロ特集#05:休みたい時に休める、人生のパーキングエリア計画

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

2022.07.26

「トビタテ生のプロジェクトをもっと広めたい!」という思いからスタートしたマイプロ交流会インタビュー企画!

マイプロとは、留学を通して得た学び・興味・関心などを基にして、トビタテ生自身で発案・企画し実行する活動。

そんなマイプロを起点に自由に交流できる場として、マイプロ交流部屋というコミュニティが運営されています。


 

みなさんこんにちは!トビタテ11期の竹下です!

今回は、死生学を専攻する傍ら、パンを焼いてお茶の時間を提供しているトビタテ12期の岡山千紗さんにインタビューしてきました!

ある時を境に、狂ったようにパンを焼くようになったという千紗さん。

そのきっかけとは?そしてそのパンを焼いて、何を思い、どんなビジョンを描いているのか?

 

「ケア」について興味がある人、ゆっくり暖かい気持ちに包まれたい人、なんとなく背中を押してほしい人には特にみてほしい内容です!

【インタビュー、執筆:竹下 菜々子】

今回のトビタテ生の自己紹介

名前:岡山千紗

期・コース、国:大学12期・新興国コース、インド・イギリス

期間: 未定

経歴:

実践宗教学研究科がある大学院で死生学を専攻(休学中)。

また、重度心身障害の姉がいるきょうだい児として、障害児のきょうだい支援に携わる。

生きがいは、山に登ることと、パンを焼くこと。

プロジェクト概要

───食事を”済ます”だけではない、”楽しむ”キッチン

竹下:プロジェクト概要を教えて!

岡山:一言で言うと、食材、調味料、キッチンがサブスクリプションになっているスペースコミュニティ「まちのキッチン」。一人暮らししたことある人はわかると思うんだけど、一人暮らしのキッチンって超狭いんだよね。パンを焼くスペースもない。(笑)

キッチンだけならまだしも、冷蔵庫も小さくて、野菜や肉も調味料も一人では使い切れずにすぐ腐ってしまう。そうなると、食事を済ませることだけがメインになってしまう。一人暮らしは食事を済ませるためにあるようなもので、食事を楽しむことは考えられていない気がするんだよね。

だから、食材、調味料、キッチンがサブスクリプションになってるスペースで、そこに通う人たちとコミュニティを構築しながら、食事を楽しめる空間があれば良いなって思ったの!この「まちのキッチン」が実現できれば、孤食解消や地産地消の推進、食品ロス解消、グリーフケアなどの課題解決につながるのではないかと考えたり、そこにまちの生産者が加わってくれれば農業体験ができて、世代間交流が自然に生まれちゃうかもしれないという構想!

プロジェクト構想のきっかけ

───生産性がない自分に耐えきれず、狂ったようにパンを焼いて友達とお茶をした時間

竹下:プロジェクト構想のきっかけを教えて!

岡山:専攻が死生学っていうのもあって、「ケアとは何か」を考える機会がすごく多いんだよね。それで、ずっとケアをする側で考えてたんだけど、ある日ケアされる側になったの。山に登りすぎて、半月板を壊して両足手術。生きがいの山登りもできない、松葉杖でインドなんて行けるわけがないと主治医に怒られ、さらにはコロナの蔓延で先行きが見えない不安でいっぱいだったんだよね。

手術後は自分だけでできることが少なくて、周りの手を借りないとトイレにも行けなくて。それに家には車椅子で24時間介護が必要な姉がいるから、家族はダブル介護状態だった。介護の大変さを知っているがゆえに、自分が家にいるのが辛くて辛くて仕方なくて、生産性がない自分に耐えきれなくて、パンを狂ったように焼くようになったんだよね(笑)

パンの生地って叩いてこねるんだけど、叩きつけるたびに、ストレスが美味しく消化されるし、家中がいい匂いになるし、ふわふわになるの!

そのパンのことだったり、すごく辛かったよーっていうことをnoteで発信するようになったら、友達が家に遊びに来てくれて、お茶の時間を過ごすようになった。心身ともに宙ぶらりんだった自分に、目的もなく時間をともにしたりとか、焼きたてのクッキー食べたりとか、自己開示したことで向こうも自己開示してくれるようになって、お互いの弱さをゆるく包んでくれる空間って、すごくすごく大事だなって思ったんだよね。

その時に思いついたのが、「まちのキッチン」。

マイプロ発表後の変化

──マイプロを聞きにきてくれたトビタテ生と一緒に、長野県に移住します!

竹下:マイプロ発表後、何か変化はあった?

岡山:実は、トビタテ以外の周りの大人たちにプロジェクト構想を話したことがあって、そのとき結構否定的な意見が多くて・・・

こういうアイデアは社会にとってすごく大事だと思ってたけど、そうでもないんじゃないかな?って思うようになって自信を喪失していた時期があったんだよね。

そんな時に、トビタテ12期の友達が「そのアイデアめっちゃ面白いからマイプロで発表しなよ!」って背中を押してくれて、その勢いで事務局の人と壁打ちすることになったの(笑)

そしたら事務局の人がめちゃめちゃ面白がってくれて、「これ本当にいいアイデアだと思う!その考え方はとても大事だし、マイプロで発表することでアイデアが形になるかもしれない!」って言われてマイプロで発表したんだよね。

そしたら、医学を専攻しつつ料理留学をしていたトビタテ生が「自分と考えてることがすごく近い」と言って発表を聞きにきてくれて、自分はケアの視点、相手は医療の視点で意気投合して、後に一緒に長野に移住して、活動することになったんだよね!

今後の活動内容

───医療とか福祉とかの線引きが曖昧になる場づくり

竹下:長野に移住して活動するって例えばどんなことする予定なの?

岡山:医療とか福祉とかの線引きが曖昧になる場づくりをする予定!具体的には、場や時間を分かち合いながら「ともにいる」ことで人と人、人と社会とか、社会と社会のつながりをムリなく形成できるような空間や仕掛けづくりをしたいと思ってるかな。

岡山:孤独とか社会的孤立っていうのが健康リスクを高めるっていう研究結果が出ていて、その社会的孤立を解消するために医療者やその他の人が、社会的な役割・つながりを処方する取り組みがイギリスで実際にあるんだよね。そんな取り組みを日本でもやることで、社会的孤立を感じていた人がイキイキと活動しながら社会に貢献できている、みたいな実感を持てるような社会をつくっていきたいな!

将来のビジョン

───人生のパーキングエリアをつくりたい!

竹下:将来のビジョンとかテーマって何かある?

岡山:私の人生のテーマは、「休みたい時に立ち止まれる場所、人生のパーキングエリアを作ること」なのね!

竹下:人生のパーキングエリアってどういうこと?

岡山:今の社会って、義務教育が終わってから高校大学とエスカレーターのように進学して、就活までほぼノンストップで進んでいくじゃん。その波に乗れないと人生終わり、って考えてる人たちって結構多いなって思って。

例えば不登校になった子や、多浪した人などが「自分は社会不適合者だから」とか言っちゃったり、就活浪人してる子とか自分の居場所が社会にない、っていう人がすごい多いんだよね。でも、休みたい時に休めばいいし、むしろ流れに乗らないでちゃんと考えられる人って素敵だと思うから、そういうのをサポートできるようなことをしたいんだよね!

竹下:確かに最近だとコロナによって社会と断絶されたり、孤独を感じる人が増えるってニュースでも聞くよね。

岡山:そうだよね。ケアで孤独が解消できるかって言ったらそうではないけど、それでも何も目に見えるリターンがなくても、心の底から私はここにいていいんだ、って思えた時に、多分その人はちゃんと休めるようになるんだろうなって思う。何もできなくても、暗闇のなかで一緒に揺れることが大事なんだろうなって思って、めっちゃお茶に誘ってる(笑)

トビタテ生へのメッセージ

竹下:何かトビタテ生に伝えたいことはありますか?

岡山:疲れたら、長野県小諸市にお茶しにきてください〜!お問い合わせ先はこちらです!

Facebook:https://www.facebook.com/chisa.okyama/

おかやまちさ note:https://note.com/piyama_care

編集後記

今回は、死生学を専攻する傍らパンを焼いてお茶の時間を提供している岡山千紗ちゃんにインタビューしてきました!

ただひたすらに、千紗ちゃんの懐のあったかさを感じる回でした。

上記の”おかやまちさnote”もあたたかさに溢れていて、やさしい気持ちになれるので見てみてください!

そして千紗ちゃん、是非長野にお茶しに行きます〜〜〜!^_^

 

※写真は許可を得て掲載しています。

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