とまりぎ とまりぎ ートビタテ生の拠り所、トビタテ生の和を作るー

第243回:マイプロ特集#06:子どもたちが安心して冒険できる、“ソウゾウ”基地をつくる!

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

竹下菜々子【事務局インターン,大学11期】

2022.08.02

「トビタテ生のプロジェクトをもっと広めたい!」という思いからスタートしたマイプロ交流会インタビュー企画!

マイプロとは、留学を通して得た学び・興味・関心などを基にして、トビタテ生自身で発案・企画し実行する活動。

そんなマイプロを起点に自由に交流できる場として、マイプロ交流部屋というコミュニティが運営されています。


 

みなさんこんにちは!トビタテ11期の竹下です!

今回は、難民支援ボランティアへの参加をきっかけに、地域・まちづくりに携わるようになったという小森史靖さんにインタビューしてきました!

「子どもたちが安心して冒険し、自分や社会の未来をソウゾウできる世の中」を実現させたいという小森さん。そのために、現在活動していることとは?

 

まちづくりや小中高生向けのスクール事業に興味がある人、自分らしさを大切にしたい人、アイドルの概念が好きな人にも読んでもらいたい内容です。

【インタビュー、執筆:竹下菜々子】

今回のトビタテ生の自己紹介

名前:小森史靖

期・コース、国:大学14期・多様性人材コース、カナダ

期間: 未定

テーマ:多文化共生×まちづくり

経歴:

​​転勤族の家庭に生まれ、幼い頃からよそ者扱い、いじめ、不登校などを経験し、自分らしくいられる居場所や仲間の大切さを実感する。また、大学一年時に日本の難民支援ボランティアを通して、社会的つながりの重要性、エンパワメント、多様性・多視性の大切さを学ぶ。日々の生きがいは“アイドルの推し活”。

プロジェクト概要

───シャカイをアソビバに!“ソウゾウしい”人を育む

竹下:プロジェクトの概要を教えてください!

小森:「シャカイをアソビバに!“ソウゾウしい”人を育む」をコンセプトに、5教科を教えない小中学生向けオーダーメイドPBLスクール「あむラボ」を立ち上げました。一人ひとりの「好き」や「やりたい」を起点にプロジェクトを立ち上げ、自分のペースであれこれ「やってみる」教室です。

 

小森:自ら問いを立て、解決策を発想し、社会に実装することで、その子ならではのモチベーション、主体性・社会性・創造性など、アウトプット型の学びで社会を自由に冒険できる力を育みます。最近では、「1cmという定義はどのようにして生まれたの?」「どうやったらサッカーが上手になるの?」「パイプオルガンの作り方・組み立て方とは?」といった問いやテーマを立て、子どもたちがプロジェクトを進めています。

 

*あむラボ」の由来:自分の夢・志の実現に向けて、社会に散らばる様々な材料や資源を集め、「プロジェクト」という名の舟を編み、旅へ出る。その先々で巡り会った人々と「物語」をしながら、新しい意味を共創していく。その中で「自分とは何か(who I am)」を探究し、ありたい姿の輪郭を描きながら、自分らしい社会とのつながり方をし、自分らしい社会の楽しみ方(how to am use)を発見していく。そんな営みを、もっと自由研究のように実験的に試みることできる、社会をチカクする手触り感のある場所にしたい!という想いで命名。

プロジェクトを始めたきっかけ

────難民支援ボランティアで感じた”社会的につながることの重要性”
竹下:プロジェクトを始めたきっかけを教えてください!

小森:大学一年時に難民支援の現場に立ち会い、当事者と対話したことがきっかけです。対話をする中で、”社会的な分断によって、その人の想いや可能性がチカクされず、捻じ曲げられたり、ないものとされることに強烈な違和感を抱きました。その経験から、その人にとっての「大切な他者」との出会いや社会とのつながりをデザインをすること、その人らしい冒険や物語を応援することが、自分の一番やりたいことだと気づきました。

活動を始めるにあたって、様々な社会現場に赴いてリアルな声を伺ったところ、「子どもが自分に自信を持てていない」「幅広い体験をさせてあげられていない」など、子どもに関する困りごとに何度も出会いました。そしてその背景には、「地域の学生や大人との関わりがほとんどない」「地域社会で安心して挑戦ができる環境が整っていない」など、子どもたちを取り巻く環境が大きく影響しているのではないか、と考えました。

そこで、子どもたちが好奇心を通じて、自分らしく社会とつながれる選択肢を増やし、地域の人々がいろいろな形で関わり、応援できる文化をつくりたいと考えるようになりました。

これまでの活動

────好きで社会とつながる秘密基地(フリースクール)「アトリエあす」
竹下:今まででの活動の中で一番印象的だったことはなんですか?

小森:なんらかの事情で学校へ行けない・行かない選択をした小中学生のためのフリースクール「アトリエあす」での活動です(「あむラボ」の立ち上げと並行して、今年の4月から運営)。「好きで社会とつながる秘密基地」をコンセプトに、小説を書く、パソコンの部品を集めて組み立てる、オリジナルキャラクターを描く、YouTubeの動画を編集するなど、まさに個々が好きなことに夢中になって、いろんなアウトプットを試みるアトリエのような教室です。

小森:運営を始めた当初は、自分の不登校時代を思い出して、子どもたちは塞ぎ込んでいたり無気力だったりと、ネガティブなイメージが先行していました。しかし実際に一人ひとりと深く関わる中で、それぞれ違った持ち味があって、興味関心があるものの、それが学校という箱の中では表現できず、生きづらさを感じていることを知りました。学校が合わないというだけで、その人の個性が発揮されず可能性が萎んでいく、そのギャップをなんとかしたいと思ったんです。

そういう子どもたちが、学校でも家でもない場所で、他者を感じながら安心して自分のやりたいことを表現したり、何かを生み出すことができる環境の選択肢をもっと増やしていく必要があるし、求めている人にちゃんと届けないといけないなと再認識しています。

自分らしさを引き出すために意識していること

────否定はせず、肯定的なフィードバックをプレゼントのように送り続ける
竹下:今までお話を聞いていて、「自分らしさを引き出す」がテーマだと感じたのですが、それらを引き出すために、小森さん自身が意識していることを教えてください。

小森:まずは自分のやりたいことや想いを表現してもいいんだ、と思ってもらえるような働きかけが大事なんじゃないかなって思います。何かやりたい、という想いは、その人らしさを表現しているものの一部ではあるので、否定は絶対しないし、肯定的なフィードバックをプレゼントのように送り続けることを意識しています。また、その人の発言や様子の背景にあるものを注意深く観察したり傾聴して、「何がそうさせているのか」「本当はどんなことを望んでいるのか」などを本人が認知できるようにちゃんと言葉で促すことも意識しています。そして、勇気や自信がなかなか出せない子には、小さなことからまずは一緒にやってみよう!と、伴走者やバディのような関わり方をしていますね。

竹下:まずは相手の気持ちや意見を受け止めるって大事ですよね!

小森:そうですね。信頼関係が命なので、まずはひたすら聴くことに徹します。また、モチベーションを維持するという意味でも、その人が自分で決定したという実感がないと主体性って持ちづらいと思うので、選択肢は提示はしますが恣意的に誘導することはせずに、本当にその人が納得してるか、心からワクワクしてるかなど、変化を機敏に感じ取りながら対話やプロジェクトを進めるよう気をつけています。

トビタテコミュニティから受けた影響

────お互いの活動を継続的に肯定し合える関係性を築けるコミュニティ
竹下:2022年の後期からとまりぎ東海コアで代表を務められるということですが、トビタテコミュニティに影響を受けていることはありますか?

小森:とまりぎで活動して、たくさんのトビタテ生と会う中で、トビタテコミュニティは自分のビジョンに近い生態系だな、と感じます。トビタテ生のほとんど全員が、マイテーマ・マイビジョンを持ってトビタテに応募して、それを留学というツールを使って実現させようとしている人たちばかりです。自分にとってはとても心地のいい空間だし、お互いの活動を継続的に肯定し合える関係性、そういう同志とのつながりを得られることが嬉しいですね。

またマイプロ交流会で自分の活動を発信したことで、自分が今までやってきたことや将来のビジョンを整理するいい機会になりました。

将来のビジョン

────『私』や『私たち』らしい物語であふれ、冒険と応援が循環するやさしいまちづくり
竹下:将来のビジョンを教えてください!

小森:あむラボやアトリエあすのビジョンにも通ずるのですが、「子どもたちが安心して冒険し、自分や社会の未来をソウゾウできる世の中」を目指したいです。

小森:「ありのままの自分でいていいんだ」という自信や安心感を持てるような環境、そして、何かに挑戦できる機会やきっかけがもっと身近にあったら、より自分の人生に主体的にかつ社会に当事者意識を持てると思うんです。その中で、自分も含めた大切だなと思える人たちの未来をあれこれ思い描いたり、おもしろがりながらかたち創ったりできる人たちが増えていく。そうして、「『私』や『私たち』らしい物語であふれ、冒険と応援が循環するやさしいまちづくり」を人生かけてやっていきたいと思っています。そんなまちになれば、結果として、子どもたちだけでなく若者にも大人にもやさしいまちになるんじゃないかなと信じてます。あむラボやアトリエあすはその拠点となる、クリエイティブ・セキュアベース(“ソウゾウ”基地)にしていきたいんです。

また、「個と社会の調和」が僕の人生のテーマなんですが、自己実現と他者貢献を同時に叶えている人、つまり夢を生きながら志を活かしている、そんな“生き活き”とした人が増えるといいなと思ってます。僕のイメージでは、アーティストやアイドルがそれに近い存在なんですよね。自分の好きなことをありのままに表現してたら、結果として誰かから感謝・応援されて、共感を資本に経済が回っている状態。それと同じように、子どもたちも自分のやりたいことに夢中になっていたら、いつの間にか感謝・応援しされている。そして、その子どもたちの学びや成長をいろんな人がいろんな形で関わりあって、みんなでおもしろがりながらその物語を見届けている、そんなエデュケーション×エンターテイメントな世界観・構造を創り出したいですね。

トビタテ生へのメッセージ

竹下:何かトビタテ生に伝えたいことはありますか?

小森:『アトリエあす』という「好き」で社会とつながる秘密基地というコンセプトで、静岡にて不登校の子どもたち向けのフリースクールをやってます!よかったら活動風景をSNS等で、覗いてみてください👀

また、今秋に『あむラボ』という5教科を教えない小中学生向けのオーダーメイドPBLスクールを開校する予定です💡探究型学習やプロジェクト型学習に興味ある方、またこのような取り組みをオモロイと思ってくれる方、ぜひつながりましょ〜!

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編集後記

今回は、静岡で子どもたちの「好き」「やりたい」を起点に地域づくりに取り組む小森さんにインタビューしてきました。

「あむラボ」「アトリエあす」など、小森さんの想いが詰まったプロジェクトネームに、心躍る時間でした!小森さんのこれからの活動も楽しみですね!貴重な機会をありがとうございました!

 

※写真は許可を得て掲載しています。

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