第252回:とまりぎ高校チームインタビュー記事Vol.1:「誰もがおもしろさを感じられる社会」を目指して
2022.08.03
みなさん、こんにちは!
今回はインタビュー企画として、トビタテ留学後も夢に向かって頑張っている高校生コース出身者の樋澤 秀悟さんにお話を聞いてきました。
お話ししてくれたのは高校生コース5期生で現在は大学1年生の樋澤 秀悟さん、通称ガオくんです。
【インタビュアー:中越真央(高校チーム,高校7期)】
目次
プロフィール
名前:樋澤 秀悟さん
ニックネーム:ガオくん
学部:経済学部1年
トビタテのコース:高校生コース第5期 プロフェッショナル・未来テクノロジー人材枠
留学先:アメリカ、カリフォルニア州(ロサンゼルス、シリコンバレー)
マイブーム:PowerPointの限界に挑戦中
留学について
ー本日はよろしくお願いします!
まず、どのような留学をされたのか教えてください。
高校生コース5期、未来テクノロジー人材枠で、アメリカの西海岸に2か月間留学しました。「人々を感動させるコンテンツ作り」を目指し、ロサンゼルスやシリコンバレーで大学のサイエンスプログラムやインターンシップ、IT学修を行いました。
ー留学先で2ヶ月、インターンシップなど3つのことを行ったということですが、当時からすでに将来したいことが明確だったのですか?
そうですね、留学以前から将来の目標は明確に持っていて、世界中に感動を届ける世界一のクリエイターになろうと思っていました。意味が分からない夢のように聞こえますが、真剣にこの夢を叶えようとしていましたね。
その目標を実現するために、アプリや映像などのデジタルエンターテインメントを扱う会社を作りたかったんです。だから高校生の時の留学では、世界一の情報技術、エンターテインメントに特化したアメリカの西海岸、ロサンゼルスやシリコンバレーに留学しました。
ー高校生の時から大きな夢をお持ちだったんですね!その夢を持つきっかけは何だったんでしょうか。
大好きなLittle Glee Monsterの影響ですね。実力で有名になっていく姿に惚れて今でも大好きです。ライブに行った時に、同じ年代のグループが老若男女問わず、多くの人に感動や明日を生きる活力を与えていることに感動しました。
彼女たちは好きな歌で感動を与えている。じゃあ、僕は好きな映像制作、アプリ制作で世界中の人に感動を届けたいと思ったのがきっかけですね。
ーなるほど!
次に、留学での失敗や思い出を教えてください!
今思うと、すべてが恥ずかしいですね。とても未熟な状態で行った留学でしたが、何より現地であったトビタテ生に助けられました。
特に大変だったのは、最後の3週間、英語で数学を学んだことですね。英語が特別できるわけではないし…中学レベルの数学しかできないし…という中で英語で微分積分を学んだりディープラーニングについて考えを深めました。
ALT: 現地のMeetupで交流する様子
ー現地でトビタテ生と会ったんですね!
そうですね、なかなかアグレッシブなトビタテ生と出会い、色々助けられました。彼らのお陰で、Googleの本社に行って、社員食堂でご飯を食べたり実際に働いている方と知り合うこともできました。
友達に助けられた良い経験でしたし、高い志を持った友達を作ることのありがたみを感じましたね。
ALT: 現地で出会ったトビタテ生とのショット
ー素敵な友達ですね!
留学のお話を聞いていると、留学先で色々なことに挑戦していたように感じたのですが、その原動力は何だったんですか??
原動力は2つあります。
1つ目に、トビタテ、高校、大学で出会った仲間の存在です。それぞれの目標に向かって挑戦する仲間の存在が非常に大きい!何より僕も頑張らなきゃと思えるし、僕もできるんだ、社会って変えられるんだ、インパクトを起こせるんだという自信にもなります。ただ、僕はなんてできない人間なんだって落ち込むこともありますね笑。
2つ目に、これまでの人生で出会ってきた人やお世話になった人への恩返しの気持ちですね。中学校時代の恩師に言われた「樋澤くんが有名になればまた会える」という言葉が原動力になっています。
ーなるほど、原動力は人との関わりなんですね。
では、人との関わりの中で大切にしていることはありますか?
人との関わりという面では、人に気を遣う、社会に対して気を遣うようにしています。例えば、ドアを開けてあげたり席を譲ったりです。これって好感度を高めるためにやっていると見られがちだけど、僕の中では、気を遣うことで社会の問題が見えてきたり、色々な発見があるんですよね。社会に気を遣う行動は「誰もがおもしろさを感じられる社会」に繋がるなと思っています。
ーでは、人との関わりに関係して、樋澤さんが思うトビタテコミュニティの良さを教えてください!
それぞれのトビタテ生が色々な分野で活躍したり熱を注いでいるところです!
多くのトビタテ生は現在のステータス、例えばどこの大学に行っていてどれだけお金を持っていてというような社会的地位よりも、今何をやっていてどういう社会を目指しているのかといったことに価値を置いていますよね。そういうところが良いよなあと常々感じています。
ひとつの違う価値として「今何をしているのか」があるので、「僕もまだ活躍できる!」と思えます。賢い人や行動力のある人が本当に沢山いるので、彼らに刺激を与え合いながら彼らと共に成長できたらなあと思っています。
大学受験と留学
ーここからは大学受験と留学についてお話を聞いていきたいと思います。
高校生コース出身者に共通する課題として大学受験があるわけですが、樋澤さんは留学と大学受験をどうやって繋げましたか?
僕がトビタテでの留学が大学受験に繋がったなと思うのが、自分の行動に対する目的を重視できるようになったことですね。というのも、トビタテの志望理由書で「自分は何のために何がしたくてどういった留学にいくんだ」って書くんですけど、その時に大学や今後の人生で何を軸にして生きていくかをじっくり考えることができたなと思っていて、受験前にそれができたっていうのは大きかったなと思います。
ー樋澤さんは留学と大学受験で分野を変えていらっしゃると思うのですが、その理由を教えてください。
分野を「変えた」というよりは「広げた」という風に捉えています。
分野を「広げた」理由としては、大学の総合型選抜で落ちてしまったことがとても大きくて、総合型選抜の志望理由書を書く時に人生の目的を沢山考えたつもりでした。感動を届けてどうしたいのか、どんな社会にしていきたいのか、何のために僕は生きているのか、どうして人類は苦しむ部分もありながら生きているのかを考えて、そこで見出した答えが「人間はおもしろさを見出すために生きているんだ」っていう結論だったんです。
というのも、「おもしろ」の語源は、真っ暗だった目の前がぱっと開けて明るくなって、素晴らしい景色が広がった状態を指しているという説があって。それを現代風に考えると、わくわくどきどき、希望だと考えたんです。しかし、入試に当てはめた時にそれを実現させるための具体策が実績不足、検証不足でうまくあげられなかったのかなと思います。
そこで、自然科学(数学や物理)より社会科学の視点から実際に目指したい社会像をはっきりさせることが僕の人生において先なんじゃないかと考えて、分野を広げました。
ただ、見方を変えると逃げただけだと思われますし、僕の力不足だったからこそこうなったという思いもあります。だから、社会科学と自然科学を同時に学んだり、両方学んだりということは時間もお金もかかるけれど、僕はやってみようと思っています。
これから
ー最後にこれからやりたいこと、将来の目標についてバシッとお願いします!
将来の目標は、空間と時間に捉われずに、誰もが生きていておもしろいって感じられるような社会を作ることです!
そのために、エンターテインメントを用いて長く持続的に人間の幸せを作り出すことに取り組んでいきたいんですよね。具体的には映像やアプリといったデジタルテクノロジーで人を動かして、短期的な楽しみだけではなくおもしろく社会問題も解決していきたいと思います。大学では社会科学の視点から、人を動かす目的になる「いい社会、悪い社会」について考えを深めていこうと思っています。
将来の目標のために今やりたいこととしては夏休みに沢山本を読んだり、プログラミングの勉強をしたいなと思ってます。意外と大学生活が忙しくて、したい勉強ができていないからです。他には、自己分析に力を入れたいです。環境のせいにしないためにも、「自分は何ができて何ができないのか、どのような考え・思想を持っていて、どのような社会を目指しているのか」を理解して、将来に繋げていきたいと思います。
うん。バシッときまんなかったね笑
編集後記
今回のインタビューでは、トビタテ生とお話すると「明日も頑張ろう!」と思えるなあと改めて感じました!
読んでくれた皆さんにも樋澤さんの熱い思いが伝わっていると嬉しいです(o^―^o)
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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