第272回:とまりぎ九州インタビュー記事 オランダとドイツでコミュニケーションデザインについて学ぶ
2023.03.11
こんにちは!とまりぎ九州広報担当のまひるです!
今回はトビタテ12期俵綾那さんに留学中の活動やエピソードをインタビューしました!
初めての留学に不安がある方、コミュニケーションデザインやゲーム開発に興味がある方、ぜひ一読してください!
目次
トビタテ生の紹介
名前:俵 綾那 (たわら あやな)さん
所属:大学生コース12期
渡航先:オランダ、ドイツ
現在は九州大学大学院にてコミュニケーションデザイン(注1)について研究中。
(注1)コミュニケーションデザイン:人と人との間のコミュニケーションをデザインすること
留学先での活動
– なぜ留学先をオランダとドイツにしようと思ったのですか?
実は国にこだわりはありません。学部の交換留学先の選択肢としてこの国なら面白そうだなと感じて選びました。
– 留学先で何について学んだのですか?
オランダではゲームデザイン、ドイツでは大学の専攻と同じコミュニケーションデザインについてグループワークを通して学びました。コミュニケーションデザインっていうのは個人的に、人の気持ちをデザインする学問だと思っています。例えば「ゲームをしていたら楽しい」その「楽しい」の理由がわかって作り出せれば、他に転用できるのではないかと思うんです。広告とかに使えそうですよね。
− グループワークではどんなことをしたのですか?
身近な社会を解決するためのゲームを開発しました。オランダではポイ捨てが多かったのでそこに着目してゴミ箱を作りました。ゴミを捨てると、ゴミ箱に搭載されたセンサーが感知してゴミ箱が喋るような仕組みを作り、ただしゃべるだけでなくて2つ穴があいたゴミ箱を用意してそれぞれ違うセリフを準備します。その2つの穴が、A ・Bの選択肢のように見せると、人々はどちらの選択肢も知りたくなって近くに捨てられているゴミも捨てるのではないかと考えました。
【オランダの大学でアナログゲームをグループ制作した時のテストプレイの様子】
– 留学中は他にどんな活動をしましたか?
ボードゲームを作ってコンペティションで入賞しました。インドのデザイン系の大学が主催しているSDGsの17の目標のうち8つをテーマにしたコンペでゲーム分野に応募しました。作ったボードゲームは8つのうち、「1. 貧困をなくそう」をテーマにした人生ゲームnのようなものです。実は貧困と程遠いような日本でも、相対的貧困(注2) が多くて、一般家庭のようだけど、内部を見ると貧困のような特殊な状況があります。国の中で貧困な人たちは実は6人に1人、高齢者やひとり親世代が大半だそうです。このゲームの流れはまず性別を決め、男女別で職業カードを引きます。異性のパートナーと子どもを入れて3人家族で開始します。マスを進めていくと子どもが進学し、もしイベントマスで離婚のカードが出るとパートナーがいなくなります。すると収入がなくなるので生活状況は厳しくなりますよね。それでも子どもは進学し、習い事をはじめたり、兄弟ができたりするのでゲームを通じて貧困が感じられる。そんな現実味のある貧困に対するゲームです。
(注2)相対性貧困:その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のこと
引用:https://www.worldvision.jp/children/poverty_18.html#d0e9d87eb78fa54e47cd213ca7606442
留学中ハプニング!
– 留学中何かハプニングはありましたか?その中でもワースト1位を教えてください。
ハプニング……。たくさんあります!お財布にダメージを与えたのが、帰国前の1人旅行。ドイツからロンドンにいく為に空港に念の為4時間前に行ったんです。でもその日何があったのか、搭乗手続きのところで人がたくさん並んでいたんです。隣の建物まで長い列ができていて、遂に飛行機を逃してしまいました。もちろん私が4時間前に来て乗れなかったのに、その後に来た人たちも乗れていないんですよね。それで逃した人たちと集まって航空会社に返金の抗議をしに行きました。航空会社の人がいうには空港の警備に問題があるそうで、その後警備のところにまた抗議に行きました。その場にいた同じロンドンに向かう予定だった男性と次の日のフライトでロンドンに行ったのですが、代金がとても高かったんです。お財布的には辛かった経験なのですが、一緒にロンドンに行った男性がとても親切で、ロンドンのヒースロー空港から中心地まで専属のガイドみたいに観光地を紹介をしてくれました。留学中に1人旅を三回しましたが、その全てで一期一会の出会いがありました。ぜひ日本でもしたいと思いますね。
帰国後
− 帰国後何か志に変化はありましたか?また、今後の目標を教えてください。
志の変化というか、帰国後は自分に自信がつきました。初の一人暮らし&初留学&初ヨーロッパinコロナ禍・・・。今後、壁にぶつかっても、コロナ禍で欧州留学したことが自分の後押しになると思います。帰国後は依頼を受けて体験談を話していていて、留学を考えている人の役に立てたらいいなと思っています。自分も留学前にもやもやした気持ちも先輩に聞くことで解消された経験があるから、自分も志す人の留学へのハードルを下げられたらと思っています。
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