第271回【とまりぎ中国インタビュー】南アフリカ×ボランティア 高校生でアフリカ留学
2023.03.09
目次
初めに
皆さんこんにちは!
中国コア広報のトウメです。
この度中国コアでは、中国地方にゆかりのあるトビタテ生の留学体験インタビューを連載していきます。
第1回、神代貢志さんの留学体験記はこちら→https://tobitate-net.com/interview/22361/
第2回は伊藤百花さんの留学体験記です。
今回のトビタテ生
名前:伊藤百花
トビタテ期:高校4期 国際ボランティア
留学先:南アフリカ共和国
留学時の学年:高校2年生
留学期間:約1ヶ月
留学概要:南アフリカのケアセンターでボランティアを行いながら、貧困の現状を知る。
高校生の奨学金事情

海外に元々行きたいと思ってはいました。そんな時に、「塵やまで暮らしてる子供たち」みたいな特集をテレビで見ました。そこで青年海外協力隊の紹介をしていて、「そういう仕事があるのか!」と思いました。
それで国際ボランティアのような留学をしたいと、なんとなく考えていました。




トビタテと出会ったきっかけは何ですか?
留学はお金がかかるので、高校生では無理かなと思っていました。でもトビタテは高校生でも支援してくれると聞いて、応募しようと決めました。


そこからすぐに応募して・・って感じですか?
夏ぐらいにトビタテを知って、その時は応募する気で学校の先生にも言いました。
でも少し怖くなっちゃって(笑)。
年末まで迷ってたら、三者懇談で「先生にどうするの?」って言われました。先生も親もいる手前、「応募します」としか言えなくて(笑)。そこから応募書類を書き始めました。



留学大図鑑を最大限に活用しよう!

調べてみたら、アパルトヘイトの過去からなる貧困問題、教育格差に携われるボランティアを見つけて応募しました。


準備も大変じゃないですか?

*留学大図鑑:トビタテ!留学JAPAN事務局が運営しているサイト。高校生・大学生の留学体験記がたくさん掲載されています。
放火に盗難!トラブル発生!

具体的には子どもたちと遊んだり、先生のお手伝いをしたりしました。
後は・・*アンバサダー活動として日本の折り紙を教えました!
折り方を英語で訳した本を作って、持っていきました。
大変だったのですが、みんな楽しんでくれました!

*アンバサダー活動:トビタテ生が求められる現地の活動の1つ。日本の文化を紹介する活動であれば、何をしてもオッケーです。

↑百花さんが作った英訳付きの折り紙の折り方

ずっと同じケアセンターで活動されていたんですか?
本当なら1つのケアセンターだけだったのですが、1つ目のセンターが放火されてしまって。
それで途中で別のセンターに移動しました。


南アフリカだからというよりは、そういう理由もあったかもしれません。
都市部は日本よりかは安全度は下がりますが、危険ではないです。


これは南アフリカだからというよりは、海外では頻繁に起こりますね。


これは南アフリカだからというよりは、海外では頻繁に起こりますね。

他に留学中に困ったことはありましたか?
実は、同じプログラムに参加していたトビタテ生が3人くらいいたんです。
みんな英語がペラペラでした。その人たちが現地の人と喋ってるのを見ると圧倒されて、英語を話せなくなりました。



現地の子どもと遊んでいる様子
エヴァンジェリスト活動&その後のキャリア

*エヴァンジェリスト活動:留学で得た経験や知識を発信していく活動。
家庭で余ってしまった鉛筆などの文房具を地域の方や学生から集めました。


船で送ったのですが、盗まれたり他の荷物に紛れたりして・・・。


自分が持ってたものが、現地に届いている写真を見ると感動しました。


「食品ロス」と「貧困問題」

社会問題、特に貧困問題に興味があり、最初は社会学部系を志望していました。
しかしトビタテ留学で、そういう問題には色々なファクターが絡まっていると思うようになり、専門的な知識を持って対応できるようにしたいと思いました。
加えて文化とか多角的な視点で見ることが大切だと思って総合科学部を選びました。


大学入学後にサークルなどの活動はされていますか?
今は東広島市初のフードバンクを開設するための準備をしています。


高校生の頃に飲食のバイトをしていたのですが、そこで出る大量の食品廃棄の現場をいつも見ていました。
大量の食品が廃棄されながら、同時に貧困の問題が起きている。ここに違和感を感じました。
そこで、私は「ひとむすび」の中で食品ロスを減らすための活動をしていました。
インスタで料理動画を出してみたりしたのですが、「食品ロス」と「貧困問題」を掛け合わせて問題解決にアプローチすることができませんでした。
そんな時にフードバンクを開設してみないかというお話を頂いて、活動をしているという流れです。


就職の方面は現在検討中ですが、本職ではないにしても携わっていきたいと思っています。


世界で起こっている問題は、日本でも起こっていると思うようになりました。
どこで就職することになっても、グローカルな視点は一貫して持ち続けたいです。


トビタテ生ってすごい人いっぱいいるじゃないですか。そんな人には絶対なれないなと。でも自分の目の前の地域で実践的に活動していったら、キラキラしてるトビタテ生に近付けるのかなと思っています。

トビタテへの応募を考えている人へ

私もjicaの職員になりたいと考えていましたが、留学に行って違うなと思いました。
特に高校生は勢いがあるうちに、留学に行けることも貴重ですね。
今だったら私も南アフリカにいきたいと思っていないと思います。
勢いと若さを生かしてください!


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