第31回:とまりぎインタビュー:貝田 亮介さん【ロジスティクスの最先端を学ぶ!】
こんにちは!トビタテ7期生の川口佑磨です。今回は、同じ7期生で、同じ長崎県出身の貝田さんにインタビューさせて頂きました!
ボストン大学でアカデミックな経験とインターンシップを経験したお話を伺いました!
目次
インタビュイー:貝田亮介さん
首都大学東京 大学院 システムデザイン研究科 航空宇宙工学域 所属
研究テーマ:航空交通に関する研究
留学先: アメリカ合衆国 ボストン大学、インターンシップ
期間:2017年9月~2018年5月
留学のきっかけ
川口)7期の集までお会いして、同じ長崎県出身ということで勝手に親近感をもってしまいました(笑)今日はよろしくお願いします!
貝田)よろしくお願いします。
川口)早速ですが、留学のきっかけを教えてもらってもいいですか?
貝田)学部2年生のころから模擬人工衛星を作るサークルに入っていて、2年間所属していました。その活動の中で、初めて海外(アメリカ)に行った頃から、留学を意識するようになりました。人工衛星の活動を通じて重要性を認識したプロジェクトマネジメントを更に深く勉強したいと思い、その分野で最も進んでいるアメリカを選びました。また、将来のために海外の人と一緒にはたらく経験を積みたいと思いました。 研究のテーマに関しては、物流やモビリティの世界に将来性を感じて、現在は航空交通に関する研究をしています。
川口)なるほど、大学の早い段階で海外の大会に参加するチャンスってすごく貴重ですね。物流やモビリティってずいぶん話題になっていますよね。
ボストン大学での留学について
川口)ボストン大学では、大学のプログラムに参加されていたんですよね?授業を受けていて、日本との違いはありましたか?
貝田)そうです、大学でしたが社会人から大学院に戻られた方が多い環境でした。授業では、先生がよく話を聞いてくれて、コメントもくれました。日本よりも発言の機会が多くて、自分が発言も対等に扱ってくれました。留学前はアメリカの大学での授業ではみんな手を挙げて常に積極的だろうとイメージしていましたが、実際に留学してみると必ずしもそうではないこともあり、日本で聞くアメリカ人へのイメージは常に正しいわけではないと思いました。
川口)確かに、自分の目で確かめてみて、世間一般で言われていることと違うなと感じることありますよね。プロジェクトマネジメントについては、どのようなことをしていたんですか?
貝田)授業の内容は、インフラの整備や製品の開発など幅広いビジネスにおいて、コスト、人員、スケジュールの管理などを題材にディスカッション形式で進めていきました。少人数単位で実際に模擬プロジェクトを運営する授業もあり、私達のグループでは、アプリ開発のプロジェクトを例にプロジェクトマネジメントの理解を深めました。
川口)へ~、そんな授業あるんですね、面白そう!を通じて印象的なエピソードなどありますか?
貝田)授業で「人工知能が製造業に与える影響」についてレポートを書かないといけなかったのですが、先生にレポートの内容に君の意見には賛成できないと書かれました。でも、意見として素晴らしいということで5点満点中4.9点の評価をもらったことが印象的でした。
川口)個人の意見をしっかり持っていて、自分の意見が正しいわけではない、それぞれの意見が尊重されるべきという考え方が現れているね!アメリカのその価値観というか、空気感すごく好き(笑)
インターンシップ活動について
川口)インターンシップの活動はどうでしたか?
貝田)IHCD( IHCD: Institute for Human Centered Design)というところでインターンシップをしました。そこでは、障害者が多く所属していて、バリアフリーのデザインや障害者の方々への支援を行っています。僕は、ボストンの駅のガイドラインの改定プロジェクトに携わっていました。チェックリストの作成や非常時・避難経路についてのガイドラインで、車掌さんや駅員さんだけでなく、駅で働くすべての人向けのガイドラインです。
川口)交通関係のインターンシップを選んだんですね!大学と比べて、インターンシップ先で働いてみてどうでしたか?
貝田)インターンシップでは、やはり仕事という認識が強く、毎日緊張感をもって取り組んでいましたね。楽しいというよりは、責任感をもって働いていました。休日には大学で知り合った友達と飲みに行ったり、観光などでビール工場に行ったりしてました。
川口)そうですよね、貝田さんの友達との写真をFacebookで見ましたが、めちゃくちゃ楽しそうでした(笑)大学で授業を受けることに加えて、インターンシップを通じて、実際に海外で働く感覚を得たのは大きな学びですね。
留学を終えて
川口)留学を終えて、自分のココが変わったなと感じる点はありますか?
貝田)一年間の留学で、フットワーク軽くなって、できるかわからないことに挑戦することに対するハードルが下がりました。人と違うことをすることや、難しそうに感じることも、何とかなるという心構えが身に着きました。現地で、銀行口座を作りにいって、初めは不安だったんですが、いざ行ってみると、なんとかなったりして。
川口)僕もドイツの役所にVISAを取りに行って、それなりに大変でしたが、どうにかなりましたね(笑)
今後の活動について
川口)これからの予定や目標などはありますか?
貝田)就職活動では、自分が研究している物流に関する仕事をしたいと思って、新規の事業を作ったり、海外の投資先、海外の企業と日本でやっていきたいと思っています。海外で働きたいというようなこだわりはないんですが、海外の課題や技術をベースとして海外に行っても、足枷にならない程度の英語力はもって働きたいと思います。
川口)ドローンや自動運転などこれからもっと伸びてくると思うので、ぜひ日本を拠点に世界で活躍してください!
これから留学する人へのメッセージ
川口)最後にメッセージなどあれば、よろしくお願いします!
貝田)アメリカに留学する人は、まず英語をしっかり勉強した方がいいと思います。何とかなるという心構えも大事なんですが、行けば何とかなると思って行くより、もっと有意義な時間を過ごすための準備をしておくべきだと思います。アメリカに来て、結構な時間を語学を使うのはもったいないです。留学に悩んだら、ただ単に留学するのではなくて、まず国内でできることを考えるべき。
川口)めちゃめちゃ共感します。最近、You Tubeやオンライン英会話など英語を勉強する方法ってたくさんありますよね。僕も勉強しないと(汗)今日はお時間いただき、ありがとうございました!
インタビューアー:川口 佑磨
佐世保工業高等専門学校 電気・電子工学科 卒業
豊橋技術科学大学大学院 電気・電子情報工学専攻 卒業
City College of New York, Electrical Engineering PhD
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