第62回とまりぎインタビュー:中川 千絵美さん 前編【社会課題を自分ごと化するために留学に挑戦!】 

2021年10月27日

みなさんこんにちは!トビタテ6期の遠藤です!みなさんは中川千絵美こと「ジェイミー」をご存知ですか?社会課題への関心がすごく強い行動派ガールでもあり、トビタテハウスの住民でもあります!今回はそんな彼女がなぜ留学に行こうと思ったのか?帰国後の活動、就活のモヤモヤをどう乗り越えたのか聞いてきました!!!

トビタテ!留学JAPANの留学内容

国:フィリピン(カガヤン・デ・オロ、カミギン島)
期間:1年間
テーマ:教育で生徒の笑顔作る
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考えてもわからなかったら、行動する

遠藤)ジェイミーはどうして留学しようと思ったの?

中川)大学3年生の時にアムネスティインターナショナルで編集のインターンをしていたんだよね。社会課題の記事を書いていたんけど、なかなか自分ごととして捉えられなかったんだ。記事を書いていても、画面の向こう側のことだと思ってしまって、自分が頭でっかちなんじゃないかって感じたりもしたんだよね。そういう思いを抱えてモヤモヤしながらも、社会課題を解決できるような人生を歩めたらいいなと思っていたね。

遠藤)なるほどな~!モヤモヤがあったんだね

中川)大学3年の9月にもなると就活という言葉がチラチラし始めて、自分の周りではインターンや就活をする人が増えていったの。自分はどうだったかというと、自分自身が社会課題を解決したいと思っていたけど、どういう風にしたら良いのかわからなかったんだよね。NPONGOに就職する道もあれば、CSRが強い会社に進んだりとか

その当時どれが自分に合っているのかわからなくて、このまま就職してしまったら、自分が社会課題を作る側になるのではって思ったりもしたんだよね(笑)それで3ヶ月悩んで気づいたことは「考えてもわからなかったら、行動する」ということ。それでe-Educationにジョインしてフィリピンへ行くことになったんだよ!

遠藤)社会課題に興味ある人にとって就職の悩みはキャリアを考えた時にぶつかることなのかもね!

(カミギン島で現地の先生たちとお祭りに参加した時の写真)

 

社会の無関心を打破する

遠藤)帰国後ははリディラバでインターンしているよね?どういう会社なの?

中川)そうそう!!2年目の休学に入ってインターンしているよ!「社会の無関心を打破する」を掲げてスタディツアーやwebメディアの運営などをしている会社だよ。私は中学生・高校生が参加するスタディツアーの企画を担当しているの。

遠藤)なんでインターンしようと思ったの?

中川)理由は3つあるんだけどまず1つは「社会の無関心を打破する」という理念に共感したことだね。今まで所属してきたインターン先でのイベントは、参加者の多くはもともと社会課題に興味ある人たちばかりだったんだよ。それだとそういったことに無関心な人たちにリーチできてないって感じたんだよね。

当事者だけでは解決できないし、そもそも社会課題って特別なものではないと思うんだよ。なぜなら誰もが社会課題の当事者になり得る可能性があるから。例えば、みんな年取ったら足腰も悪くるなるし、目も悪くなるし、障害を持つようになるよね。

遠藤)たしかに!当事者にならないと他人事と考えてしまうかもね。

中川)だからこそ、社会課題と言われる現状に対して、みんなが関心を持てる状況を作りたいんだよね。

2つ目の理由は、国内の社会課題をもっと知りたいって思ったからかな。社会課題を構造化するという考え方良いと思ったんだよね。フィリピンで途上国の教育課題に向き合ってきたけど、教育課題といってもいろいろあるなって現地に行ってわかったんだ。

遠藤)フィリピンでは例えばどんな現状があった?

中川)教育を受けることができない子供がいたとして、その子が教育が受けられないのは家庭が貧しいことが原因で、学校に行く時間があったら収入を得るために働くかもしれないし、経済的な原因で学校を辞めざるを得なかったりするよね。だからひとくちに教育課題と言っても、教育課題だけではなく様々な要因が複雑関わっているにことがわかったんだ。社会課題を構造化することでボトルネックがどこか?とか、何から手をつけたら良いか?とかがわかると思ったんだよ。

3つ目の理由は、就職してしまったら関われないんだったら、就職前の今のタイミングでリディラバに関わる方がワクワクするなって思ったから!

遠藤)インターンをしていて印象的なエピソードはあったりする?

中川)高校生を対象にしたスタディツアーで、視覚障害者や聴覚障害者と話したり、疑似体験したりしたんだよ。生徒たちが障害に対する理解とか気づきを深めていたんだよね。ツアー後生徒たちが帰り道で困っている障害を持つ方を手助けしたという話を聞いて、小さなことかもしれないけど社会の無関心の打破に繋がったって思ったんだ!!

遠藤)その子たちがそのツアーを経験したから、そのような行動をとることができたのかもしれないと思うとすごく尊いエピソードだね!

(リディラバのイベントで話している写真)

後編につづく。