第64回 とまりぎインタビュー:三宅秀昌さん【ひらめきとうなずき溢れる社会で”意思”ある人が溢れる世界を!!】
皆さんこんにちは!
トビタテ7期生の梅木太郎です!
今回はビジネスハブである香港で、「ビジネスの観点から見た日本と東アジア・東南アジアの今後の関わり方」をテーマに留学していた三宅秀昌さんをインタビューさせていただきました。
現在、会計士として働いている傍ら、将来ウェルビーイングを踏まえたコーチとして活動するため、コーチングプログラムを受講している三宅さん。
留学後の活動や今後の展望についてお聞きしました!!
目次
物事の受け止め方で世界は変わる
梅木:本日は宜しくお願いします!
三宅:こちらこそよろしく!
梅木:三宅さんは大学生時代、会計士試験の勉強を通じて会計の知識を得た後、トビタテ!留学JAPANを活用して香港大学にてビジネスの知識を深める一方、アジア各国を訪問したとお聞きしましています。留学を通して何か三宅さんご自身に変化はありましたか?
三宅:英語や中国語といった語学力や知識としてのビジネススキルが身に付いたことかな。
でもそれ以上に物事の捉え方によって自分の世界は大きく変わるってことに気づくことができた。
それが一番大きな変化だと思う。
梅木:”物事の捉え方”ですか。
三宅:うん。正直な話をすると僕は自分自身の留学成果に自信がなかったんだ。ルームメイトと馬が合わなかったり、勉強やインターンも上手くいかず自分なりに思ったような成果が上げられなくて。
あと、トビタテ1期生として「日本代表だから頑張らなくては!」と勝手にプレッシャーを感じてたなぁ。
香港で出会った友人たちとの一枚
梅木:そうだったんですね。だけど今はトビタテ壮行会のスタッフを務めたり、トビタテ関連のイベントにかなり関わっていますよね。何かきっかけがあったんですか?
三宅:留学報告会の時、「自分は留学成果を残せなかった!!」と肩を震わせながら報告しているトビタテ生を見たときの衝撃がすごかったなぁ。
逃げずに自分ときちんと向き合う姿勢を見た時に、僕自身が自分の可能性に蓋をしていることに気づくことができたんだ。今までは社会の尺度や他人の視点から見た正解・不正解を判断軸として物事を考えていたけど、あの瞬間から「自分の心に従って生きよう」と決めたんだ。
自分の心に耳を傾けて
梅木:留学を終え、自分の心に従って生きてみようと決心してからどんな活動をしてきたのですか?
三宅:帰国後は趣味のドラムにもっと触れたくてアメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学院のサマープログラムを受講したんだ。即興で自分の感情を音に乗せて表現できる毎日は本当に充実したものだったよ。
梅木:声を聞いているだけで楽しそうなのが伝わってきます!
バークリー音楽大学院のサマープログラムの友人との一枚
三宅:ありがとう。でもこの時、僕の中での大きな出会いは音楽だけではなかったんだ。アメリカ滞在中に、所属していた心理学系ゼミの教授のさらに恩師であるクロニンジャー教授にお会いする機会があって、自分のこれまでの経験や考え方をお話したら、先生からウェル・ビーイングをテーマにしたコーチングプログラムの受講を進められたんだよね。
お話を聞いた時、直感的に「絶対に面白い!」って心が反応したんだ。
梅木:お、心が反応したんですね!
三宅:うん(笑)だから社会人経験を積んで、留学資金を貯めた後に受講することを決めたんだ。実際に今年の2月からそのプログラムの受講を開始したよ!自分の中では「視座」とか「価値観」と定義付けしているんだけど、まずは自分自身の物事の見方がどう変化するのか、探求するプロセス自体にワクワクするし、自分が感じ取った気づきを他の人たちにも広められることに魅力を感じているんだ。
そして、何よりも面白いことは、物事をどう受け止めるかということは、人それぞれ異なっていて正しい答えはないことかな。これからコーチングを通して、いろんな人の可能性を切り開くサポートをしていくと思うとワクワクするし、素敵なことだなって思いながら今の新しい道に突き進んでるよ。
コーチングプログラム受講者との一枚
ひらめき、うなずき、意思ある人が溢れる社会を
梅木:いろんな人の可能性を切り拓くサポートをしたいとのことでしたが、何か活動されていますか?
三宅:実は「ひらめき」と「うなずき」で意思がある人が溢れる社会を創造することを目的として、Co-Nextという団体を立ち上げて定期的にイベントを開催してるんだ。「ひらめき」は自己の再認識・再発見を表す言葉として、「うなずき」は他者への共感を表す言葉として、僕らの活動におけるキーワードとして掲げているよ。
梅木:なるほど。自己理解と同時に他者の価値観、存在を受容することって難しいですが大事なことですよね。
三宅:そうだね。Co-Nextの活動はトビタテだからこそできるんじゃないかなって僕は感じてる。多種多様な経験をしている人たちが集まるトビタテコミュニティだからこそ、人の意見を頭ごなしに否定するのではなく、しっかりと対話して互いを理解しようとする文化が形成されていると思うんだ。
梅木:確かに。同じ海外で生活した経験があるからこそ、多様性を受け入れようとするマインドはみんな持っているように感じます。
三宅:だけど、意外とトビタテで他人と”深く”関わる機会って少ないと思ってるんだよね。壮行会やトビタテ期の集まりイベントが定期的に開催されるけど、そこで相手のこと、そして自分のことを本音でじっくりと話すことって意外と少ないなと感じていて…
特に僕みたいに就職して社会人になると、他者と深いコミュニケーションを図る機会ってとても少ないんだよね。せっかくトビタテという、多種多様な人達が集まったコミュニティが目の前にあるのに、、、っていうもどかしさが自分の中であって。
もっと互いの生き方や経験、価値観から学びあって、深いところで繋がりを感じあえる関係を気づくことができると思って、Co-Nextを創ったんだ。
梅木:三宅さんの熱い想いが伝わってきます!具体的にCo-Nextではどんなイベントを開催しているのですか?
三宅:”感情を動かす、メッセージ性を持ったイベントを開催する”ことをテーマにイベントを実施しているよ。ちょうど9月に【原点回帰 -自分を再発見する-】と題して、同じくトビタテ1期生で徳島県三好市で民泊施設「WAKUWAKUHOUSE MATBA」を始められた井上琢斗さんとともに、自然豊かな400年以上の歴史を持つ伝統農業と持続的な暮らしが残る山里を舞台に2泊3日のイベントを開催したよ。
懐かしい日本の原風景が残る隠れ里「徳島県祖谷」
梅木:原点回帰!普段から時間に追われ、世話しなく毎日を過ごしていると自分のことを振り返る時間すらありませんよね。すごく楽しそう!!
三宅:本当にそう思うよ。初めてこの祖谷と呼ばれる場所に訪れたけど、山里にある雄大な緑や聞こえてくる鳥のさえずり、川のせせらぎに身を浸していると、自然の原点、そして自分自身の原点を振り返られた気がして。
自分自身と参加者、そして自然との対話をしながら自分の原点について探求してほしい、そんな想いでイベントの運営の運営を務めたね。
梅木:なるほど。イベントを終えてみていかがでしたか?
三宅:すごく満足できるイベントだった!同じ場所で同じ時間を過ごしているんだけど一人一人感じたこと、心が震えた場面が全然違ったことに面白さを感じた!
それぞれ物事を見る視点が全く違うから、彼らが紡ぐ言葉や表現方法は全く違っていて、お互いの発言から学ぶこともあったし、自分自身を顧みる、それこそ原点回帰する良い機会だったな。
本当に素敵な時間を最高のメンバーと過ごすことができたから、イベントが終わってほしくない!!って心から思える、そんな時間を過ごすことができたね!
祖谷で暮らす住民の方々との交流写真
梅木:すごい充実した時間を過ごしたんですね。
三宅:うん、WAKUWAKUHOUSE MATBAのオーナーで、今回一緒に主催いただいた井上拓斗さんをはじめ、一緒にイベントを運営してくれたメンバー、温かく迎えてくれた地元の人々の支えなくてはイベントを開催することができなかったね。本当に僕を支えてくれた人たちに対して感謝の気持ちでいっぱいです。
正直、仕事と両立しながらイベント準備を進めることに対してしんどさを感じることもあったけど、参加者から「祖谷が自分にとって特別な場所になった」と感想を貰った時にすごく嬉しくて、次回のCo-Nextのイベントや、今後のコーチングプログラムの勉強をもっと頑張ろうと思えた!
梅木:イベント運営お疲れさまでした!是非ともCo-Nextのイベントをはじめとした三宅さん主催のイベントに参加したいです!
三宅:ぜひ!今日はインタビューありがとうね!
梅木:こちからこそ本日はお忙しい中、ありがとうございました!
今後の三宅さんの活動が、誰かの可能性を切り拓く豊かなものになるように心から応援してます!
・三宅さんの活動を応援したい人!
・ウェル・ビーイングをテーマにしたコーチングプログラムに関心がある人!
・Co-Nextの活動に興味がある人!
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