【報告】トビタテ学習PFイベント[勉強会シリーズ] 〇〇×サイエンス シリーズ「生活×サイエンス」 “ミツバチ専門家登場” をオンラインで開催!
トビタテ事務局インターン生で理系分野のアウトリーチ活動の促進を行なっている井上拓也です!! 僕は、トビタテ5期でフランスの理工系高等専門学校にダブルディグリー留学とドイツの宇宙物理系の研究所でインターンシップを行なっていました。
本記事では、4月10日(金) にオンライン開催されたトビタテ学習PF「〇〇×サイエンス」シリーズの初回、「生活×サイエンス "ミツバチ専門家登場"」について報告させていただきます。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家に居る時間が多くなった状況の中、本イベントでは、トビタテ生のプライベートをアップデートすべく、新しい試みである"サイエンスラジオ"という形式に挑戦しました。
当日のイベント参加者は30名近く、理系だけではなく文系の方々にも楽しんでいただくことができました!
目次
サイエンスラジオ "ミツバチ専門家登場!!"
初回ゲストは若宮健さんでした。 若宮さんは、トビタテ5期生としてイギリスに留学し、帰国後も大学院でミツバチの研究を続けておられます。
留学大図鑑の記事はこちら↓
https://tobitate.mext.go.jp/zukan/detail-732
本イベントでは、「生活×サイエンス」の観点から、ミツバチがどのように我々の生活に関わっているのかをテーマの中心に捉え、インタビュー形式で理解を深めていきました。
当日のコンテンツ
- ミツバチの重要性と減少問題
- 気になる!? ハチミツの疑問
- ミツバチの社会性と必殺技!?
当日は、私、井上がファシリテーター、科学コミュニケーションの活動もされている若林里咲さん(トビタテ9期)がMCを務めました!
- ミツバチの重要性と減少問題
はじめに若宮さんは、ミツバチの重要性について、いくつかの図を使いながら我々の生活に大きな影響を与えていることを教えてくれました。例えば、世界の食料生産の約3分の1は送粉者による授粉に依存していて、その授粉を手助けするのがミツバチの役割であること。ミツバチが人間の生活にこのような関わり方をしているという事実に驚きました。また、野生植物の授粉の手助けもするなど、人類だけではなく、生態系全体に対して重要な生物であることを説明していただきました。 また、近年のミツバチの減少問題に関する話題では、その原因の一つとしての病原体(ダニやウイルス)について説明していただきました。僕自身コロナウイルスと類似した状況であるように感じました。 - 気になる!? ハチミツの疑問
話題はミツバチの生態系サービスへと!! 我々が知っている蜂関連の製品といえば、"ハチミツ"、"プロポリス"、 “ローヤルゼリー"です。 でも実際は、これらの製品の違いってあまり知らないですよね。今回は、 若宮さんがそれぞれの違いについて簡単に説明してくれました。身の回りにはあるけれど、意外と知らないことって多いですね。
また、ハチミツの多様性や最先端の研究についても紹介していただきました。
- ミツバチの社会性と必殺技
最後に若宮さんには、ミツバチの社会性と必殺技について話していただきました。 ハチはアリのように社会性のある生き物だそうです。確かに、我々も知っているようにハチにはカースト制が存在し、働きバチや女王バチがいますね。とても親近感が湧きました!
そしてミツバチといえば、「刺される!?」という漠然とした不安や怖さみたいなものがありますよね。 実は、ミツバチは刺すと死んでしまうらしいです…。それだけのリスクを負っての行為なので、状況にもよりますが、一般人が考えるほどすぐに刺しては来ないらしいです。意外ですね。
話題は、ミツバチの必殺技に移りました。皆さんご存知のスズメバチですが、ニホンミツバチはある必殺技でススメバチを撃退するそうです。 その必殺技には、とてもユニークな名前がありました。その名も"熱殺蜂球"です!!
大量のミツバチがスズメバチを取り囲み、発熱によって攻撃するという特殊な行動です。イベント後のアンケートでも、「必殺技が印象的だった」という参加者が沢山いました!
質問コーナー
イベント中も随時質問をいただいていましたが、最後に改めて参加者からの質問に答えるコーナーを設けました。ここでは、ミツバチ関連の質問のほか、大学院の生活やキャリア選択に関する質問もあり、参加者全体を巻き込んだディスカッションを行うことができました。
質問コーナーの終了後、全員で写真をとり、第1回イベントは終了しました。
初回イベントを終えて
本イベントではサイエンスを少しでも面白く、わかりやすく伝えることに焦点を当てています。イベントの中では、井上のボケやギャグもいくつか入りました。参加者の方々からは、「司会者とゲストの掛け合いが面白かった」と言う意見もありましたが、一方で、「井上さんのボケが話にかぶっていた」などの意見もあり、次回イベントに向けて複数の改善点が見つかりました。
次回も同様に、"生活×サイエンス"でお送りする予定です。 みなさんが普段日常生活で疑問に思っている事や生活していく上での知恵を楽しくお伝えできたらと思います。
なお、本イベントは、僕の他、トビタテ9期生の若林里咲さん、トビタテ高校3期生で事務局インターン生の生田大樹くんと協力して企画運営を行いました。御二方にはこの場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。