第69回とまりぎインタビュー:滝沢翠里さん【デンマークへの留学、多様な文化の中で仕事がしたい!】

滝沢 翠里さん(理系コース 1期生)

こんにちは!トビタテ9期、事務局インターンの若林里咲です!今回はトビタテ1期生としてデンマークに留学をしていた滝沢さんにインタビューさせていただきました!留学を経験し、社会人として活躍なさる中で、滝沢さんの考え方や視点にどんな変化があったのでしょうか?

日本の大学での国際交流活動でこけしの色付け

インタビュイー

滝沢 翠里(たきざわ すいり)さん
出身:東北大学大学院 工学研究科 化学工学専攻
留学先:デンマーク(デンマーク工科大学)
留学期間:2014年8月〜2015年6月

デンマークは、男女平等!

若林)本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします!

滝沢)よろしくお願いします!

若林)留学されていたのは少し前のことになるかと思いますが、まずは留学を決めたきっかけを教えてください!

滝沢)私は高校時代までは海外に行ったことがなくて、大学2年生の時に大学の研修で初めて海外に渡航しました。そこで視野が広がって、大学3年生のときに再び大学の海外研修に参加しました。その時はヨーロッパの大学を訪れたのですが、日本とは違う雰囲気でみんなが勉強したり遊んだりしているのを見て、自分もこういう環境に身を置いてみたいなって思ったのが留学に興味を持ったきっかけです。それから国際交流でいろんな国の人とコミュニケーションをとるようにもなって、大学を卒業してからもそういう多様な文化の中で仕事をしていけたらいいなとも思うようになりました。

若林)実際に海外に行ってみると、刺激を受けますよね!ちなみに滝沢さんは1期生ですが、トビタテはどこで知ったのですか? 

滝沢)トビタテは、留学することが決まっている状態で奨学金を探していた時に見つけました。1期の時は実践活動を絶対にしなければならないという制約がなかったので、交換留学でも支援して頂けました。

若林)そうだったんですね!留学をする中で印象的だったことや、カルチャーショックを受けたことはありますか?

滝沢)うーん、たくさんあるんですけれど、一番違うなって思ったのは、デンマークは男女平等という考えがすごく強い国だということですね。学校を終えて3時とか4時くらいに街中を歩いていたら、仕事終わりのお父さんがベビーカーを押していたり、大学の授業に子供を連れてきていたりとかも普通の光景でした。

若林)すごいですね!

滝沢)あとは子供が3人いて、会社で働いていて、さらに大学にも通っているお母さんもいましたね。

若林)それは、日本ではなかなか難しそうですね。研究室内の男女比も日本に比べてバランスがとれているのですか?

滝沢)私が行っていたのは工科大学なので、さすがに男子の方が全然多かったです。でも、日本に比べると、女子が多いのかなという感じはありますね。専攻が化学だったというのもあって。

若林)なるほど、日本の研究環境も女性が働きやすいように少しずつ変わっていくといいですよね。

留学先のオリエンテーションで

 

社会人になって、3年目。迷いの中で…

若林)滝沢さんは社会人になられて何年目でいらっしゃいますか?

滝沢)いま3年目です!

若林)どんなお仕事をなされているのですか?

滝沢)工場の装置等を設計して建設する会社の、設計部門で働いています。

若林)ご自身の専門を活かした研究職といったイメージですか?

滝沢)いえ、研究職ではないのですが、専攻と関連している理系のお仕事です。例えば計算書を確認したりシミュレーションなどをする中で、大学で学んだ知識は活かせていると思います。

若林)面白そうですね!就職活動では進路に迷われることなどなかったのですか?

滝沢)留学ですごく色々な世界を見てきて、自分の専攻をそのまま活かして理系の職業につくのもいいけれど、それと同時にもうちょっと教育とか文系的な仕事も面白そうだなあと思った時期は正直ありました。

若林)視野が広がると余計に悩んでしまいますよね。

滝沢)でも、将来的なキャリアチェンジを考えた時に、まずは理系から始めて文系に行く例はたくさんあるし、できるだろうけれど、その逆はちょっと難しいのでは?と思ったんです。それで、まずは自分が身につけてきた理系の仕事をしてみようと思いました。専攻の化学工学を活かせて、かつ海外の人とも一緒に仕事ができる環境を探して就職先を決めた、という感じです。

若林)確かに、文転はできても理転は難しいってよく聞きます。ちなみに今のお仕事は将来も続けていきたいと思っているんですか?それともキャリアチェンジをしてみたいですか?

滝沢)それは絶賛迷子中ですね。(笑)というのも、今やっている仕事の内容に不満があるとか、そういうわけでは全くないんですよ。でも、それをこれから先、例えば60歳になるまでずっとやりたいかと言われると、ちょっとわからないなって感じで。逆に、自分が本当にやりたいことって?と考えても、自分でガツガツとやっていこうと思えるほど強くやりたいものを現時点で見つけられているわけでもないんですよね。

 

キャリア選択は長期的な目で見て!

若林)私の周りでもキャリアに悩んでいる理系学生は多いのですが、進路を決める時には何を大切にしたらいいのでしょうか?

滝沢)私が学生の時は、どちらの方が選択肢が広がるかで選んでいました。でも、今はちょっと違いますね。確かに、就職先を決めるっていうのは期限があることだから、半年とかのうちに決めなければならないっていうプレッシャーがあると思うんです。けれど社会人になると、決断を下すのに特に決められた期限があるわけではないし、経済的な余裕もあるので、そんな短い期間じゃなくてもっと長い時間をかけて悩めるので、ちょっと変わってくるかもしれません。

若林)確かにそうなのかもしれないです。あとは理系だと、就職するか進学するかという悩みもありますよね。

滝沢)私からすると、学び直そうと思えば学生はいつでもできるかなと。一度社会に出てから自分はこういうことが足りないな、こういうことをもっと勉強しようと思って専攻を決めることもすごくアリだと思うんです。迷いながら博士課程に行ってしまうと、ずっと悩んでしまうんじゃないかな。あの時就職していればよかったかなとか、もっと違う世界があったかなとか。でも、一回社会に出て仕事をして、世の中のニーズを肌で体感してから、さらに学びたければ大学で学ぶという方法もあって、個人的には実際そうしてもよかったのかなと思っています。私は修士卒なんですけれど、学部の時に一度就職するのも手だったのかなと。

若林)大学の中にいるとなかなか社会が見えないですからね。社会人になるとやっぱり視野が広がるというか、視点が変わるんですか?

滝沢)そうなんですかね、変わっているのかもしれないです。自分ではあまり気づかないけれど。

若林)ただ、今まで見えなかった色々な選択肢が見えてしまうと、私だったら逆に悩んでしまう気もします…。

滝沢)私は、何かを一個選んだからといって、他方を諦める必要はないと思います。確かに短期間で見たらどっちか選ばなければならないけれど、長期的にはどちらもやれると思うので。だから、その時の決断がその先20年を決めてしまうかもとかは考えすぎかなーって思います

若林)そうですね。目先のことばかりでなく、長い目で見ていかないとですよね!ちなみに滝沢さんはキャリアに関わらず、今後挑戦してみたいこととかってあるんですか?

滝沢)うーん、ちょっとまだわかんないなぁ。まだまだ迷っているので。(笑)

卒業後、大学の研究室に留学に来ていたタイ人の友達を訪問

 

どんな留学にも、プラスになる経験がある

若林)留学後少し時間が経っていますが、今改めて考えてみて、留学中に変わったことや、今の自分に繋がっている部分を教えてください。

滝沢)留学に行くと、協調性よりも自己主張性を求められるんですよ。特に日本の文化で育った人はそう感じる人が多いと思います。だから、例えば人前で物事を言うとか、周りの雰囲気に流されずこれは違うんじゃないかって言えるとか、そういう能力は留学中にすごく身についたと思います。

若林)私もそれは留学中に感じました。

滝沢)あと、この人はこう思っているけれど、私はこう思っているということを受け入れお互いに相手を尊重しあうという文化を体験して、自分の軸をはっきりさせることができたと思います。そのあたりは社会に出てからも役立っていますね。

若林)なるほど!良い意味で空気を読まず、自分を貫くことって大切ですよね!では、最後になりますが、これから留学にトビタつ後輩たちにメッセージをいただけますか?

滝沢)限られた時間の中での留学だと思うので、チャレンジしたいことはとことんチャレンジして欲しいなと思います。逆に、これをしたい!と思って留学をしていてもうまくいかないこともあるだろうけれど、それって誰にでもあることで、悲観しすぎないようにして欲しいと思います。誰にでも自分にプラスになる学びは留学の中にあると思うので、その経験を楽しめたらいいのかな、と思います。

若林)素敵なメッセージ、ありがとうございました!

インタビュアー

若林 里咲(わかばやし りさ)
トビタテ!留学JAPAN 9期生