トビタテ!アフリカ留学特集!第1弾:生駒比奈子さん【ケニア社会に溶け込み、先入観を打ち破る】

2020年3月4日

 皆さんこんにちは!トビタテ8期の吉田梨乃です。

大学生コースのトビタテ生は11期までに5,116人となりましたが、その留学先は主に欧米諸国。
では、アフリカを留学先として選んだトビタテ生は?なんと全体の4.6%、5%未満なのです。

アフリカはまだまだ留学先として選ばれることが少ない地域ですが、
そこに飛び立ったトビタテ生はどんな経験をしてきたのか気になりませんか?

そこで、今日から全5週に渡り トビタテ!アフリカ留学特集!を始めます!

記念すべき第1段は「アフリカへの発展に貢献する糸口を探る」をテーマに、
ケニアに留学していた生駒比奈子(新興国コース・7期)さんです!

マサイ族とダンスしている様子が最高ですね。
実は、留学から帰国してわずか一ヶ月後に再びケニアの地に戻った生駒さん…

留学中のどんな出来事が彼女を突き動かしたのでしょうか?
生駒さんのケニア留学生活の秘話に迫ります!

私がケニアに留学を決めたわけ

吉田:生駒さん、本日はよろしくお願いします!同じアフリカ好きとして色んなこと聞けたらと思っています!

生駒:アフリカントーク楽しみ!よろしくお願いします。

吉田:まずは、留学のテーマと留学先を教えてください!

生駒:日本人として「アフリカへの発展に貢献する糸口を探る」というテーマで、ケニアでアメリカ国際大学に通いながら、日系企業のナイロビ支部と医療系スタートアップ企業の両方でインターンしたり、孤児院でボランティアをしていました。

吉田:おー盛り沢山な留学で面白そう!どうしてケニアに行こうと思ったの?

生駒:大学時代に東南アジアに何度か足を運んだんだけど、留学したいなって考えた時に、なるべくチャレンジングな場所で「自分の殻を破りたい」「尖りたい」って思って大学の協定校にもあったケニアへの留学を決めたの!

写真:勉強していたUSIU(アメリカ国際大学)

吉田:「尖りたい」っていうのいいね(笑) 日本人学生の留学先としてアメリカは主流で、アフリカに行くってなると驚かれたりするよね。そもそも留学したいなって思ったきっかけはある?

生駒:両親が国際的に活動してたこともあって、英語を話している姿をいつも見ていて、身近に「世界」を広げてくれるきっかけがあった中で育ったのがそもそもの留学を決めたきっかけで。小さい時にテレビで見た途上国の貧困問題を扱ったドキュメンタリーに衝撃を受けて、グローバルの舞台で途上国の発展に貢献する人になりたいって思ったのが、私をアフリカの地に導いた動機かな。                                                                           

アフリカ諸国の学生との出会いで払拭された先入観

吉田:大学では国際協力の関連分野を学んでるの?

生駒:うん、国際法を専攻していて、国際開発や国際関係論を勉強している!でも日本で学ぶ国際関係論ってどうしても西洋的価値観に基づいているものが多くて、ケニアのアメリカ国際大学では「アフリカから見た国際関係」を学びながら、日本人としてアフリカの発展にどう貢献できるのかを探っていたよ!

吉田:興味深いね!最近は中国のアフリカへの投資と開発がすごく進んでいるよね。

生駒:そうそれこそ、現地では「援助を受ける側」の学生と多く知り合って友好関係を築いたけど、「本当にこの人たちは援助対象なのだろうか?」という疑問が浮かんだな。行く前は日本人としてアフリカに何が出来るかっていう言ってしまえば上から目線でアフリカを「日本→アフリカ」という角度で見ていたことに気づいて…本当は与える/与えられるの関係ではなく「日本⇄アフリカ」という関係性なんだなって思ったの。

吉田:現地学生との出会いがアフリカへの先入観や意識そのものを変えてくれたんだね!

生駒:うん、本当に現地の学生の勉強意欲と目標に向けて努力する姿には圧倒されたな。コンゴ人のルームメイトがいたんだけど、彼は学生ながら「中央アフリカ全体の通信を変える」という熱いパッションを持った起業家でもあって、行動力の塊で活動的で、夢も大きくて…!マラウイ人の友達は「女性の社会進出を心理学の視点から促進したい」という目標を掲げて、社会学と心理学を専攻していたの。

吉田:すごい学生の熱量!もう「アフリカ=貧困、かわいそう」という対象じゃないね。

生駒:そう、人と人との繋がりで国と国の分断はなくしていけるって強く思ったし、違いを乗り越えて友情を築きながら、日本とアフリカにお互いにあるもの・ないものを掛け合わせて何かしたいと強く思うようになったな!

様々な切り口から見た「アフリカ」

吉田:現地大学への留学、孤児院でのボランティア、日系企業でのインターン、と様々な切り口からケニアの地で奮闘してきたと思うけど、特に印象的だったことはある?

生駒:ケニアでは色んなフィールドに身を置いて「アフリカの発展に貢献する糸口を探る」ことをしてきたけれど、帰国後は自分の中でなかなか答えが出ずにいたのが正直なところ…でも現地で医療系のスタートアップに携わった時に自分が理想とするwin-winな関係に近づけた気がして。「現地スタッフと一緒に何かを作り上げていく」ことが自分に合ってると気づいて、実はもう一度ケニアに戻って同じ場所でインターンを継続したの!

吉田:えー!そうなんだ!インターンではどのようなことをしたの?

生駒:医療系に絞って市場調査を現状を把握した結果、ケニアでまだまだマイナーな性感染症に関わる事業にニーズがあると感じて、その立ち上げに現地職員と携わったよ!中所得者以上ではないと払えない高い医療費により、HIVを代表とする様々な性感染症が国内に蔓延してて、低価格かつ設備の良いクリニックを建設したり、自宅でできる検査キットの事業を始めたんだ!

写真:インターン時代に一緒にお仕事をさせていただいた方々

吉田:なるほどね!現地の人と関わる機会が本当に多かったんだね。

生駒:そう、それこそナイロビではローカルな視点を忘れないために低中所得者が暮らす住居にホームステイさせてもらって現地のコミュニティの一部として溶け込んでた(笑)

吉田:すごい!最初は外国人だから警戒されたりした?

生駒:されたね…でも毎日近所の人や立ち寄るコミュニティ内のお店の人に覚えたスワヒリ語を駆使して挨拶や軽い雑談をしたり、心をオープンにして現地の人と積極的に交流したらいつの間にか溶け込んでいってた!

吉田:ホームステイは現地の人の視点に近づけるいい機会なのかもしれないね。

生駒:本当に思う。海外インターンに行く人は日本人の界隈の中で留まるのだけではなく、現地のありのままを見るという点でローカルの視点を忘れないで欲しいなって思う!人と人との関係性の近いコミュニティでのホームステイは忘れられない経験になりました。

写真:ホームステイしていた地域

写真:ボランティアをしていた孤児院

留学を終えて今後

吉田:留学を踏まえて、帰国後の進路は?

生駒:来年度から日系の旅行系ベンチャー企業に勤めることになりました!ケニアでスタートアップに携わっていた経験から、組織内が何でも言い合える関係性やそれぞれの責任感が強い分、思いが強い人に身をおきたいなと感じてベンチャー企業を中心に就活していて。就職先のミッションの「繋がりを増やす」が、自分の価値観や留学経験とマッチしていたんだ。

吉田:なるほどね!

生駒:ケニアで現地の人々の温かさに触れた経験から、旅行業を通していろんな繋がりを増やして、国の分断や人々の固定概念など様々な差異を超えて「人の繋がり」を生み出す事業を作れたらいいなって思ってる!

吉田:今後の活躍に期待しています!本日はありがとう!

生駒:こちらこそありがとうございました!

編集後記

アフリカの大地・ケニアで様々なアプローチで現地に溶け込み、自身の「アフリカ」への先入観を打ち破って行った生駒さん。今後の動向にも目が離せないですね!