第71回とまりぎインタビュー:長尾愛さん【日本の食に安全と安心を!食を通して世界を変える!】

2021年10月27日

皆さま、こんにちは!トビタテ7期生の梅木です。
今回は”日本の食に安全・安心を!”をテーマにオーストラリアとイギリスに留学した長尾愛さんをインタビューしました!安全な食を世界に普及したいという強い想いが長尾さんを海外の地へ駆り立てました。留学で得た学びや帰国後の活動などを語っていただきます。

梅木:長尾さん、はじめまして!同じ島根大学出身なのでお話することができて嬉しいです。本日はよろしくお願いします!

長尾:こちらこそよろしくお願いします!

食に安全を

梅木:長尾さんは”食”をテーマにした留学内容だと思うのですが、どうして食に着目したんですか?

長尾:私の実家では畑を借りて家庭菜園をしているんです。高校を卒業するまでは実家で生活していたので家庭で採れた無農薬の野菜を食べていたんです。

梅木:無農薬野菜って美味しいですよね。

長尾:そうなんです!それに無農薬なので健康も安全ですしね。

梅木:なるほど、高校を卒業されてから大学でも無農薬野菜を食事に取り入れていたのですか?

長尾:いえ、大学では近所のスーパーで販売されている野菜を購入していました。ですが、実家で食べていた野菜よりも新鮮さがなかったし、味も実家で食べていた野菜と味が違いあまり美味しくなかったんですよね。

梅木:今まで新鮮な野菜を食べてこられた長尾さんにとって衝撃的ですね。

長尾:そうです。その時の出来事があって安全という観点から食を見直したいと思いました。だから人々の生活と食に対して関心が高いヨーロッパに留学しようと決心しました。

農作業を楽しむ長尾さん

 

食に感謝を

梅木:長尾さんはオーストラリアとイギリス、2カ国で留学していたと思うのですが、実際にどんな活動をしていましたか?

長尾有機農業と慣行農業について学ぶためにオーストラリアではWWOOFという有機農業のNGO機関に所属しながら、合計6つの有機農業に宿泊しながら農業体験をしました。イギリスではニューカッスル大学のナファートン環境保全型農業研究所に所属しながら、有機農業と慣行農業についての研究とphDの学生の研究補佐を行っていました。

梅木:WWOOFで実践的に農業を体感し、大学ではアカデミックな観点から農業の知見を深めておられたのですね。留学を通じて長尾さん自身に変化はありましたか?

長尾:今まで以上に食に感謝するようになりましたね。留学する前は家庭菜園は行っていたものの農業の実践的な経験はなかったので、食のありがたみを身に染みて感じることができましたね。農業に従事している方々と共に生活したことによって、野菜を育て上げる大変さを身に染みて学びました。そしてそれと同じくらい農家の方々がどんな想いで野菜を育て上げているのかを感じることができたので、帰国後も食事をするときは食への感謝を常に持って美味しくいただいてます。

梅木:長尾さんの話を聞いてると、普段口にしている食べものは色んな人の想いが積み重なったものなのだと実感します。

長尾:そうですね。私がお世話になった、ある農家では私のことをまるで家族のように迎え入れてくれてました。私が疑問に思ったことに対してすごく丁寧に時間をかけて教えてくれれたり、体調は大丈夫であるかと気軽にそして暖かく私のことを気遣ってくれました。農家さんの生活の一部を共に体験できたことは自分にとって大きな経験でしたね。

農家さんと農作業をする長尾さん農家さんと農作業をする長尾さん

 

エネルギーで世界を救う

梅木:イギリス、オーストラリアでの留学を終えて、どんな活動をしていますか?

長尾:帰国後は島根大学を卒業した後に、留学先で学んでいたニューカッスル大学院ナファートン環境保全農業研究所に進学しました。そして卒業して今年の4月からエネルギー関連の仕事に就いています。

ニューカッスル大学院ナファートン環境保全農業研究所での研究風景

 

梅木:入社おめでとうございます!
てっきり、農業関連のお仕事をしてらっしゃると思っていました。

長尾:仰る通りで、就活するときは国際開発や農業に関連した職に就きたいと考えていました。自分の中に食で一人でも多くの命を救いたいという想いが根幹にはありましたから。しかし、人の命を救うためには農業分野だけではなく、もっと視野を広げる必要があると思ったんです。例えば、農作物を運ぶインフラ面の整備も重要だったり、農業に従事する人が計画的に安定して農作物を収穫するためにはある程度の教育が必要だなぁと。こうした様々な面が複合的に絡み合っているので農業という側面だけを見ていては私の夢は実現できないなって。だから、一次産業、二次産業、三次産業すべての産業に関連しているエネルギー分野で私の夢を実現したいと考えたんです。インフラ面や教育にもエネルギーの存在は欠かせませんからね。

梅木:なるほど、食で一人でも多くの命を助けたいという夢を叶えるために、エネルギー分野で活躍しようと思ったのですね!長尾さんのブレることのない軸の強さを感じます。

長尾:ありがとうございます!今の仕事も常に目的意識をもって取り組んでいて、すごく仕事が充実しています。新人なので大きなプロジェクトを任されているわけではないのですが、小さな仕事でも「人を救うためのステップだ」と常に目的意識を持っているので、どんな仕事でも楽しんでいます。

梅木:おぉ、すごい元気がもらえますね!最後にこれから留学に行く方に向けてメッセージをお願いします!

長尾:これから留学に行かれる方は「何でもやってみてください!」。私がお世話になっている先生から「何でも飛び込んでみることが自分の成長を伸ばす鍵」だと教えてくれました。実際、何でも取り組んでみることで素敵な出会いや自分を成長する機会にも恵まれました。トビタテ生は見慣れない地で不安や葛藤もあると思いますが、一歩踏み出す勇気をもって何事にもチャレンジしてみてください.

梅木:素敵なメッセージありがとうございます。今日はお忙しい中ありがとうございました。

長尾:こちらこそありがとうございました。


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