第38回とまりぎインタビュー:梶鉄輝さん【自転車競技シクロクロスのレースに参戦】

2021年10月26日

みなさん、こんにちは、トビタテ留学JAPAN高校生コース3期生の積千夏です。私はインタビューを通して高校生コース出身の方を紹介していきます。今回はベルギーに二ヶ月間間自転車競技の武者修行をされていた梶鉄輝さんにインタビューをしました。

梶鉄輝さん
高校3期
スポーツ芸術

 

積)初めまして、今日はよろしくお願いします!私も高校3期生で、多分同い年ですよね!

梶)初めまして、そうですね!3期生で同い年って珍しいですね、よろしくお願いします。

積)まず最初に留学したきっかけを教えてください。

梶)小さい頃からヨーロッパで走るのが夢でした。自転車競技で留学していたトビタテ2期生の友達がトビタテを教えてくれて、自転車で留学できるなんて思ってもいなかったので、挑戦してみようと思いました。

 

海外レースから学んだこと

積)小さい頃からヨーロッパで走ることに憧れていたのですね。留学先での体験や苦労したことを教えてください。

梶)2ヶ月の間に17レースに出場しました。競技人生で初めての海外レースだったので「自転車を持っていく」ところから大変でしたね。また、日本とレベル差が激しいことにとても驚きました。それに落ち込むよりかは、逆にやる気にさせて今も海外に行っているのもあるのですが、その時はとても驚いて、こんなに違うのだと感じました。やはり海外選手とはテクニックから体力から全部違って。ベルギーで2ヶ月間シェアハウスをしていたので、そこの同じ競技者のイギリス人の友達と一緒に練習をしたりして、普段の生活からストイックな部分があまりないことや、楽しむことを忘れずに練習やレースを走っていて、そのあたりが違うなと思いました。

積)それは、イギリス人の友達が楽しむことを1番としてやっていたことが違うなと感じたのですか?

梶)うーん、でもやっぱり、みんなプロになりたいと思ってやっていて、日本よりも競技人口が多くてプロになるのが難しいので、ハングリー精神はあるんですよ。その辺りは楽しむのが一番かっていうと、そうでもないところはありますが、日本人よりは少なくとも練習が辛いとかっていうのはなくて、練習を楽しんでやって、尚且つ、早く走りたいという感じがしました。

積)そうなんですね、そういうところが日本とは違うなって感じた点ですか?

梶)そうですね、自転車が生活の一部になっているんで、ただのクラブでやったりするのではなくて趣味の延長線上で、部活動とか強制的にやらされている感じではなく、自分からenjoyしてやっている感じがしました。

ベルギーの国内レースでの写真、唯一最後まで走りきって完走したときの1枚

競技人口の多いヨーロッパへ

積)この留学を通して学んだことや、今に活かされていることを教えてください。

梶)その時に初めて留学をして、「あ、やっぱりここで、ヨーロッパとかレベルの高いところで競技しないとダメだな」と感じたので、これからはヨーロッパに行こうと思って今もやっています。その時に過ごした2ヶ月間のシェアハウスでの生活環境で、英語が全く話せなかったけれど、なんとかしたら話せる、生活できたという経験が活かされています。荷物運ぶのであったり、レースに出場するにあたって、受付をしたりという過程でも、今に活かされているなと感じています。

積)ってことは今も結構ヨーロッパに行かれているんですか?

梶)はい!冬がシーズンの競技で、高校3年生の冬に行って去年の冬もベルギーに2ヶ月半行ってきました。夏はトライアスロンという競技をやっていて去年の夏は5カ国くらい周りました。今年も色々回る予定があるのでトビタテ留学JAPANから海外に行き始めましたね。

積)やはり日本よりも大会が多いヨーロッパに行った方がモチベーションも変わりますか。

梶)選手によっても違うと思うんですけど、僕はレベルが違うからこそ、日本人が誰かしら行かないと、そこの差は今後埋まっていかないと思います。日本で優勝しても、向こうに行ったらビリとか、そういうレベルなんですよ。だからそこでたくさん勝っている選手がいたらボロボロにやられるので、モチベーションが思いっきり崩されるのはあると思うんですけど、僕は全国も勝ったことなかったので。自分はこれから日本人代表として現地で活躍できたらなと思っています。そして、現地での知らない事を日本で伝えたりしたいなと思ったんで、やっぱり自分はここにいないとダメだなと感じたので、それがモチベーションかな。

世界規模のレースに初めて参加した時の写真

今後の目標

積)将来的には、こんな風になりたい、とか目標は決まっていますか?

梶)目標はいっぱいありすぎるので、あまり具体的には(笑)今は、東京パラリンピックでメダル取ることではあるんですけど、その後は海外で住みたいとも思っています。ヨーロッパに住んで、どんな風になるかは分からないんですけど、とりあえず海外に進出したいですね。まず近い目標としてはやはり東京パラリンピックですね。

 

編集後記

実は初めてのインタビューでとても緊張していましたが、丁寧にインタビューに答えてくださった梶さん。本当にありがとうございました。一度も競技を辞めたいと思ったことはないと話している姿が印象的でした。心の底から応援しています。