第80回とまりぎインタビュー:石井花凜さん【いつか東南アジアの架け橋に。コロナに負けず次の留学に向けて奮闘中】

2021年10月27日

みなさんこんにちは!トビタテ高校4期生上戸智香です。
今回は高校4期生としてロサンゼルスでダンス留学をした石井花凜さんにインタビューしました。
現在は大学生コース12期生としてミャンマーへの留学を準備しています。ダンス留学の動機やコミュニティを通して得られたもの、そしてこれからの留学についてお話ししてもらいました。

・石井花凜さん
・高校4期
・スポーツ芸術コース
・テーマ:言葉を使わないコミュニケーションであるダンスの技術と教育能力の運用を高める

ダンス留学のきっかけ

上戸)私の初インタビューOKしてくれてありがとう!実は花凜ちゃんがロスに留学してる時からインスタで留学の様子(主にダンス動画)を見て、一度も話したことないのに勝手にファンになってました(笑)今日はよろしく!

石井)あっ、そうなんだ!よろしく〜(笑)

上戸)憧れだった人に最初にインタビューできてとても嬉しい!
では早速本題に!いきなりだけど、トビタテで留学しようと思ったきっかけって何だったの?

石井)過去の留学経験とつながるところがあって。もともとダンスやってて、高校2年の時一回フィリピンに行って東南アジアの子供たちにダンスを教えたことがあるの。フィリピンの言語ってタガログ語で全然現地の人に通じなくって。その時にやったダンスがベイビーシャークっていうダンスだったの。

上戸)何それ初めて聞いた!あとで調べてみる!
(あとで調べて見ました。とっても可愛いダンスでした)

石井)それを子どもたちの前でやったら通じて、「あ、ダンスで喋れるな」ってことに気づいたんだ。それからダンスでのコミュニケーションを目指して、自分の技術を上げるためというよりかは、人に教えるための第一歩としてロスに留学しに行ったの。

有名ダンサーのコーチとの写真

留学後に広がった世界

上戸)花凜ちゃんがこの留学を通して得たものって何?

石井)留学を通して得たものは、トップクラスのレッスンから学んだダンスの技術。でもそれより人とか出会いかな、留学にあまり関係なくなっちゃうけど。今までトビタテ生みたいに目標を持つ人と友達になることができることがあまりなかったの。学校の中でもやりたいことがあるって子が少なくて。でもトビタテって、自分のやりたいことを持ってる人ばかりだから、そういう子たちと出会えたのは自分にとってとても刺激的だった。事前研修でも仲良くなるけど、留学後の方が人と繋がってる気がする。高校5期の壮行会の司会をしたときに出会えた友達もすごく貴重だし。トビタテのつながりなしでは出会えなかった人がたくさんいるね。自分の中で世界が広がった。

上戸)確かに。高校5期の壮行会のお手伝いしていなかったら花凜ちゃんと会えてない!

ミャンマー留学のきっかけ

上戸)留学終えて1年半くらい経つけど今は何してるの?

石井)高専に通いながら、ミャンマーの人に日本語教育のオンライン授業してる!

上戸)そういや花凜ちゃんは大学12期でこれからまた留学する予定だったよね?
ミャンマーの大学通いながら日本語を教えるって言ってたの聞いた気がする。

石井)そう、でもコロナの影響で延期になっちゃった…。延期になったからオンライン授業を増やして、日本語についてもっと理解を深めるために日本語能力検定の勉強始めた!

上戸)延期になった分、より次の留学の準備に時間使えるね!ちなみにダンスから日本語教育の方に方向転換したのはいつ?

石井)そもそもダンスはメインじゃなかったんだよね。あくまでコミュニケーション手段の一つであってその楽しさとかすごさを教えたかったから。日本語教育に興味を持ったきっかけは、トビタテの留学から帰ってきて数ヶ月後、先生にミャンマーで日本語教育してる人が知り合いで、誘われて試しにオンライン授業をしてみたことかな。それからスカイプ使って今まで1年くらい続けてるんだ。

上戸)なるほど。それが大学12期でやりたい活動に繋がってるんだね。
*12期のテーマは「技能実習生を目指すミャンマーの若者に日本語を教え、自身も現地の言語を学ぶことにより、技能実習生の力になる」

ミャンマーの留学先の下見に行った時の写真

留学を通して、そして将来なりたい自分

石井)ありがちの言葉だけど、なるなら「東南アジアの架け橋」かな。

上戸)かっこいい!

石井)日本の企業って利益求めてるところがあって、もともと技能実習制度っていうのは、日本でスキルを身に着けて、自国でそれを活かして自分たちの力で経済発展してもらうってことが目的なんだけど、今日本が実習生を取っちゃって彼らが自国に帰れてないって言うのが現状。せっかく日本に来てもらっても、身に付けた技術を日本でしか発揮することしかできない。だから日本で学んだ技術を持って帰ってもらって、自国で経済発展してもらわないと、いつまでも彼らの国の経済力が上がらない。日本も少子化で厳しい状況もわかるんだけど、実習生を労働力として上手く使ってる感じがして、違うなぁって感じるの。

上戸)しかも低賃金で働かされてる実習生も多いって聞く…。

石井)でも私12期の書類を書いた時は技能実習生に目を向けてたんだけど、今は高度技能人材の方に目を向けてる。もうすでに大学に合格した人を日本に連れてくることで、日本でもきた時から技術を発揮できるし、さらに日本で学んで技術を持って帰れるからもっと高度技能人材について学びたいと思ってる。そして学んでことがいつか「東南アジアの架け橋」に近づけるといいなって。

上戸)将来どんな人になるか楽しみだなあ!

石井)とりあえず、自立した人間になりたい。今まで7回くらい留学してるんだけど、自分で動かないと何も始まらないなってことに気づいた。今ではエージェントつければ簡単に留学行けるけど、そこで学べるかどうかは自分次第だなって感じるよね。動かないと何も始まらない。だから自分で行動して学んでたくさんのいい人に出会うためにも、自立した人間になりたいな。
上戸)自分の行動力次第で学べることや得られることって変わってくるよね!
12期の留学、行くまでの活動も含めて応援してる!


編集後記

初めてのインタビューでしたが、インタビューに真摯に答えてくれた花凜ちゃん。本当にありがとうございました。12期の留学3日前に飛行機が欠航になり行けなくなったけど、自分の本当にやりたいことを見直すことで今また前向きに留学の準備をしている花凜ちゃんの話を聞いて私も頑張ろうって思えました。