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第115回とまりぎインタビュー記事:後藤沙弥子さん【4年経った今でも続ける支援】

2020.11.23

みなさんこんにちは、トビタテ高校3期生の積千夏です。今日はカンボジアでボランティアをしていた後藤沙弥子さんのインタビュー記事です。留学のきっかけから、留学してから4年が経った今でも現地への支援を続けているお話に心が打たれました。

トビタテ!留学JAPANでの留学

後藤沙弥子さん
高校3期
国際ボランティア

本当のカンボジアをみて

積)最初にカンボジアでボランティアしようと思ったきっかけを教えて!

後藤)留学する1年前に家族旅行でカンボジアに行ったの。アンコールワットとか世界遺産を見に行ったんだけど、現地のガイドさんに

「それだけが本当のカンボジアじゃないんだよ」

って言われて、本当のカンボジアを見せてあげるということで農村に連れて行ってくれた。そこで同い年(当時高校2年生)の男の子と出会って、その子は学校に行かず、家で飼っている牛を毎日アンコールワットに連れて行っていたの。なぜなら、観光客にその牛に乗ってもらうことでチップを稼ぐため。その子には大学に行きたいという夢があるから、そのお金を貯めるために毎日牛を連れて行っていた。

私もその子の牛に乗らせてもらったのね。ハエがすごくたかっていてるような牛だったけど、すごく気持ちが動いた。高校なんて特に学校に行くのが当たり前だと思っていたし、同じ年に生まれているのに、こんなに違う環境があるんだって思った。

積)多くの人が「綺麗だったね」で終わる海外旅行だけど、そういうことがあったんだね。現地ではどんな活動をしてたの?

後藤)衛生教育が未定着だから、子どもたちの健康トラブルも多いのね。そこで、一般財団法人の方に協力してもらって、手を洗うと中からメダルが出てくる固形石鹸を現地に持って行って、現地に子どもたちに手洗いの大切さを教える授業をしたの。子どもたちが楽しく手を洗って知らないうちに手洗いの習慣が身について健康トラブルがなくなれば、病気になることで将来につながらないというルートがなくなる。根本の部分を解消したいなと思ってやり始めたんだ。

積)そうだったんだ!学校でずっとボランティアをしていたの?

後藤)そうだね、プノンペンで生活していたけど、毎日島に行ってその島の学校で英語教育とかもやっていたよ。日本語も教えたり、自分で企画した手洗いの授業も学校にお願いしてやったんだ。

積)手洗いの授業は自分からお願いまでしていたんだ!

後藤)幼稚園生くらいの子もいれば13歳くらいの子もいて幅広い年代の子に教えたの。どうやって手を洗うのか教えながら、歌を歌っていれば一定の時間手を洗ってくれるじゃない?あと、石鹸の中にメダルが入っているから一生懸命に洗う。そういうのを見てて、本当に良かったなって思った。

積)歌もいい方法…!やっぱりメダルが入っている石鹸の効果は大きそう!

中からメダルが出る石鹸

「行ってその場で終わり」ではない

後藤)私は、行ってその場で終わるだけのボランティアは良くないなって思って。自分がしたことが自分が帰国しても現地の人の中で根付いていくっていうのが大事なことだと思っているから、留学した後も現地に石鹸を持って行ったり、コロナで行けなくなってからは、現地のスタッフの方と連絡を取り合って、個人的に石鹸と手洗いのやり方の紙を送って、現地の子どもたちに配ってもらった。コロナだと特に手洗いが重要だから。間接的ではあるけど、日本からできる支援はしている。

積)4年経った今も連絡を取り合っていたんだ!

後藤)現地の知り合いの人とは頻繁に連絡を取っていて、去年は自分が忙しくて行けなかったから、石鹸を送ったの。今年の春に行こうと思ってたのに、コロナで行けなくなっちゃって…。今は、大学祭の実行委員もやっているから自分が支援しているカンボジアのことも結びつけることができたら、もっと大きい単位で何か動かせるんじゃないかなと思って提案とか企画はしているところかな。
現地に行って、1回きりじゃとてもできることではないと思った。大きい企業に入ればもっと大きいことはできるけど、今は大学生だから、自分のできる範囲でコミュニティとか人脈を使って一生懸命やっています。

積)現地で心に残ったことは何かある?

後藤)手洗い教育をした時に、水道が近くにないから、桶に水を汲んでその水で手洗いをしたの。そしたらその桶の水がありえないくらい濁ったのね。泥とか土を触った後は汚れるかもしれないけど、汚れがすごく目に見えて、解決しなきゃいけない問題だなと思ったし、こんなに汚れがついている手で食べ物を食べたら、子どもの体に悪いっていうのがすごくわかったし、だからこそ今も続けなきゃいけないって感じた瞬間かな。

手洗い教育の写真

支援されているのは自分だった

後藤)カンボジアって都市部とそうではないところで差はあって、ただ遅れているだけじゃなくて生活水準が違うの。石鹸がそもそもなかったし、手を洗うことに関してあまり気にしていない。電化製品は一家に1つあるわけではないけど、すでに村のコミュニティはできているから、貸し借りが普通に行われているコミュニティだった。でも、本物の笑顔を見た気がしたの。例えば日本で、ディズニー行って写真撮ろうってなった時に笑うじゃない?本当に楽しいから笑うけど、カメラが向いているから笑うわけじゃん。そういうことではなくて、人と人との繋がりで生まれる笑顔っていうか、本当に心からの笑顔はこれなんだなって思った。発展途上国って言われると、先進国が上の立場にあって、なにかしてあげる、みたいな。そういうスタンスなのかなって思っていたけど実際に現地に行くと、全然そんなことはなくて、

むしろ自分が支援されているなって思った。

物があるからいいっていうわけではなくて、本当に人が大切なのは、物とか経済力なのか、それとも人と人の繋がりで生まれる本当の笑顔なのか、心の面で本当に学ぶことが多いなって思う。

積)私もカンボジアに行ったトビタテ生から、カンボジアの子どもたちの笑顔が本当に明るくて、すごく眩しかったって話を聞いたことがある!もしかしたら支援しながら支援されているのかもしれないね。今後の目標があったら教えて!

後藤)コロナが落ち着いたら、もう一度自分の足で現地に行くことは直近の目標ではある。現地に行くこともそうだし、定着を図ることをしたい。今は大学三年生で、卒業も見え始めているから、就職した後にも休みを使ってカンボジアに行くとか、そういう機会を大事にしていきたいなって思ってる。自分とカンボジアの繋がりは、自分自身の大事にしたいなって思っている1つの要素でもあるから、これを長く続けていきたいなって思う。

学校の子どもたちとの1枚

編集後記

カンボジアでボランティアされてからも渡航して自分の足で石鹸を届けに行き、コロナで渡航できなくなってからも石鹸を送ったり、支援を続ける後藤さんを尊敬しています。ありがとうございました。

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