第37回とまりぎインタビュー:宮嵜 太樹さん【ゴミ問題を解決しにインドネシアへ!】(前編)

2019年10月30日

みなさんこんにちは!トビタテ6期の遠藤です!今回は留学先のインドネシアから帰国後「テンペ職人」に変身した宮嵜太樹(みやざきたいき)君にインタビューをしました。どんな留学をしていたのか、なぜテンペ職人になったのか、そして宮嵜くんの将来の展望はなんなのかを聞いてみました!!

*テンペ・・・インドネシア発祥の、大豆などをテンペ菌で発酵させた醗酵食品です。

遠藤)こんにちは!今日はインタビューの時間を取ってくれてありがとう!よろしくお願いします!

宮嵜)はーい!!よろしくお願いします!

遠藤)同じ6期生ということもあって宮嵜くんっていうと、「壮行会で代表スピーチしていた人」っていう印象ある!それから帰国後は「テンペ職人」の宮嵜くんってかんじ!

宮嵜)そうですね!留学テーマが「分別とリサイクルでインドネシアのゴミ問題を解決する」だったので!でもここからテンペ作りにシフトしていきたいですね!

遠藤)じゃあ今日のインタビューではゴミ問題からテンペ職人に変化したことを含めて留学の話など聞いていくね!

(啓蒙活動の一環でマリオボロ通りという所でメンバーと共に分別ごみ拾い活動をした時の写真)

 

留学内容と動機

遠藤)「分別とリサイクルでインドネシアのゴミ問題を解決する」っていうテーマでインドネシアに留学していたと思うんだけど期間はどのくらいだった?

宮嵜)11ヶ月行ってました。

遠藤)そうなんだ。どうして留学に行こうと思ったの?

宮嵜)実はインドネシアにはトビタテでいった他にも何回か訪れていました。なんとなく海外に行こうと思ってインドネシアのバリ島にボランティアでいった時に、自分が思っていた理想と現実がかけ離れていてとてもショックを受けたんです。すごい綺麗だと思っていた場所が実際には深刻なゴミ問題を抱えていてこの現状をなんとかしたいと思い、まずは学内の交換留学でインドネシアに行くことにしました。

遠藤)そんなにバリ島ではゴミ問題が深刻だったんだね。

宮嵜)そうなんです。綺麗な海や景色を想像していったんだけど、海岸にゴミがたくさん捨てられていたんです。しかも海岸だけではなく、道路にも山積みにされたゴミがありました。バリ島だけでもこんなにゴミで溢れているということは、もしかしたらインドネシア全土もゴミが至るところに放棄されているのではないかと思いましたね。

遠藤)たしかに!

宮嵜)そして、留学してからも「僕たちが捨てたゴミはどこに行くんだろう?」と思って色々調べたら、ゴミは最終処分場に行くことがわかりました。最終処分場に行って処理されなかったゴミはそこにいる牛に食べられていて、その牛が僕らの食卓に運ばれているというサイクルが生まれていました。それは50年前の日本で起きた水俣病やイタイイタイ病と同じような構造です。

遠藤)今の話を聞いて、たかがゴミと思ってはいけないんだなって思ったよ!

宮嵜)それで1年目の交換留学中に「Gomi-Shori-Project」という団体を立ち上げたんです。団体が出来た時期に帰国日が迫ってきて、このまま帰りたくないと思ったんです。なんとかして残る方法がないかなって色々調べた時に、知り合いのトビタテ生に「だったらトビタテ受けたらいいんじゃないの?」って言われて応募しました。

遠藤)じゃあ無事に迎えた2年目のインドネシア生活ではどんな活動をしていたの?

宮嵜)最初はゴミの発生する場所と毎日同じようなゴミが発生するような場所ってどこかなって考えた時に、レストランって思いついたんです。レストランから出るゴミは、食べ残しやストローやペットボトルなどのプラスチック類、あとはその他の燃えるごみって大体決まっていました。それらを分別して生ゴミは堆肥(コンポスト)として使い、プラスチックなどはまとまったら業者に売ることができるのでレストラン内でゴミの処理ができるのではないかと考えたんです。そのようなレストランがインドネシアで広まれば最終処分場にいる牛の量が減る→牛の量が減れば水俣病やイタイイタイ病で苦しむ患者が減る→そうすれば50年前に日本のようにならないのではと思いました。なので、レストランを中心にゴミの分別活動とリサイクルの啓蒙普及活動をしてました。

遠藤)活動していて大変だったこととかあった?

宮嵜)いや〜、色々ありました。日本人の僕らにとって分別することは当たり前だけど、現地の人にとってはそもそも「なんで分別しなきゃいけないの?」っていう考えの違いがあったり、ゴミの分別の仕方がわからなかったり。しかも現地のゴミの分け方は「濡れたゴミ」と「乾いたゴミ」という基準なんですよ。

遠藤)えええ〜!?そうなんだ!

宮嵜)「濡れたゴミ」っていうのは落ち葉などの有機物を指していて、「乾いたゴミ」は紙やプラスチックのことなんです。でも現地の人に聞くと「濡れたプラスチックは濡れたゴミでしょ?」みたいな。そういう文化の違いやインドネシアに適した分別の方法を模索してましたね。

 

宮嵜くんの留学についてのエピソードはここまでです。次回ではなぜテンペ職人への道を進むことになったのか探ってみます!