【報告】 【学習PFイベント】\\「伝える」を「伝わる」に//

2023年3月19日

こんにちは!! トビタテ大学5期理系コースでフランスの理工系高等専門学校にダブルディグリー留学とドイツの宇宙物理系の研究所でインターンシップを行なっていた井上拓也です。

本記事では、8月9日(日) にオンライン開催されたトビタテ学習PF【Leadershipシリーズ】「伝える」を「伝わる」に 〜あなたの「伝わらない」を解決! 大学の先生芸人×科学コミュニケータの伝わるノウハウ、学んでみませんか?〜 イベントについて報告させていただきます。


本企画は、トビタテ生が既にもっている伝えるスキルを伝わるスキルにアップグレードすることを目的として、これからのプレゼンテーションやコミュニケーションに活かすことができる話し方のノウハウを学べる機会を設けました。

そして、本イベントには「大学の先生」「お笑い芸人」「科学コミュニケータ」の3つの顔をもつ黒ラブ教授にオンライン登壇でご講演していただきました。
イベントには約40名の派遣期やコース、文理を跨いだ様々な方々にご参加いただき、楽しんでいただくことができました! 

登壇ゲスト 黒ラブ教授

イベントゲストの黒ラブ教授は、吉本興業所属のお笑い芸人でありながら国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータという顔も持ち、さらには理系の大学の先生をされています。科学を面白く伝える方法など、普段から伝えることについて分析されており、サイエンスカフェや大学教員向けの講演も行なっています。

黒ラブ教授のHPはこちら↓

https://kurolovekyouzyu.web.fc2.com

黒ラブ教授のイントロダクションの中では、科学ネタも披露してくださり、イベント全体の雰囲気がとても柔らかくなりました! イベントの中では、黒ラブ教授の講演のアウトプットとしてワークショップの時間と各セッションの間に質疑応答の時間を設けました。

コンテンツ

  • イントロダクション 〜黒ラブ教授によるネタ披露〜
  • 黒ラブ教授による講演 〜「伝える」を「伝わる」に〜
  • ワークショップ

当日は、僕、井上がイベント前半のファシリテーター、後半のワークショップでは大学院で科学コミュニケーションを学んでいる佐藤優紀さん(トビタテ5期)がファシリテーターを務めました! また、同じく科学コミュニケーションを学んでいる若林里咲さん(トビタテ9期)がチャットで運営コメントを担当しました!

黒ラブ教授による講演〜「伝える」を「伝わる」に〜

 
黒ラブ教授のご講演の中で、何枚かのスライドで具体例を示されながら「伝わる」話にする方法として述べられていたのが、相手の感情の流れを軸に論理的に内容を伝えるということでした。
話の中で最も伝えたい部分(「ピーク」)を決めてから、相手の感情に寄り添い、「前フリ」を考えることの重要性を伝えられていました。
「前フリ」をすることによって相手(黒ラブ教授は雑巾に喩えられていました)を絞って内容を吸収しやすくすることが大事だそうです。


 また、場合によって伝え方を使い分けることの重要性も話されていました。
例えば、学会や授業のような、その状況に置かれることが定められている場所では論理的な内容のスライドですが一方で今回のイベントのように聞き手の判断によって参加するか決まるような場所では、相手の感情の流れを意識してスライドを作る必要があるとのことでした。


自分はこれまでのスライドにおいて、情報量を優先して作成していました。
しかし、言葉を並べるだけではなく、絵や問いかけを作ることで、相手の感情を揺さぶることが大事であることを今回の講演を通して知ることができたので、今後のスライド作りに生かしいきたいと思いました。


そして、自分と他人は想像以上に違うということを意識することも重要だとおっしゃっていました。

黒ラブ教授の講演のなかで、私たちは一度、あるものを学んだら、それを学んでなかったときの気持ちをを忘れてしまう。
そのため他人に対して、この知識は簡単に理解できるだろうと判断してしまう心理学の現象を紹介していました。

この話を聞いて、そのように思ってしまう傾向が自分にもあると自覚するとともに、他人に話が伝わるようにするためには、自分と他人が違うということをしっかり認識しようと思った人も多いのではないでしょうか。この心理学の現象のことを「知識の呪縛」というそうですが、詳しくは以下の黒ラブ教授のnoteをご覧ください↓
https://note.com/rikeineta/n/n10dd5476c6be

ワークショップ

後半は、黒ラブ教授の講演内容で学んだことを実際にアウトプットで使ってみようということで、ワークショップを行ないました。

今回は、「新型コロナに関すること」というお題のもとで、難しいこと・普通なことを分かりやすく・おもしろく伝えるプレゼンをしてもらいました。

はじめに、1人1つ具体的なトピックを決め、各自そのトピックで一番伝えたい「ピーク」、そして「ピーク」にもっていくまでの「前フリ」を考えて、話の流れを作ってもらう個人ワークを行ないました。そして、個人ワーク終了後はグループに分かれて、それぞれのトピックについて発表し、それが実際に「伝わったか」を他のグループのメンバーからフィードバックしました。

グループシェアの時間では、初めて聞くようなことやあまりよく知らない内容を扱っていても、「説明が分かりやすかった」「話を聞いて興味をもった」といったポジティブな感想が多く出ました。

黒ラブ教授にもいくつかのグループの様子を見ていただいたのですが、「とてもおもしろかった!さすがトビタテ生!」とおっしゃっていました。「ピーク」や「前フリ」などを意識して話し方を少し変えるだけで、聞き手の反応がとても良くなるということを実感できたのではないかと思います。

参加者からはたくさん質問が投げかけられ、充実した質問コーナーとなりました。 質問コーナー終了後、全員で写真をとり、本イベント〜「伝える」を「伝わる」に〜は終了しました。

イベントを終えて

本イベントでは、黒ラブ教授を登壇ゲストとしてお呼びして“「伝える」を「伝わる」に”というテーマで講演をして頂きました。伝えたいことを伝わるようにするにはどのようなことを意識すると良いのかを、実際の黒ラブ教授の経験をもとに教えていただきました。理系/文系、学生/社会人問わず、何か特定の分野に興味を持って取り組んでいるトビタテ生にとっては役に立つ内容だったのではないでしょうか。是非、本イベントで学んだ内容をあらゆる場面において活かしていただけたらと思います。

なお、本イベントは、僕の他、トビタテ5期生の佐藤優紀さん、トビタテ9期生の若林里咲さん、トビタテ高校3期生で事務局インターン生の生田大樹くんと協力して企画運営を行いました。

最後に

トビタテ学習プラットフォームでは、今後も随時、企画を実施予定です。

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※トビタテ学習プラットフォーム(PF)とは・・・
トビタテ生の留学後の継続的な成長促進と支援企業等との接点、コラボレーションの創出と同時にトビタテ生コミュニティの活性化を目指すものです。