第102回とまりぎインタビュー：林田健太さん【リアルな留学】

2020年9月14日2021年10月25日

みなさんこんにちは、高校３期生の積千夏です。今回はアメリカアリゾナ州に１年間留学し、今はマレーシアに留学している林田健太さんにお話を伺いました。

トビタテ！留学JAPANでの留学

林田健太さん
高校３期生
アカデミックロング

広告と観光を学びに

積）今日はよろしくお願いします！

林田）よろしくお願いします！

積）アメリカに留学しようと思ったきっかけを教えてください。

林田）小さい頃にアメリカに住んでいたこともあって、全く知らない国じゃないし、英語圏ならアメリカかなと。広告と観光に興味があって、グランドキャニオンなどの自然の観光地が多いアリゾナ州では、どういうプロモーションをしているのか学べたらいいなと思ってアリゾナ州に決めました。

積）広告と観光か！現地ではどんな活動をしていましたか？

林田）アリゾナの観光局にインタビューをして、どういう方法で観光のプロモーションをしているのか聞いてきました。アリゾナでは地区ごとに分類して、ゴルフとかお金持ちが遊ぶ区域を１箇所に集めるやり方をしていました。アメリカは広くて、あっちに行ったり、そっちに行ったりができないので、あなたはここに行ったら完結しますよっていうPRの仕方をしていたのは、土地の大きさと観光地があるからできるのだなと思いました。

積）おもしろい！

林田）日本は観光地に外国人観光客が集中してしまうので、どうやったら人を分散できるのか知りたかったんです。東京、大阪、京都、広島に集中して、地方の観光地がどんどん衰退して行っちゃうのが問題だったので。でもアリゾナは逆に観光客を分類ごとに集中させていく方法だったので、特性にあったPRの仕方をしているなと思いました。

日本語クラスを作る！

積）確かに広いと、移動が大変そうだしね。エヴァンジェリスト活動はしましたか？

林田）日本語クラスを作りました。日本に興味がある学生に文化紹介をしたり、日本語を教えていました。最初の３ヶ月くらいは２、３人しか集まらなかったんですけど、最終的には15人集まりました。

日本語クラスでの活動の様子

積）すごい！日本に興味を持ってくれた人も増えたんだろうな〜！

林田）でも、留学先の治安があまり良くなくてキラキラの留学じゃなかったんですよ。

積）みんなキラキラな留学が多いので、すごく気になります（笑）

林田）まず、ホームステイ先が貧しいところだったので、ホストマザーが間借りさせている意識が強かったです。だからゴミ屋敷みたいな部屋でした。それで、ルームメイトのベトナム人と、ベッドバグという巨大なダニに噛まれたんです。でもホストマザーは家にはベッドバグはいないと言い張るんです。白人は噛まれても反応が出ないので。

積）なにそれ怖い…。

林田）しかも、ホストファミリーが２回変わっているんですよ。１回目はエージェントの手違いだったんですけど。その後のステイ先で、「お前は日本からのスパイだ」って急に言われて…追い出されたんです。「お前は日本に送り返す」って言われて。それでたどり着いた先が、そのゴミ屋敷です。

積）スパイ…。ゴミ屋敷ってどんな感じでした？（笑）ゴミ屋敷からはステイ先変更しなかったんですか？

林田）この家から出たら、また変なとこに行くから出たくなくて。いい人だけど部屋は汚い（笑）着いてここが君の部屋だからって言われたときには、床にゴミとベッドに誰かの洗濯物が山積み。それで着いて１週間でベッドバグにやられました。友達ができないよりも辛かったです。洗濯しても死なないし１ヶ月全く食べなくても死なない、高温で熱しないと死なない。学校から帰ってきて真っ先に調べて日に日に絶望していきました（笑）

ホストファミリーとの１枚

積）鳥肌が立ってきました（笑）留学を通して今に繋がっていることはありますか？

林田）留学をして１番強く思ったのは、海外が怖くなくなった。小さい頃に住んでいたって言っても10年くらい前で、実際１年行くとなったら結構不安でした。今は海外って怖い場所じゃなくて、もっと自分を伸ばせる場所だったり、もっとチャンスが日本の外にも全然あるじゃんって意識が変わったので、それはすごく大きいです。

積）それから今はマレーシアにいますもんね！本当にすごいな。ありがとうございました！