第98回とまりぎインタビュー:中島彩夏さん【貧しい生活の中でも元気な子どもたちが教えてくれたこと】
みなさんこんにちは!トビタテ高校生コース3期生の積千夏です。今日は国際ボランティアコースで南アフリカに留学していた中島彩夏さんにインタビューしました!
目次
トビタテ!留学JAPANでの留学
アフリカの貧困についてのテレビを見て
積)南アフリカに留学しようと思ったきっかけはありますか?
中島)小さい頃に、アフリカの貧困についてのテレビを見て、「なんでアフリカにうまれただけなのにこの子たちは貧しい生活をしなければいけないんだろう」ってずっと思っていたんですよね。一番大きいきっかけは高校生の時にオーストラリアで短期留学をしたときに仲良くなった友達が南アフリカ出身で、その子からいろいろなことを聞いたんです。ヨハネスブルグとか都市部は栄えていることも知って、アフリカって発展しているんだっていい意味で衝撃を受けました。でも、スラムはたくさんあって、なんで同じ国なのに、高層ビルが立ち並ぶところとスラムがあるんだろうって疑問に思いました。すごくショックで自分の目で見たいと思って応募を決めました。
積)現地ではどんな活動をしていましたか?
中島)タウンシップはアパルトヘイトで有色人種の方達が強制的に住まわされていた地域で、いろいろな問題を抱えた人とか教育を受けられない人が集まっているんです。アパルトヘイトは廃止されても、そこで教育を受けられない現状は今も変わらなくて。その状態がまだ続いていたタウンシップのデイケアセンターでボランティアをしていました。絵本の読み聞かせ、アルファベットを一緒に教えたりとか、ご飯を作って提供したり、みんなで外で遊んだりしていました。休日はデイケアセンターがお休みだったので炊き出しをしました。古いデイケアセンターの修繕活動もしていました。
貧しい生活の中でもみんなすごく元気
積)お休みの日も活動していたんですね!一番心に残っている活動はありますか?
中島)デイケアセンターでの活動です。貧しい生活の中でもみんなすごく元気で。飛行機が飛んでいただけで思いっきり手を振ったり、雨漏りしていたら、そこでみんな口開けて雨を待っていて。私だったら「うわ、雨漏りじゃん」って思うことをすごく楽しみに変えていたんです。自分もこういう人たちと人生関わっていきたいと思いました。アパルトヘイトってただの肌の色だけで教育を受けられないとか、すごく理不尽なことで、しかもその状況が今も続いていているんです。でも、その状況の中でも笑顔で暮らしている人たちに会って、すごく尊敬もしたし、私が身近に感じている日本の感じ方とは全く違うなと思いました。
積)子どもたちってすごく元気なんですね!!
中島)大人も歌ったり踊っていたり、声も大きいし(笑)パワーを感じました。
デイケアセンターの子供達にアルファベットを教えたときの写真
積)そのボランティア活動を通して、影響を受けたこととか今にも繋がっていることはありますか?
中島)なんで貧しい環境にいてもすごく幸せでいられるんだろうって思って。夏休みトビタテの友達とセブのスラムに行った時も同じことを感じたんです。秋からアフリカのゼミに入っていて、春にもスラムに行くので、なんで幸せそうなんだろうっていうのをフィールドワークを通して調べたいなと思っています。南アフリカに行ってから、ものがたくさんあって、自由でなんでもできる日本でも、みんな疲れていて幸せそうじゃない人が多いんだろうって思うようになりました。そういう人たちが幸せになるためにも日本に還元できる方法をゼミで調べたいなと思っています。
積)春にもスラムに行きますもんね!これからも楽しみですね。
これからの目標はありますか?
中島)国際貢献って色々な方法があるじゃないですか。例えば、NPOとか国際機関で働いたり、起業したり。たくさんあるアプローチの中で、本当にニーズに沿った活動ができて、自分の能力が発揮できるやり方を見つけたいなと思っています。これからどういう形で、関わっていくのか考えたいです。
編集後記
以前、事務局に遊びに来ていた時にお友達になった彩夏さん。アフリカの子どもたちについて話しているときに、彩夏さんも楽しそうにお話しされていて、本当に子どもたちが好きなんだなということが伝わってきました!ゼミでの活動も応援しています。