第3回:橋本工(たくみ)さん(新興国コース 1期生) 前編

2021年10月26日

皆様、こんにちは。トビタテ留学JAPAN1期生の齋藤です!トビタテ生の同窓会組織である「とまりぎ」のHPにて、インタビューを通じたOB・OGの活躍を紹介しています。

3回目のインタビューは、現在商事会社で働いている橋本さんにお昼休みの貴重な時間をいただき、インタビューを致しました。橋本さんは大学1年生のときに東ティモールに関わるドキュメンタリー映画を目にし、それ以来東ティモールという国に興味を持つようになりました。

トビタテでは既に3回目の東ティモール訪問だったようで、国連ユースボランティアに参加した橋本さんから、留学時代の話から現在の仕事との関わりについて、聞いてみました。

齋藤)お昼休みの貴重な時間をインタビューに割いてくれてありがとう!

橋本)いえいえ。時間が限られていて30分ぐらいだけど、今日はよろしく。

齋藤)毎回インタビューする度に、どのタイミングで知り合ったか聞いているんだけど、どこで僕らが最初に会ったか覚えている?

橋本)おそらく、トビタテ1期生だけの同窓会じゃないかな?

齋藤)あ〜そうだね!要するに留学が終わって3年ぐらいたったタイミングだったけど、この同窓会のおかげで、初めて会うことができたってことよね。それ以来、プライベートでもよく会うもんね。今日は昔の記憶を遡ってもらいながら、留学に至ったきっかけ、今の仕事内容、仕事内で留学が活きた経験について、聞こうかなと思っています。

写真:橋本工さん、東ティモールにて

留学内容について

齋藤)簡単に留学内容について、教えてもらっていいかな。

橋本)大学のプログラムを用いながら、東ティモールで国連ユースボランティアに参加し、国連開発計画に受け入れていただいて、広報担当として5ヶ月間インターンをしました。そこでは、記事執筆、ポスターのデザイン、イベントのコーディネーターを経験してきたよ。

齋藤)そもそも、東ティモールでインターンをするに至った経緯が気になるなぁ。東ティモールに行くのは、トビタテで行くのが3回目だったんだよね。元々、どうして東ティモールという国に興味を持ったの?

橋本)大学1年生のときに東ティモールの独立に関するドキュメンタリー映画を見て、「こんな国があるのか」とびっくりしたのがきっかけ。

それから東ティモールの国名の名前の由来から調べ始めて、東ティモールという国名が付いているイベントには全て参加するようにしたよ。2002年に独立するまでは、ポルトガルやインドネシアの植民地で、独立に至るまでの歴史にとりわけ興味を持ったんだよね。

東ティモール人は、インドネシア人に家族を殺されることがあっても、許しの気持ちを持っていて、そこが凄いなと思ったんだ。特に私は個人的に幼少期にいじめを受けたことがあって、許すということが難しいことだと身をもって体験しているんだけど、そういった私の体験と比較して、東ティモール人は精神的に強いなと痛感したね。

齋藤)なるほど。そういった経緯で興味を持ったのね。理由が私の留学内容と比べて、本当に深いなぁと思ったわ。

写真:イベントのコーディネートをする橋本さん

現在の仕事について

齋藤)東ティモールの主要産業はコーヒー産業だけれども、トビタテの留学がきっかけで、現在のコーヒー専門商社への就職を決めたの?

橋本)実は大学4年生のときにトビタテに応募したから、トビタテに行く前から就職先は決まっていて、トビタテでの経験から今の仕事に就いたという訳ではないんだよね。

齋藤)そこまで留学の経験が繋がっていると劇的すぎるよね(笑)

橋本)ただ、この職を選んだのには3つ軸があって、①東ティモールと繋がれる仕事 ②せっかく英語を勉強したので、それをいかせる仕事、③「専門」と呼べるものを生業にして成長できる仕事というのがあって、この仕事を選んだだよね。

齋藤)ちなみに今はどういった仕事をしているのかな?

橋本)この仕事を始めて4年弱が経過するところなんだけれども、元々は物流がメインで、その他に在庫管理をやっていて、今年度に新入社員が自分の下について、今業務を引き継いでいるところ。これから営業チームに異動になって、入社前からの念願でやっとバイヤーデビューできそう!

齋藤)おめでとうございます!

橋本)数週間後にコロンビアへの出張が決まっていて、コーヒー農園の現場を見て、バイヤーになるための研修をやっと積むことができるよ。東ティモールでの留学を経て、自分がしたかったことに徐々に進んできていると思う。

写真:職場で仕事に励む様子

▶︎後編につづく。